NO-NAMEの隠れ家

NO-NAMEの隠れ家

ZYYG

ZYYGって…!?

Being系グループの一つ。高山征輝(Vo)、栗林誠一郎(Ba)の2人体制で1993年デビュー。
1994年に後藤康二(G)、藤本健一(Dr)が加入。栗林の脱退の後、加藤直樹(Ba)が加入して、メンバーが固まりました。
栗林主導のブリティッシュロック路線だった初期から、栗林脱退を契機に高山主導の攻撃的なビートロック路線へとサウンドは変貌を遂げました。
1999年解散。2006年に一夜限りの復活ライブ。代表曲は、デビューシングルの『君が欲しくてたまらない』、アニメ『スラムダンク』主題歌の『ぜったいに 誰も』。


レビュー掲載作品

『GO WILD』
『Noizy Beat』
『GYPSY DOLL/BLOOD ON BLOOD/微笑みだけをくれないか』(シングル)
『SWEET PUNKS』




作品レビュー

1stアルバム
『GO WILD』
(1994.7.13)

1.ONE NIGHT HEAVEN ★★☆
2.NO RETURN LOVE ★★
3. STARTING OVER NOW ★★★
4. SMILE AGAIN ★★★
5.壊したい現実 ★★★
6.RUNNING WAY ★★
7.遠い日のメロディー ★★
8.風にまぶしい ★★★
9. Song for Brother ★★☆
10.I Wanna good bye ★☆
11.君が欲しくてたまらない ★★★

総合 ★☆

Beingでは織田哲郎に次ぐヒットメーカーとしてお馴染みの栗林誠一郎が結成したロックユニットがZYYGです。
ヴォーカルの高山との2人体制でデビューし(最初期のサポートメンバーには、後にDEENに加入する宇津本直紀もいました)、デビュー曲の『君が欲しくてたまらない』がCMソングに起用されると約70万枚のいきなりのヒット。その
後、企画シングル『果てしない夢を』にも参加、2ndシングル『風にまぶしい』、3rdシングル『壊したい現実』、4thシングル『NO RETURN LOVE』をリリースした後、初のアルバムとしてリリースされたのが今作『GO WILD』です。なお、1994年から後藤と藤本が加入して、ZYYGは4人体制となっていました(正確な加入時期は不明)。
サウンドは当時のBeingにしては珍しく硬質で、ブリティッシュロック/アメリカンロックの影響を多分に受けたものとなっています。これはおそらく栗林さんの趣味なのでしょうね。ただ、正直なところ、どれも印象は良いものではありません。アップテンポの正調ビートロックあり、重厚なものあり、ミディアムからバラードありと、曲調は幅広いのですが、ちょっとあまりにもおすまし顔すぎてつまらない。ヒネリがないというか、楽曲そのものの魅力に欠けるんですよね。あのヒットメーカー栗林誠一郎が、自らのバンドで曲を書いたらこんなものかと、ちょっと不思議な面もあるのですが。
ヴォーカル高山の声は、これがまた非常に独特なもので、ワイルドかつ素直と言うか、あまり聴いたことのないタイプの激しさを持った声。なかなか魅力的なのですが、聴いていてサウンドとの調和の悪さを感じる場面もちらほら…。
結局、今作で一番印象に残る曲は、唯一の織田哲郎によるナンバーで、栗林色を出すためにアルバムではラストに追いやられたのであろうデビューシングル『君が欲しくてたまらない』だったりします。
セールス的にも、2nd以降は右肩下がりで、ちょっと厳しいことになってきたZYYG。今作の後、彼らは方向転換を図ることとなります。
(記:2007.9.11/一部加筆修正:2009.3.27)










2ndアルバム
『Noizy Beat』
(1996.2.26)

1.JULIA ★★★★
2.Noizy Beat ★★★
3.Rendezvous ★★★
4.REAL IMITAION ★★☆
5.最初で最後のLOVE SONG ★★★
6.Dreamer ★★☆
7.POOR BOY ★★
8.たった一度のHONESTY ★★★
9.NO MERIT LOVE ★★★
10.ECSTASY ★★
11.ぜったいに誰も ★★★

総合 ★★☆

1stアルバムの後、栗林誠一郎が脱退。加藤直樹(Ba)が加入し、高山・後藤・加藤・藤本という編成に。音楽的なイニシアティブは、高山が握るようになりました。
約1年ぶりのリリースとなった5thシングル『ぜったいに誰も』がヒットし、6thシングル『JULIA』を挟んでリリースされた2ndアルバム。
織田哲郎のペンによる『ぜったいに誰も』を除く10曲は、完全自作。50曲近い候補曲の中から厳選された楽曲が収録されています。6曲を高山が、4曲を後藤が作曲。歌詞は全て高山の手によるもの。
栗林脱退によるスタイルの転換は、ZYYGにとって大成功でした。サウンドは俄然激しくなり、ビートの効いたアグレッシブでパワフルな楽曲を多く聴かせてくれます。メリハリの利いたバンドサウンドは統一感があり、なおかつポップな聴き心地。バラードの『最初で最後のLOVE SONG』もいい。高山にこんな作曲センスがあったとは。高山曲に比べて後藤曲はちょっと落ちるかなといった感じですが、それでもそこまで悪くはないです。
高山のこもった様なヴォーカルは、好みの分かれるところでしょうし、一枚通して聴いていてやや中だるみも感じられました。それでも、アルバム全体の雰囲気は1stよりずっとバンド感が増しており、すごく良いです。1stより断然好印象。
(記:2007.9.11)










7thシングル
『GYPSY DOLL/BLOOD ON BLOOD/微笑みだけをくれないか』
(1996.7.22)

