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「旅行でキムチを食べたら痒くなりました」「ノドと鼻と鼓膜が赤いですね」「軟膏塗っても効きません」「感染性の紅斑です」「父親が数年前からアトピーです」「何歳でも出ますからね」 昨年の12月に旅行に行って焼き肉とキムチをたくさん食べまくってから皮膚が痒くて治らない45歳の男性。 体中に粟粒大の小発赤疹がたくさん出ておりましたので、感染性の紅斑を疑って診察をしたら、ノドも鼻粘膜も鼓膜にも発赤を認めました。 もともと花粉症があって、父親も60代からアトピーが発症したようですので、紅斑ばかりではなく、成人型のアトピーの始まりかもしれません。 蕁麻疹や紅斑は血管に起きるアレルギーですが、アレルギーは複合汚染ですので、解毒能力のバケツがアレルゲン・汚染物質・炎症性物質でイッパイになって、あふれてしまった状態です。 肉は炎症性物質(ω‐6系のアラキドン酸)で炎症(赤み痒み)を強くします。 唐辛子のカプサイシンは交感神経を刺激して脂肪を燃やすほどの仮性アレルゲンですので、皮膚炎も真っ赤に燃やします(ナス科の中でも最強)。 今回は、風邪気味だったところに、焼き肉+キムチ旅行で一気にバケツがあふれてしまったのでした。円高ウォン安だからしょうがないよね。 そのうちに、父子で血液検査をすることになるでしょう。
2009年01月17日
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「紫のジュース飲んだら蕁麻疹が出ました」「何が入っているジュース?」「よく分かりません」「後から味見してみるね」 生後からアトピー性皮膚炎の2才の男の子(IgE:500、卵白2)。 2週間前にインフルエンザワクチンを接種しても何ともありませんでしたが、紫色のジュースを飲んだら全身にボコボコ蕁麻疹が出て受診しました。 母は、市販のジュースに何が入っているかを確かめずに飲ませてしまったようです(信じられません)。 早速買ってきましたが・・・箱の表側には、野菜生活100、紫の野菜、18種類の野菜5種類のフルーツ、と書いてありました。 箱の裏側には、野菜(にんじん、紫いも、赤じそ、紫キャベツ、赤ピーマン、キャベツ、なす、アスパラガス、セロリ、はくさい、だいこん、ケール、レタス、クレソン、ほうれん草、パセリ、ビート、かぼちゃ)、果実(りんご、ぶどう、レモン、ブルーベリー、ラズベリー)、香料、と書いてありました。 飲んでみたら、あまりの不味さに、吐きそうになりました。 えっ?、この中で何が問題だったのかって?、母親がアトピー+化学物質過敏症ですので、怪しい順番に並べれば、香料>なす>赤ピーマン>ほうれん草>レモン>ぶどう>りんご>アスパラガス、あたりでしょうか? インフルエンザワクチンよりも体に悪い紫のジュースでした。恐い恐い。紫の野菜
2008年11月17日
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「同じY小学校?」「溶連菌が出たので来ました」「溶連菌(-)マイコ(+)です」「同じ症状でも違うんですね」「いろいろ流行ってるからね」 2日前から顔が真っ赤に腫れて、近医でステロイド(ネオメドロール、レダコート)を処方された9歳の女の子。症状がどんどん悪化するので、知人に聞いたら、同じクラスの児が(蕁麻疹がなかなか改善せず、回り回って毒多ぁを受診したら)溶連菌感染症だったと聞いて、当科を受診しました。 鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤に充血しておりましたので、感染性の蕁麻疹を疑い溶連菌迅速検査をしましたが(-)でした。 目が開けられないくらいひどいので、点滴がてら血液検査をしたら、イムノカードマイコプラズマ抗体(+)でした(IgE:180、ダニ4、HD4、杉3、イネ科1)。 同じクラスだから溶連菌と思ったら、ハズレ(マイコ)なのでびっくりでした。 最近、マイコと溶連菌が入り乱れて流行っております。 感染性の蕁麻疹が、何軒か回ってみんな当科に集まってくると、溶連菌検査とマイコプラズマ検査ばっかりで、保険からまた大目玉をくらいそうです。恐い恐い。
2008年09月29日
