ラッキーとの出会い 1

「犬が飼いたい!!」

突然のママの発言に
パパはどう思ったかしら?

なにを隠そう、ママは動物が苦手だった
生まれてからズーっとではないが

兄とよく、捨て猫を拾ってきては
飼いたいと泣いて頼んでは
母に怒られた記憶がある
だから、猫や犬をカワイーと思う気持は何とか
持っていたようではある。

パパは動物全般、爬虫類までカワイ~と
思っている人間である。
犬が飼いたくて・飼いたくてウズウズしている類の人
である

そんなパパは
毎週のようにペットショップにママを連れ出してくれた。
動物が苦手なママとしては
あの独特のアニマル臭が
なんとも、我慢できない場所であり
長時間いる場所ではないと思っていた。

「これは、なにかの拷問か?」

と思えるほど苦痛のなにものでもなかった

なぜ、ママが動物が苦手か…
これは、ごく一般的であろう理由なんでしょうが…
まず昆虫類は全てダメ!
とくに毛虫やミミズの這っている類の生命体
毛虫は道を横断しているだけで
その道はあるけない。
毛虫を目撃したはその日の夜うなされる
ほど嫌いだ。
犬を怖がる事件があったのだ!!
そうもう30年前になるな~。

それは、お婆の葬式で北海道の美唄にある
父の実家に帰っていた時の事である。
本家には白い大きい犬を飼っていた
種類は覚えていませんが
タイプとしてはサモエドのような
白い大きい犬だったかと…

葬式がすんだある日
おじと一緒に犬の散歩に出かけた時の事
30年も昔の事だし
北海道の田舎の事
リードを離して犬を自由にし
おじとママは話しながら歩いていたんです
寄り道をしながら散歩を楽しんでいる
ワン子は私達から後れながらも
後ろを付いてきていたんです。
そうして私達はワンこの前をあるいていたんですが
なにを思ったのか
後方で道草していたワン子が
突然、走り出したんです
そして、ママめがけ突進し
あの大きさです(ママも小さいかわいー時があったんです)
ママの足(股)の間を躊躇無く
走りすぎたのです。

ママが矢吹ジョーのような俊敏な運動能力があれば
1頭の犬くらい、楽によけたかもしれませんが
このとおり、間抜けな感の鈍いママは

怖いと思うと同時に
空中に舞って
道と抱き合ったのは言うまでもありません。

そんな体験から、犬は怖いもの
犬には勝てないもの
犬とは友達にならない方がいい
と、インプットされてしまったんでしょうね
以来、犬が傍に来ると
イスの上にあがるなどして
犬から巳を守るようになったのは
(まるでディズニーランドのジャングルクルーズにでてくる探検家たちのように高い所ににげていました・笑)

パパが犬を飼いたいね~?
って、言ったって

[犬?犬なんか飼わないよ!ましてアパート暮らしだしさ。
 まー、家を買ったって無理だけどさ。犬怖いし」

なんて、平気で言っていたのに…

ラッキーが来る前1年半くらい前に
実は、2匹のハムスターをパパが
連れてきていた
ネガとポジとなずけ
可愛がっていた(おもにパパが)
「いいかげんにして!誰かにあげてきてよ!」
って怒ったくらいだったが
ポジを姪っ子に本当にあげてしまったときは
「なんであげちゃったのよ!!」
って、寂しくって怒ったくらいだ。
ママって勝手な人間でしょ?
でも、いなくなると寂しくなって泣けてきた。
スキじゃなかったくせに…
(その、ネガもおととしの12月24日あたりに眠るように永遠に起きて”カラカラと走る事はなくなりましたが)

ネガが来て1年後くらいにパパの職場が変わった
平日は大阪で営業
土・日には報告を兼ねて帰省
ネガの世話は必然的にママの仕事になる
ネガには死ぬまで触る事はなかったが
えさを貰う時のネガは本当にかわいかった。
ホホ袋に命一杯ほおばり詰め込んでいる(⌒▽⌒)
ラーメン・焼きそば・パスタなどの麺類に目がなく
晩酌の相手もしてくれる(日本酒をスプーンに載せて差し出すと飲むんですよ)ハムスターだった

一度カップラーメンの麺をあげようとして
暑い麺をあげちゃたのよ
その麺が目に当たってしまって
目があけられなくしてしまった事があった
痛かったんでしょうね。
しばらく目があけられなかったようで
一生懸命痛みをとろうとして、顔を手でこすっていた
コメンネ

そんなママが犬を飼いたいと
いいだしたのである



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