NO-NAMEの隠れ家

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鬼束ちひろ

作品レビュー

1stアルバム
『インソムニア』
(2001.3.7)

1.月光 ★★★☆
2.イノセンス ★★★
3.BACK DOOR (album version) ★★☆
4.edge ★★☆
5.We can go ★★★
6.call ★★☆
7.シャイン (album version) ★★★☆
8.Cage ★★★
9.螺旋 ★★★
10.眩暈 ★★★☆
11.月光 (album version) ★★★

総合 ★★☆

鬼束ちひろの1stアルバム。2ndシングル『月光』でブレイクした彼女の初アルバムは、150万枚を超えるミリオンセラーとなりました。彼女、外見は個人的にタイプです。小柄な体ながら、裸足のいだたちで力強く歌う彼女は大きな存在感があります。
楽曲は、その多くがピアノをメインとしたアンプラグドの作品。遊びなしで丁寧に作っているのが分かります。アルバムを聴いてみても、一枚ずっとこのトーンで進みます。今作を聴いて感じたのは、彼女の楽曲というのは、1曲1曲の良さを味わうのが良いのでしょうが、しっかり聴き込むにはちょっと総時間が長いし、スタミナがもたないということ。歌詞も自問自答と内面世界を描くものばかりなのも、アルバムを聴くに際しては、1曲1曲の個性が見えてこないなと。好きな人はすごく好きなのでしょうが、僕にはちょっと駄目でした。
『We can go』は唯一外へ向かっている曲。テンポが心地良かったです。また、『イノセンス』も、サビで当時の彼女らしからぬ激しい盛り上がりを見せて、ここに収録された楽曲群の中では印象に残りました。
(記:2007.5.4)










2ndアルバム
『This Armor』
(2002.8.6)

1stに比べて聴きやすさの増した2nd。重かった前作に比べ、ポップスとして聴きやすくなっています。特に1曲目『ROLLIN’』が良い!イントロからして、なんだかとても心地良いのです。夏の暑い日に、冷たい水が流れ込んでくるような、そんな印象。2曲目以降の楽曲群も、前作より深みが増したアレンジメントになっています。
ただ、歌詞はというと、前作と同様に内面世界を描いたものばかりでちょっと。これが彼女の作風と言ってしまえばそれまでだけど…。
やっぱり、好きな人は好きだけど、好きじゃない人にとっては眠くなる、その点はまったく変わってないなぁ。

1.ROLLIN' ★★★☆
2.茨の海 ★★★
3.シャドウ ★★
4.everything, in my hands ★★☆
5.Our Song ★★★
6.流星群 ★★★☆
7.LITTLE BEAT RIFLE (album ver.) ★★☆
8.Arrow of Pain ★★★
9.infection ★★★
10.CROW ★★★☆

総合 ★★☆

(記:2007.6.7)










3rdアルバム
『Sugar High』
(2002.12.11)

1.NOT YOUR GOD ★★★
2.声 ★★★☆
3.Rebel Luck ★★★
4.Tiger in my Love ★★☆
5.Castle・imitation (album version) ★★★
6.漂流の羽根 ★★
7.砂の盾 ★★☆
8.King of Solitude ★★★☆
9.BORDERLINE ★★★☆

総合 ★★★

収録時間41分。1stで11曲、2ndで10曲と来て、今作は9曲収録と、これまでで最もコンパクトな一枚となった鬼束の3rdアルバム。まぁ、彼女の作品はこれくらいのサイズの方が良いと思います。あんまり長いと聴くのが辛くなってきますから。
全曲が新曲の今作は、アンプラグドに統一された一枚。まず、中身よりも先にジャケットでの彼女のあまりの変わり様に驚くのですが…。まだ前作から1年も経ってないというのに。何があったんだ…。
しかし、中身を聴くと、その楽曲は鬼束そのもの。相変わらず葛藤・焦り・疑念といった内面世界を描いています。ただ、攻撃的な印象も少なからずあるのですが、むしろそのルックスの変化ほど尖っている感じはしませんでしたね。
好きな曲は、2曲目の『声』。美しい曲の展開。それから、『King of Solitude』。丁度この曲の前に据えられた『漂流の羽根』・『砂の盾』といったところがなんとも暗い楽曲なだけに、この曲の描く希望や温かさといったものが、より一層スケールを増して感じられます。この『King of Solitude』からの流れでそのまま穏やかにアルバムは幕を閉じるのかと思いきや、そうはいかないのが『BORDERLINE』。淡々と進み、最後にフェイクを交えて繰り返される彼女の叫び。かなり怖い…。最後の最後で聴いている者をどっぷり暗い気持ちにさせてくれます。
そして触れておきたいのが4曲目の『Tiger in my Love』。アルバム中唯一のアップテンポな楽曲と言っても良いであろうこのナンバーは、ロックという鬼束の新たな可能性を予感させる1曲でした。
ともあれアコースティックという統一感のあるアレンジメントで演奏される楽曲と、9曲というコンパクトな構成が幸いしてか、アルバムとしてのまとまりも良いです。ここまでの3枚で最も好きなアルバム。少数派ですかね?
(記:2007.6.16)


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