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☆手足口病で蕁麻疹!☆「全身蕁麻疹ですね」「保育園で手足口病流行ってます」「あ、手足口病ですね」 3才の男の子、全身ボコボコの蕁麻疹でしたので、溶連菌の検査をしようかどうしようか考え始めたら「M保育園で・・・」よくよく診たら、蕁麻疹の陰に隠れて、手と足に小さな水疱がありました。 毎日のように蕁麻疹と紅斑が来ますが、溶連菌とマイコプラズマの他にウィルス性の蕁麻疹も来ますので、注意が必要です。 夏カゼのエンテロウィルス(約70種類)は、いろいろな形の発疹が出るので、水痘や風疹など他の発疹性疾患と間違えて、小児科医もよくだまされます。 その中でもA10、A16、71番、の3つのウィルスは、手と足と口にきれいに発疹が出て、英国の医師が「手足口病」などという変な病名をつけましたので、保育園によっては意味もなく騒ぎます。 しかし、ただの夏カゼの手足口病も、アレルギー体質が強いと、手足口ばかりでなく、全身に発疹が出たり、蕁麻疹まで出ることがありますので、注意が必要です。 診察にあたっては、家族や、保育園での流行など、問診が大切なことは言うまでもありませんが、頭が壊れている毒多ぁは、ついつい手抜きをしてしまいます。恐い恐い。
2008年09月22日
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「鼻炎と扁桃腺と中耳炎ですね」「皮膚を診てほしいんです!」「溶連菌(+)です」「・・・」「塗っても治らないので抗生剤内服してください」「今まで診ても検査せずに処方したんですか!」「毒多ぁに言われても・・・」 1ヵ月前から前額部と眼周囲と腕に発赤があり、抗ヒスタミン剤を塗っても内服しても良くならないとして受診した1才8ヵ月の女の子。 鼻粘膜と咽頭扁桃と鼓膜が赤いので、感染性の蕁麻疹あるいは紅斑として説明を始めましたが、皮膚の話ではないのでご不満のようです。 なんとかお願いをして溶連菌迅速診断をさせて頂きましたら、陽性でした。 蕁麻疹や紅斑は皮膚の下の血管に起きるアレルギーです。それも感染性のものが多いので、皮膚病であると思い込んでいる母に納得していただくのはなかなか困難です。 溶連菌が検出されたら、今度は、これまでに溶連菌の検査をせずに薬を処方していたことを叱られてしまいました。 今まで診ていたDr.に言って欲しい・・・毒多ぁに言われても困ります。
2008年09月20日
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「1年前から蕁麻疹が出ます」「鼻炎+扁桃炎ですね」「体力が落ちると出るって言われてます」「感染性の蕁麻疹でしょう」「病原体で蕁麻疹が出るんですか?」「溶連菌(+)です」 1年前から蕁麻疹↑↓を繰り返している4才の男の子。近医で検査も指導もなく「体力が落ちると出る」と説明されて抗ヒスタミン剤のみ処方されているようです。 診たら、鼻粘膜と扁桃腺が真っ赤に腫れておりましたので、感染性の蕁麻疹と思われましたので、溶連菌迅速検査をしたら、陽性でした。 抗生剤内服で良くなりましたが、母が不安を感じておりましたので「食べ物じゃないんですか?」、念のために血液検査をしたら、IgE:19、RASTすべて0でした。 体力が落ちると蕁麻疹が出るということはありません。体力が落ちて○○に反応して蕁麻疹(あるいは○○で蕁麻疹が出て体力も落ちた)ということですので、そのアレルゲンが問題です。 小児の蕁麻疹で最も多いのは感染性のものです(病原体がアレルゲン)。溶連菌、マイコプラズマなどが激しく出ます(スーパー抗原)。 食べ物の場合はすぐにわかります。生まれて初めて食べた、いつも1個しか食べないのに10個食べた。腐っていた。分かります。分からなければ感染性です。 もちろん、アレルギーは複合汚染ですので、食べ物も大切です。「油ものとお菓子は控えめにね」「悪いものほど欲しくなるから好きなものはほどほどね」程度の指導はいたしました。
2008年09月13日
