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先日、静岡県某所に、ヤマシャクヤクの自生地を見に行った。昨年の夏に、その近辺にヤマシャクヤクが生えているのを見つけたので、そろそろ開花時期ではないかと思って行ってみたら、見事に多くの開花株にお目に書かれた。 園芸品種のような派手さはないが、実に清楚な姿で、日本人の美意識に合っている花だと思う。自生のヤマシャクヤクと言えば、かれこれ16年前の2006年(平成18年)4月29日の日記にも登場しているが、その時はつぼみ付きのものをたった1株見つけただけで、永らくヤマシャクヤクの自生の姿にお目にかかれていなかった。ここ数年、山登りの頻度が上がり、行動範囲も広がり、それに伴ってあこがれの山野草にお目に書かれる機会も増えてきた。奥地へ行けば行くほど、希少種に出会える確率が高まるので、これが面白くて山登りはやめられない。なお、単独登山での遭難事故が報道されることが時々あるが、自分もニュースのネタにならないように気を付けたい。
2022.05.15
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4月下旬から5月上旬にかけて、4回にわたって神奈川県の某山域に山登りに出かけたところ、コイワザクラの自生地にお目にかかった。コイワザクラとは、サクラソウ科サクラソウ属の植物。神奈川県では絶滅危惧種扱いされているが、目立つところに多数の株が自生していて、思う存分にその可愛らしい姿を観察させてもらった。 御覧の通り、小さな株の割には大きくて目立つ花を咲かせ、それが岩や斜面の上に群生している姿が非常に可愛らしい。標高の高い奥地に自生しているため、ここにたどり着くのが非常に大変なのだが、そんな疲れた体と心を癒してくれる実に可愛らしい花だ。聖子ちゃんの歌を思い出すなあ。♪あ~~~、わた~し~の~コ~イワ~・・・ナンチャッテ☆
2021.05.09
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先日、神奈川県某所に山登りに行ったときに、キクザキイチゲの満開の姿にお目にかかることができた。キクザキイチゲ(菊咲一華)とは、キンポウゲ科の植物で、学名がAnemone pseudoaltaica、つまり、アネモネ属の植物。以前も山で見かけたことがあるが、今回は長距離の山登りだったので、実に多くの個体にお目にかかることができた。 御覧の通り、春の光を浴びて多くの個体が一斉に開花している。アネモネ属の植物だけに、アネモネ・ブランダにも似ている。このキクザキイチゲの不思議なことは、花の色や形が、実に変化に富んでいること。 実に美しい青色の個体。色の濃さには個体差が大きく、ほとんど白に近いものから、かなり濃い色のものが混在する。 こちらはピンクの個体。面白いことに、葉もかなり赤みを帯びている。 そして、こんな濃い色の個体もあって驚いた。聖子ちゃんの歌を思い出すなあ。♪あゝ、私の濃いわ~・・・あ、違うか(笑)。ともかく、野生種で全く人による改良の手が加わっていないのに、驚くほど多様な色の変異があり、長くて疲れる登山の間、目を楽しませてくれた。
2021.04.24
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コロナ渦が1年に渡って続く中、密を避けてというわけではないが、関東某所に野生蘭探索に出かけてきた。とは言っても、この時期に開花している野生蘭は関東にはないはずだが、なぜこの時期に行ったかというと、その地域は夏はヤマビルの密度が異様に高く、とてもまともに近寄れないからでもある。そんなわけで、まだヤマビルが活動を始める前の気温の低い時期に、野生蘭探索に出かけることにした。 こちらは自生のナツエビネ。花は咲いていないが、この葉の形は間違いなくナツエビネ。今回の一番のお目当てがこれ。実は以前、その山域でナツエビネの自生を見たことがあり、今回はもっと自生株がないかと探しに行ったのだが、以前見つけた株は盗掘されたのか姿がなくなっており、さらに奥深く山に入るとめでたく数株ほど自生を見つけた。が、沢筋の湿った場所なので、おそらく開花期はヤマビルだらけで近寄るのが困難と思われる。 こちらはミヤマウズラ。後述のシュスランやアケボノシュスランに比べて、沢から離れたやや乾燥気味の場所に自生してる。 これはシュスラン。葉が美しい。沢筋の岩に生えたコケの中に根を下ろして生育している。自生量が比較的多くてかなり目を楽しませてくれた。 