NO-NAMEの隠れ家

NO-NAMEの隠れ家

中村一義

作品レビュー

1stアルバム
『金字塔』
(1997.6.18)

どこからこんなメロディーが湧いてくるのだろう。これまでに聴いたこともないような旋律ばかり。まず彼のメロディーメーカーとしての才能にやられます。そして、その独特の歌唱法。『犬と猫』は素晴らしいグルーヴを持った名曲でしょう。そして歌詞。彼の思想・哲学を独特の文体で書き流したリリックスは、圧倒的なオリジナリティーに溢れています。家の外へ出るのも苦痛であったという引きこもり時代も経験した彼が作った楽曲群は、啓蒙なんてもんじゃないけど、でも、閉じた心を少しだけ外に向かわせてくれるような、そんな力を持っています。幸せってふとしたところに転がっているんだなぁと気付かせてくれるような、そんなアルバム。
自宅録音という新たな手法を広めることにも貢献したこの作品。どこか懐かしく、新しくもある、そんな音。全編に溢れる遊び心も良いです。『ひらけ!ポンキッキ』の『まる・さんかく・しかく』のカバーも物凄くハマっています。粗探しも出来ますが、それは野暮かもしれませんね。渋谷陽一に「10年に1人の天才」と言われた彼の才能が感じられるデビューアルバム。

1.始まりとは (評価なし)
2.犬と猫 ★★★★
3.街の灯 ★★★
4.天才とは ★★★
5.瞬間で ★★★☆
6.魔法を信じ続けるかい? ★★★
7.どこにいる (評価なし)
8.ここにいる ★★★☆
9.まる・さんかく・しかく ★★★
10.天才たち (評価なし)
11.いっせーのせっ! ★★★
12.謎 ★★★☆
13.いつか ★★☆
14.永遠なるもの ★★★★
15.犬と猫 再び ★★★☆

Secret Tracks

16-1.(Secret Track) ★★★☆
16-2.(Secret Track) ★★★

総合 ★★★★

(記:2007.6.22)


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