西新オレンジ通り日記

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親子の会話①「親の介護」


「いいよ!じゃあママはボケてやるー!!」といったら
「なんちゅう~恐ろしいことを言うんっすか!」と娘の目が点に。
続いて大爆笑になった。
よっしゃー!勝ったー!
バカな母親です。

笑いが収まったところで、ちょっと真剣に
「お母さん、ぼけんでよ~!」と娘が言い出した。
「そりゃ~、わからん!」と答えると
「私は嫁に行くから、見られんからね。」と先手を打ってきた。
「ばか!あんたが見らんで、誰が見るとね?」というと
「息子がおるやん!うちにはムリ」と情けないことを言う。
「嫁に行った先で、お姑さんがそうなることだってあるとよ!」
というと「どうしよう~!」と言っている。やれやれ・・

一昨年心筋梗塞で亡くなった父は
なくなる前の数年間は、糖尿病で入退院を繰り返しており
軽い脳梗塞もあったためか、温厚だった性格が怒りっぽくなり、
いつも母を怒鳴りつけていた。
弟のお嫁さんが「お母さんがかわいそう・・私なら耐えられない!」
と言うほどだったけど、
「病人の言うことだから・・」と聞き流したり
「ごめんね~!年とって耳が聞こえんでね~」と、とぼけていたらしい。

あるとき、父が真剣な顔で
「俺は近ごろ、カッとすると何をするかわからん。
 お前を殺すかもしれん。だから、逃げてくれよ!」
と言い出したらしい。そこで母が
「あなたに殺されるのなら、私は本望ですから大丈夫ですよ。」
と答えると、父は泣いてしまったんだとか。

「お母さん、よくそんなクサい台詞が言えたね~」と話を聞いて
私は茶化したけれども、なんだか、
私にはとても羨ましかったし、娘としては嬉しかった。

そして「親子といえども、異性の介護はなかなかできるものではない」
と実感したのもそのときだった。
若い頃から仲が良かった夫婦でないと、できないこともあると思った。
でなければ、仕事として割り切ってできるプロに任せるしかない!と。
そう思うと、舅の介護をしているお嫁さんの、なんと偉いことか!と。

だから、特別娘に期待をしているわけではないけれど
やっぱり、いざボケたとき「息子に下の世話はされたくない!」と思うと
つい娘には厳しいことも言ってしまうのだ。

「大丈夫!まだまだ、ボケとかれん!」と言うと娘は安心したのか
肩をもんでくれた。
そしてもみながら・・
「お母さん、死ぬ時はコロっと死んでね!」だって!
こらこらー!!



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