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「メロン狩りに行ったら蕁麻疹が出ました」「鼻粘膜と扁桃腺真っ赤です」「メロンは陰性でした」「感染性の蕁麻疹でしょう」「検査してください!」 先週隣県のG町までメロン狩りに行った6才の男の子。全身に蕁麻疹が出て、近医で血液検査をしてもメロン陰性で(IgE:200、牛乳1、ダニ、卵白、ピーナッツ、メロン、イネ科、雑草0)、内服しても軟膏を塗っても良くならないとして当科を受診しました。 鼻粘膜と咽頭扁桃が真っ赤でしたので、感染性の蕁麻疹として説明を始めましたが、血液検査がご希望でしたので、当科でも行いました(IgE:170、カビ、杉、HD、小麦、ゴマ、ソバ、大豆、エビ、ジャガイモ、イカ、バナナ、ブドウ球菌、すべて0)。 蕁麻疹で最も多いのは感染性のもの(病原体がアレルゲン)です。食べ物の場合は「あ、あれだ」分かります。生まれて初めて食べた、いつも1個しか食べないのに10個食べた。腐っていた。分かります。不明な場合は感染性のものです(溶連菌、マイコプラズマ、夏カゼのエンテロウィルスなど)。 アレルギーは複合汚染ですので、隠れ型のアレルギー+メロン狩り(疲れ?メロン畑の○○?)+最後のダメ押しが夏カゼ?、でしょうか? えっ?、病原体は何だったのかって?、ご希望がありませんでしたので、溶連菌などの検査は行わずに、適当に抗生剤処方致しました。
2008年09月02日
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「蕁麻疹の薬ください」「アレジオンは抑えているだけですよ」「アレルギーはありません」「鼻粘膜も鼓膜も扁桃腺も赤いですよ」「血液検査では出ませんでした」「肉と油物食べてませんか」「肉と油物大好きです」「ω6系は減らしてください」 10年前から全身の皮膚が痒くて抗アレルギー剤を内服している24歳の男性(前医でIgE検査すべて陰性)。内服していると痒みが治まりますが、薬が切れるとまた痒くなるようです。 食生活を聞いたら、血液検査で陰性だからアレルギーはない(何を食べても良い)とだまされて、10年間毎日大好きな肉と油物ばっかり食べているようです。 赤み痒みの原因はω6系(n-6系)の炎症性物質(肉類:アラキドン酸と植物油:リノール酸)の摂り過ぎによります。 赤みかゆみの比較的少ない食べ物はω3(n-3系)の魚菜食(魚:EPAエイコサペンタエン酸・DHA:ドコサヘキサエン酸、野菜:αリノレン酸)です。 食事をω(オメガ)6系の獣食油食からω3系の魚菜食に変えるだけで炎症(赤み痒み)が格段に減ります。炎のつく病気(皮膚炎・鼻炎・中耳炎・扁桃炎・・・)がこじれるのは、肉と油(炎症を起こす材料)の食べ過ぎです(ω6系は1日必要量ご飯茶わん2杯で足りる)。 血液IgE(アレルギー)検査は陽性率3・4割程度で当てにはなりません。プラスでは危険と言えますが、ゼロだからないとは言えないのです。検査で引っ掛からないから何を食べても良いなどということはあり得ません。ゼロの人はほどほどの努力、プラスの人は気合を入れて努力です。 血液アレルギー検査は、数値が低く出た時の弊害(油断してかえって悪くしてしまうこと)が多いので、(無知な医師にかかると)危険な検査です。
2008年07月16日
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「今朝から口唇が腫れてます」「溶連菌(+)です」「食べ物じゃないんですか」「食べ物のこともあります」 1年前から鼻炎・扁桃炎・中耳炎で受診している7才の女の子(アレルギー検査なし、母は花粉症)。 今朝突然上口唇が腫れたので、驚いて受診いたしました。 鼻粘膜と扁桃腺と鼓膜が赤かったので、溶連菌迅速検査をしたら陽性でしたので、抗生剤と抗ヒスタミン剤を処方いたしました「少し冷やしてね」。 クインケの浮腫は、原因不明に突然口や唇、目などの周りの局所性浮腫(血管浮腫)がおこる状態で、結局は蕁麻疹です。普通の病院に行けば、蕁麻疹の薬(抗ヒスタミン剤など)を処方されて「様子を見るように」で終わりです。原因を調べてもらえることは、まず有りません。「クインケの浮腫」などという怪しい病名をつけられて煙に巻かれておしまいです。 クインケ浮腫は、経験的には、溶連菌感染症が最も多く、果物などの食物アレルギーによる口腔アレルギー症候群(OAS:Oral allergy syndrome)が隠れている場合もありますので、注意が必要です。 食べ物の場合はわかります。生まれて初めて食べた、いつも1個しか食べないのを10個食べた。昨夜の○○が腐っていた・・・あれだ!とわかります。わからなければ感染症のことが多いです。 わからない場合には、アレルギーの検査が必要です。 この児も、いつかは検査(スクラッチテストor血液検査)をしようと思っておりましたが、今回もアレルギー検査は逃げられてしまいました。残念!
2007年09月12日
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「3日前から蕁麻疹出てます」「鼻粘膜と鼓膜が赤いから感染性かも」「ワラビ餅とヨモギ餅たくさん食べたんですが」「脂っこいものは?」「毎日パンにマーガリンたっぷり塗ってます」「トランス脂肪酸って知らない?」「マックで顔が腫れたことあります」 全身蕁麻疹で受診した46歳の女性(皮膚テストでダニ・スギ花粉・ソバ・餅米・サバ・ナス・陽性)。 鼻粘膜と鼓膜が赤かったので、感染性の蕁麻疹を疑いましたが、ワラビ餅とヨモギ餅をたくさん食べたそうです(いつも少量ならば大丈夫)。 よくよく聞いたら、毎日パンにマーガリンをたっぷり塗って食べているそうです(植物性だから良いと思った・・・)。 以前マックをたくさん食べたら顔がパンパンに腫れあがったこともあったそうです(その後食べていない)。 ニューヨーク市では、7月1日に、外食産業で動脈硬化やアレルギーの原因になる「トランス脂肪酸」を事実上禁止する条例を施行しました。調理油などのトランス脂肪酸の量を1食あたり0.5g未満に抑えるように義務付けるものです。違反した店は200~2000ドルの罰金が科されます。 日本の食品安全委員会(Food Safety Commission)は、先月、「日本の油は大丈夫」という何の根拠もない決定を下しております。さすが「美しい国日本!」、見かけだけ!、中身なし!
2007年07月15日
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「ここ何ヵ月か蕁麻疹が治まりません」「溶連菌(+)なので点滴します」「それでも良くなりません」「膠原病かもしれません」「ステロイドも効きません」「金属アレルギーが強いようです」 16才頃からアトピー性皮膚炎が出ていた23才の女性(IgE:190、ヒノキ2、杉2)。 以前受診したときに、血液検査(IgE) をしても症状のわりに数値が低かったので、隠れ型としてスクラッチテストをしましたが、あまり強い反応は出ませんでした。 その後蕁麻疹を繰り返していたようですが(ほとんど皮膚科通院)、良くならないとして、4年ぶりに受診いたしました。 鼓膜と鼻粘膜と咽頭の発赤を認めましたので、感染性の蕁麻疹を疑い検査をしたら、溶連菌(+)、マイコプラズマ(±)でした。抗生剤点滴をしたら、かなり改善しました。 しかし、完全には消失せず、しばらくするとまた蕁麻疹が出てくるとのことでした。 再受診では蕁麻疹というよりは紅斑、それも頬部にも蝶形紅斑がありましたので、念のために血液検査をしたら抗核抗体が640倍でした。 膠原病の体質を持っている人はたくさん居りますし、640倍程度では発病し難いので、念のためにパッチテストをしたら、水銀(+)、クロム(+)、ニッケル(++)、ホルマリン(+)、白金(?+)、銅(+)、亜鉛(?+)、スズ(++)、コバルト(++)、パラジウム(+)に反応をみとめました。 家族の希望で膠原病は総合病院にかかるとのことでしたので、紹介状を書くとともに、今回の症状は、金属アレルギーによるところが大なので、歯科受診がより重要であることを申し添えました。
2007年07月04日
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