さきほど。
10日ぶりに太陽を見た。
こんなこと生きてきて初めてじゃないかしらん。
8月11日の水曜日からどんより曇り空が始まり
翌日から雨・・雨・・雨・・雨・・
雨・・雨・・どんだけ降りょんじゃぁ~~~!!
(つい岡山弁)
そして、10日ぶりの日光にものすごく
テンションが上がった。日光東将軍さまっ!!
よくわからんけど。あ~~~~うれしい~~~~
ちょうど、昨日洗濯しなかったので今日はたくさん
あって、思い切ってジーンズも洗濯してたので
今それらが外でお日様と風に乾かされている。
ありがたすぎる・・南無・・。
予報では、晴れるのは来週の水曜あたりと出ていた
ので、おいおい2週間晴れないってマジで!と
思っていたのでここで今日お日様に会えるとは
思わなかった。今朝、明け方もかなりザーザー
降っていたので。
ああ・・晴れるっていいね(T_T)
お日様って明るいね、まぶしいね。
ロンドンに生まれなくて良かった・・。
さて、全然話は違うけど。
母のところに避難しているときに、巨大クモが
出た。母によると、前からいたそうで何度も
取り逃がしていたそうだ。
それはもう、足を広げたらCDほどもありそうな。
それを夜中にハルが居間で見ていて(スルーすなよ)
翌朝私たちに報告してきたので私はすっかり憂鬱に
なって「ああもう、早く家に帰りたい・・」と
思っていた。
その日の夜、やっと週末になったミスターも宿泊に
やってきて、一番にお風呂に入った。
浴室に入ると開口一番「クモじゃ」と言う。
ぎゃーーーー!!多分昨日のヤツだよ、大丈夫??
と殺虫剤を持っていった。
でもミスターはもう全裸で、出るわけに行かないし
殺虫剤をまいたらしばらく閉め切るから風呂入れない
しということでミスターは
「俺、とりあえずこのまま入るわ」と言う。
この人・・・信じられん。
CDサイズのクモと密室で入浴できるなんて。
私なら100万もらっても無理だ。
100万というかもうお金じゃない、もうとにかく
できない。誰が何と言おうとそんなことできない。
ミスターは本当に10分ほどクモと超三密になって
お風呂に入り、そして出てきた。
そのあとで殺虫剤をまいて、そして閉め切った。
しばらくして「もう動かんで」というので、あとは
私がお風呂に入りヤツに熱湯をかけて仕上げることに
した。動かないならそれくらいはできそうだ。
ところが。
瀕死のはずのヤツは熱湯をかけたら飛び上がり、私は
「ギャーーーー!!」と言った。
シャワーの強い水圧を確実に当てておかなく
ては自由に歩き回ってしまう。
私はとにかくお湯がクモに当たり続けるよう
シャワーを当て続けた。
ちょっと逸れるとすぐヤツは横へ歩き始める。
一瞬も気が抜けない。3分・・4分・・・
なんてしぶといんだ!全然衰えない。
そのうち私はその「シャワーを当てられるクモ」を
見ていることが限界になってきた。もう
気持ちわるすぎてメンタル崩壊しそうだ。
でも見ていないとシャワーの圧から外れてしまう。
どうすればいいのか、もう眩暈がしてきた。
私はミスターの名前を叫んだ。全裸を見られることに
なるがもうこの際致し方ない。結婚して27年、いつ
いかなるときも全裸は見られないようにしてきたのに
50のクモ退治で見られることになろうとは・・。
私の声に驚いたパルがまずぎゃんぎゃん吠えながら
やってきた。ぎゃんぎゃん言うのでミスターに用件を
伝えられない。シャワーの音も大きいしもう修羅場。
クモをシャワーで捉え、動けない私を見て状況を
察したミスターは新聞紙とナイロン袋を持ってきた。
そして「シャワーを止めえ!」と言う。
「シャワー止めたらまた動くよぅーー」
「ええんじゃ!」
ミスターの言うことを信じてシャワーを止めた瞬間、
ミスターは新聞紙でクモを捕まえて
目にもとまらぬ早業でナイロンに入れて口を縛った。
こうしてクモとの戦いは終わった。
あとに残ったのは、勇敢なミスターにすっかり
惚れ直した全裸の私。(アホですわ)
その夜は安心して寝た。
母や私がお風呂に入ってるときじゃなくて良かったね、
ミスターがいる時でほんとに良かったー
なんて言いながら。
しかし、数日後にこのクモのことが気になり
いろいろとネットで調べていたら、なんとこのクモは
「益虫」(役に立つ虫)と分類されていて、家じゅうの
ゴキを食べてくれるんだと。
クモがゴキを食べることは知っていたけど、そんなに
優秀だとは思っていなかった。
このクモはタカアシグモと呼ばれていて人間の友達?
だと言ってる人もいた。
巣もはらず、臆病なので人にも近づかず、そして
ひたすらゴキを食べ、家じゅうのゴキがいなくなったら
勝手に出て行ってくれるんだと。その優秀な仕事ぶりに
「タカアシ軍曹」という別名までついているそうな。
そして驚くべきことに、オークションなどでも売買
されているのだと。(見てみた。一匹1500円くらいだった)
それを母に伝えたら「あらまー、そうだったのー
殺さなきゃよかったねー」と。
私も複雑。あんなに熱湯かけていじめなきゃよかった。
一生懸命働いてくれていたのに。
というわけで、母は「ゴキブリが出るかもしれないから」
とブラックキャップを買いに行った。
もう来てはくれないだろう、あんなにいじめたんだから。
タカアシ軍曹。
うちにもいてくれても・・いいかも・・
いや。でも・・やっぱり無理。
CDサイズのクモと共存するか、ゴキと共存するか。
生きるって、難しい。