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本日ご紹介するのは、「ムツトゲイセキグモ」。
漢字では「六棘井関蜘蛛」と書きます。
胸胸部に6本の棘があり、本種の仲間であるマメイタイセキグモの発見者である井関尊二氏にちなんで名づけられた「イセキグモ」と意味で名付けられました。
個人的には、なにやらごつごつとして要塞っぽくてかっこいいクモだと思っています。
実は、日本には、七大珍種蜘蛛と呼ばれるクモたちが存在しています。
1.サカグチトリノフンダマシ、2.ツシマトリノフンダマシ、3.キジロオヒキグモ、4.カトウツケオグモ、5.ワクドツキジグモ、6.ムツトゲイセキグモ、7.マメイタイセキグモの7種が該当しますが、本種はこの中に含まれているなかなかのレアものといえる種です。
また、このイセキグモ属(Genus Ordgarius
)のクモは日本国内に本種を含めた2種が記録されていますが、両種とも、糸の先に粘液をつけた状態のものを器用に振り回しながら餌を捕まえる「投げ縄蜘蛛」と呼ばれる生態を持っています。
昼間は広葉樹の葉裏に静止し、湿度の高い夜に投げ縄を作成して餌をとりますが、いかんせん、体長が雌 7.5~10.5mm、雄だと2mm前後と小さく、ほとんど人の目に触れないことも、レア度を高めているのではないかと思っています。
実際、他のクモと比較しても記録が少ないことは事実であり、様々な自治体でレッドリスト入りしているのも事実であるため、現状として希少な種であることは間違いないでしょう。
蛇足ですが、個人的には、すでに見ることができたキジロオヒキグモを除く残り5種についても、いつの日か野生の個体を見てみたいと思っており、フィールドに通う日々はまだまだ終わりそうにありません。

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