8月15日、追悼盤として、2枚のセレクションアルバムが同時リリース。 こちらの『Soffio di vento』は、泉水さんが生前にお気に入りとして挙げていた作品を基に選曲された一枚。アルバム曲やカップリング曲が中心となっています。 タイトルの『Soffio di vento』(ソッフィオ・ディ・ヴェント)とは、イタリア語で「風のそよぎ」という意味。 特典DVDとして、『My Baby Grand ~ぬくもりが欲しくて~』と『カナリヤ』の2曲を収録しています。
この曲の収録は当然でしょうね。泉水さんのお気に入りと言えば…といった感じです。 元々は、21stシングル『風が通り抜ける街へ』のカップリングとして収録されていたこの楽曲。8thアルバム『永遠』にも収録され、『ZARD BLEND II ~LEAF & SNOW~』ではシークレットトラックとして収録されました。また、あの船上ライブでも、アンコールとして歌われています。 歌詞は、よく時間をかけて書かれたのでしょう。音楽的にも、新たなZARDの可能性を感じさせる内容で、地味ですが好印象の楽曲です。
9.遠い日のNostalgia
★★★★
バラードの名曲。初出は3rdアルバム『HOLD ME』です。『ZARD BEST ~Request Memorial』に続いて2度目のベスト/セレクションアルバム収録。 泉水さんの澄んだ歌声も存分に味わうことが出来ます。今回も、『ZARD BEST ~Request Memorial』に収録されたものと同様に最後のサビの繰り返しがカットされたバージョン。
10.来年の夏も
★★★★
『ZARD BLEND ~SUN & STONE~』に続いて2度目のベスト/セレクションアルバム収録。初出は5thアルバム『OH MY LOVE』。 何度も言っていますが、僕、この曲が本当に好きなんですよね。泉水さん選曲のベスト盤にもこうして選出されるというのは嬉しいかぎりです。
ベスト/セレクションアルバム初収録。元々はFIELD OF VIEWの1stシングルだったこの曲、泉水さんが歌詞を提供していたということもあり、ZARDによるセルフカバーという形で7thアルバム『TODAY IS ANOTHER DAY』に収録されました。今回は、「di mare version」として、新たなバージョンでの収録。 FIELD OF VIEWの歌という印象がやはり強いですが、あらためてその歌詞の良さに気付かされますね。
10.止まっていた時計が今動き出した
★★★☆
10thアルバム『止まっていた時計が今動き出した』表題曲。ベスト/セレクションアルバム初収録です。 ZARDレパートリーの中で唯一、GARNET CROWのヴォーカル・中村由利による作曲のナンバー。GARNET CROWも、GIZAを代表するアーティストですが、中村さんは1990年代前半~中盤のBeing黄金期を彷彿とさせる曲を書いてくれました!素晴らしい!そして、徳永暁人によるアレンジもすごいぞ! 振り返ってみると、オリジナルアルバムの表題曲って、名曲が多いですね。ZARDに限らず、タイトルトラックはみんな気合の入った楽曲で勝負してくるんでしょうけど、ZARDは、『Oh my love』・『Forever you』・『Today is another day』、そしてこの曲…、良質な楽曲揃いです。あ、例外があった。『時間の翼』は……(苦笑) 話を戻して、これは本当にメロディーもアレンジも、Beingファンは垂涎モノです。特にサビ以上に哀愁漂うAメロ・Bメロは見事。
29thシングル。シングル曲ですが、知名度は低いかな?300万枚のセールスを記録した『ZARD BEST The Single Collection ~軌跡~』と、それに続くベストアルバムとしてリリースされた『ZARD BEST ~Request Memorial~』の間の時期に発売されたシングルです。ベスト/セレクションアルバム初収録。 これほど爽快感のある曲もなかなかないですね。もっとZARDのアーティスト・パワーが強い時期だったら、大きなヒットとなったことでしょう。 作曲は、当時New Cinema 蜥蜴で、現・三枝夕夏 IN dbの岩井勇一郎。織田・栗林の両氏が離れ、新たな作家陣がどんどん現れ始めていた時期です。 この爽快チューンが、やっと注目を浴びることになったことは嬉しいですね。ただ、この曲、9thアルバム『時間の翼』には「~another style 21~」と銘打った別バージョンで収録され、今回も「di mare version」という新たなバージョンでの収録のため、シングルバージョンはいまだに8cmシングルでしか聴けないという状況になっています。