NO-NAMEの隠れ家

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MY LITTLE LOVER

作品レビュー

1stアルバム
『evergreen』
(1995.12.5)

1.Magic Time ★★★
2.Free ★★★
3.白いカイト (Album Version) ★★★☆
4.めぐり逢う世界 ★★★☆
5.Hello, Again ~昔からある場所~ ★★★★
6.My Painting ★★★
7.暮れゆく街で ★★★
8.Delicacy (Album Version) ★★★
9.Man & Woman ★★★
10.evergreen ★★★☆

総合 ★★★☆

1995年。ミリオンヒットシングルが28作品と、CDが売れに売れまくったこの年。小室哲哉がプロデュースのtrfがミリオンヒットを連発し、自身の参加するH jungle with tもまた大ヒット。翌年には、安室奈美恵・華原朋美・globeと、まさに小室ファミリー全盛を迎えることとなります。
そんなTK大爆発への加速期となった1995年、小室哲哉の他にもう一人プロデューサーとしてヒット曲を多数生み出したのが小林武史でした。自身の手掛けるMr.Childrenが大ブレイク。出す曲、出す曲が大ヒットで、この年の年間チャートには実に4曲のミリオンヒットシングルを送り込んでいます(これに加えて、桑田佳祐と共演した『奇跡の地球』もある)。
そんな、もう一人の「TK」小林武史が同じ1995年に立ち上げた新ユニットが、このMY LITTLE LOVERです。シングル『Man & Woman/My Painting』でデビューすると、3rdシングル『Hello, Again ~昔からある場所~』は185万枚の大ヒットに。そして12月にリリースされた1stアルバムが今作です。なお、この作品から、Akko(Vo)、藤井謙二(G)に加えて、小林自身がキーボード担当としてグループに加入しています。
『evergreen』…タイトルがこの作品のすべてを言い表しているように感じます。小林の、一見地味でありながら、作り込まれていて、しかし決して作り込まれすぎていない、絶妙のサウンド構築力。卓越したアレンジ能力にはあらためて驚かされます。是非アレンジに耳を傾けてみてください。
小林主導という印象が強いこの作品ですが、同時にAkkoの普遍的なヴォーカルが、この作品の魅力を高めています。彼女は決して上手なヴォーカリストではないですが、その透明感があり、こちらに訴えかけてくるような声は、それだけで存在感があります。
シングルの『白いカイト』・『Hello, Again ~昔からある場所~』は本当にMY LITTLE LOVERの楽曲として見事な完成度。個人的には『めぐり逢う世界』が好きです。
マイラバのアルバムって、今後の作品もどれもそうかもしれないですが、この1stアルバムも何度も聴けるスルメアルバムです。
(記:2007.9.28)










3rdアルバム
『NEW ADVENTURE』
(1998.9.2)

1.New Adventure ★★★☆
2.STARDUST ★★★☆
3.CRAZY LOVE ★★★★
4.ALICE ~album version~ ★★★★
5.雨の音 ~album version~ ★★★☆
6.DESTINY ★★★★
7.12月の天使達 ~album version~ ★★★★
8.Private eyes ★★★
9.ANIMAL LIFE ★★★★
10.Fallin’ Blue ★★★
11.Days ★★★☆
12.New Adventure ~reprise~ ★★★

総合 ★★★★

前作『PRESENTS』から僅か半年で届けられた3rdアルバム。前作からは漏れたシングル曲もここに収録されていたりして、『PRESENTS』と今作『NEW ADVENTURE』は、時期的にはあまり差がない双子盤の関係と言えそうです。
ややデジタル色・ロックテイストの強い印象があり、新鮮さを感じる楽曲もある反面、『Days』に代表されるような従来通りのイメージの楽曲もあり、充実した内容の一枚。楽曲のクオリティの高さは期待を裏切りません。「MY LITTLE LOVER featuring akko」名義でリリースした『ANIMAL LIFE』も収録されています。
緩急があって一枚通して聴きやすく、なおかつ1曲1曲も完成度の高いアルバム。おすすめ。
(記:2008.4.10)










18thシングル
『あふれる』
(2007.3.7)

1.あふれる ★★★★
2.恋のデジャヴ ★★★

位置的にややこしいのですが、小林武史の脱退でマイラバがAkkoのソロ・プロジェクトになった後、しかし小林とAkkoがまだ正式離婚する前にリリースされたシングル。
フジテレビ系ドラマ『今週、妻が浮気します』挿入歌。今になって考えると、ドラマのタイトルも因縁めいていますね。
サウンドのほうは、「これぞコバタケ」という1曲目と、「コバタケじゃなくてもありか?」と思わせる2曲目。この拮抗具合がまた面白いです。2曲を通して感じたことは、Akkoのヴォーカルの瑞々しさ、そして普遍性。上手い下手じゃないです。彼女を潰しては駄目です。
(記:2008.12.28)


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