2ndアルバム『Noizy Beat』リリース後の彼らは、積極的にライブ活動を行うようになりました。3月からは初のツアーを敢行。そして7月に出たのが今シングルです。
トリプルA面マキシシングルという形態は、今ではなんら驚くこともありませんが、1996年ということを考えると、かなり時代を先取りした感があります。
3曲とも、アルバム『Noizy Beat』のデッドストック。後にアルバムに収録されることもなく、現在に至るまでここでしか聴けない楽曲ばかり。(その後、『GYPSY DOLL』は、廉価盤ベスト『BEST OF BEST 1000 ZYYG』に収録されました。)
『GYPSY DOLL』・『BLOOD ON BLOOD』は、まさにZYYGというようなギターサウンドがパワフルなナンバー。高山のヴォーカルも冴えています。
『微笑みだけをくれないか』は、埃っぽさと切なさが上手に溶け合ったミディアムナンバー。地味ながら味わい深い、ZYYG版『わがままジュリエット』。
デッドストックといえども、楽曲はどれも水準に達しており、聴く価値は十分にあります。

1.GYPSY DOLL ★★★☆
2.BLOOD ON BLOOD ★★★
3.微笑みだけをくれないか ★★★

(記:2007.9.12/追記:2007.12.20)










3rdアルバム
『SWEET PUNKS』
(1997.8.20)

1.SO WHAT? ★★★
2.MAD CITY GANG ★★★
3.WEATHER LOVE ★★★
4.渾身 ★★★
5.TOKIO SLUM ★★★
6.LULLABY ★★★☆
7.BORN TO BE COOL ★★★
8.SERIOUS ★★★
9.Something ★★★★
10.LADY MOON ★★★
11.この情熱のそばで ★★★

総合 ★★★

シングル3曲を含む3rdアルバム。数多く行われたライブ活動の成果でしょうか、生々しく刻まれるバンドサウンドがリアルな、ライブ感のある一枚です。後藤曲は2曲だけで、あとは全て高山曲。
前作から強く打ち出されてきていた高山のアウトロー的な歌詞もここで頂点に達し、前作にも増して攻撃的なアルバムという印象。ただ、太いビートで演奏するだけじゃない。高山の故郷・福岡のめんたいロックの影響や、パンク・ロック、スカなどをZYYGなりに料理。『渾身』・『TOKIO SLUM』など、単なるビートロックに縛られていたんじゃ出てこないような曲です。バラードらしいバラードは入っていませんが、肩の力を抜いたような『BORN TO BE COOL』・『LADY MOON』の存在もアルバムのトータリティには良い影響を与えています。
今後にとても期待の持てる内容だったし、彼らの作品をもっと聴きたかったのですが、結局、これが最後になってしまいました。売り上げは、『ぜったいに誰も』以降は下がりっぱなしでしたからね。直近のシングルも、今作も、チャートでは100位圏外と苦戦しました。売れないとなるとやっぱりツライものがありますね。1999年解散。
(記:2007.9.13)








-----OTHERS-----
ここまでで紹介できなかった曲をレビューしていきます。



1stシングル 『君が欲しくてたまらない』 c/w (1993.5.19)

愛しさを抱きしめたまま ★★

デビュー曲はA面の作曲は織田哲郎に譲りましたが、c/wは栗林の作詞・作曲。歌詞もヴォーカル高山が初挑戦しています。ミディアム・ラブソングで、A~Bメロの雰囲気は、ZARDの『Good-bye My Loneliness』に似てるかなぁ(それはすなわちポリスの『見つめていたい』に似ているということですが)。サビのキラキラした音は、当時のメインストリーム。
(記:2009.3.27)





2ndシングル 『風にまぶしい』 c/w (1993.11.10)

愛したけど… ★★

ZYYG初の本格バラード。TUBE『Remember Me』的な、シンプル・イズ・ベストの歌い上げ系ラブソング。故に、面白み要素は薄いです。

(記:2009.3.27)





3rdシングル 『壊したい現実』 c/w (1994.3.4)

思い出にはできなくて ★★

今回もカップリングはバラード。ZYYG以外のアーティストに提供しても、まったく違和感のないような曲調です。ただ、高山さんはいい声ですね。いい声すぎて、眠くなる…(笑)。
(記:2009.3.27)





4thシングル 『NO RETURN LOVE』 c/w (1994.4.23)

OVER THE BLACK FENCE ★★

カップリングにロックナンバーを収録するのは初めて。この後にリリースされるアルバムの作風を予感させるような重量感のある1曲。ただ、サウンドの湿度が高く、聴いていると息が詰まるような苦しさがあります。しかし、他のアーティストへの提供曲で見せる栗林さんのメロディーセンスは素晴らしいのに、初期ZYYGでのスランプぶりは何なんでしょうね。編曲がいけないのかなぁ。
(記:2009.3.27)





6thシングル 『JULIA』 c/w (1995.11.13)

Only Memories ★★☆

メンバーチェンジ後も、カップリングにはバラードを入れるという慣習は続くのでしょうか?(笑)。前作シングル『ぜったいに 誰も』のカップリングもバラードだったし(『最初で最後のLOVE SONG』…アルバム『Noizy Beat』収録)。
今回は後藤曲。初期の息苦しさを多少引きずっている印象も。高山さんの声に睡眠作用あり…かも。
(記:2009.3.27)





9thシングル 『LULLABY』 c/w (1997.3.5)

雨に隠れた涙 ★★★☆

セールス的には振るわなかった晩期のシングルのカップリングに納められた佳曲がこちら。渋い曲調でホロリとさせます。テンポ感と切なさの溶け込み方が見事ですね。この曲のアルバム収録を見送ったのは勿体無いなぁ。
(記:2009.3.31)


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: