+詩+9










 君のその笑顔のお陰で

 僕を現世に留めることができる

 傷だらけの体も

 いつかは癒える

 さっきまで泣いていたはずなのに

 もう大丈夫

 けれど

 その笑顔は

 僕に向けられているんじゃない

 わかってる

 わかってる

 分かってるはずなのに

 期待してしまう

 僕自身が嫌だ

 そう思うと

 余計辛い

 だけどもう少しだけ

 もう少しだけでいいから

 この気持ちのままでいさせてください

 君が気づいていないのなんて分かってる

 君が僕のことを何一つ分かってないのも分かる

 こう考えるだけで余計むなしくなるのなんて分かってる

 分かってるけど

 もう少しだけ隣にいさせてください

 もう少しの間だけ

 僕を現世に留まらせて下さい
















 この気持ちと



 いつか決別をつけなければならない



 その瞬間まで


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