こちらはツユクサ科の植物のように見えるが、ラン科のアケボノシュスラン。面白いことに、シュスランとほぼ同じ場所に生えており、一部両者が混生している箇所があった。もしかして自然交配種も存在するのではないかと淡い期待を抱いている。ネクタイのようにびろーんと伸びている葉は、シダのイワヤナギシダと思われる。また、ちょっとわかりにくいが、画像の左上の角にもナツエビネがちらっと写っている。 こちらはコクラン。花が地味なことが幸いしてか、それほど乱獲されることは少ないようで、野生蘭としては案外身近なところでも見られることがある。この画像の左後ろにもシュスランが写っている。 ほかに、数は少ないがカヤランやヨウラクランも自生が見られた。こちらもヤマビルが多い地域なので、乱獲を免れているのかもしれない。 というわけで、一日の探索で多くの野生蘭にお目に書かれて、収穫の多い一日であった。ほんとに”収穫”したわけではないので、念のため(笑)。開花時期に訪れてみたいとは思うのだが、いかんせん、夏はヤマビルが多くて近寄りにくいのが難点。せめてナツエビネぐらいはなんとか自生地でも開花にお目にかかりたいと思っている。
2021.02.20
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今日は神奈川県某所のマヤラン自生地を見に行ってきた。もともと、その自生地を見つけたのは2003年7月のこと。下の画像がその時に撮影したもの。その場所にはわずか数本ほどしか生えていなかったが、現在のところ私がマヤランの自生を見たのはそれが唯一。その後、何度かその自生地を見ようと試みたのだが、ある事情で実現できなかった。その理由は、そこがヤマビルの巣窟だったからだ。 初めて足を踏み入れた時はそれに気付かず、あとになってヤマビルが脚や背中に吸い付いていていることに気付いてギョッとした。それ以来、何度かこの時期になるとその自生地を見に行こうとしたのだが、一歩歩くごとに靴に数匹のヤマビルがくっついてくるほどにヤマビルの密度が濃く、とても足を踏み入れるどころではなかった。そんなわけで17年間もその場所に行けなかったのだが、今日は意を決して見に行ってきた。 もちろん、それなりにヤマビル対策はしておいた。右手にピンセットを持ち、左手には食塩水の入ったスプレーを持ち、靴やズボンの裾に食塩水をスプレーしながら森の奥へ進んだ。そして足にまとわりつく多くのヤマビルをピンセットで取り除きながら、17年前に数本だけマヤランが生えていた場所にたどり着いたが、台風の影響なのか地表がかなり洗い流されていて、全く自生が見られなかった。それでも何とか周囲を見て回った結果、めでたく1本だけ見つけることに成功。今日はマヤランの自生地を訪問。今日見つけたのはたったの1本。そこはヤマビルの養殖場か!?と言いたくなるほどヤマビルの密度が濃く、次々と足に群がるヤマビルを払いのけながら決死の撮影(笑)。何とか血を吸われずに済んだと思っていたら、あとで服の中に2匹入っていてギョッとした😱😱。#野生蘭 pic.twitter.com/X2nQRfs7aJ— 園芸侍 (@engeisamurai) July 19, 2020 今回見つけたのはたった1本とはいえ、開花してからまだそれほど日が経っていないような新鮮な花。撮影している間にもあのグロテスクなヤマビルがどんどん這い上がってくるためにあまり長居はできなかったが、今日は意を決して来た甲斐があった。なお、再びヤマビルをピンセットで取り除きながらなんとか森の外に出た後になって、なんとなく胸のあたりがモソモソするのでいや~な予感がしたのだが、シャツを脱いでみたら2匹のヤマビルが服の中に入っていた。どうもあのヤマビルは苦手だ。。。
2020.07.19
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昨日のササバギンランに続いて、今回はキンランの自生時のご紹介。キンランを紹介するのは昨年の5月11日に続いて2回目。その時紹介した自生地は、私の当時の職場の敷地内の雑木林にあったもので、しかも開花時期にGWに突入してしまったために撮影のタイミングを逃してしまった。今回紹介するのは、以前住んでいた千葉県成田市のアパートの至近距離にある森の中にあるもの。こちらも昨年見つけていたのだが、あいにく今年4月に神奈川県に転勤になってしまい、今年の開花は見られないと思っていたが、成田の市民農園の手入れに行ったついでに見に行ったら、ササバギンランと共に満開の姿にお目にかかることができた。 おお、素晴らしい(^^)。実は今まで何度かキンランの自生株を見たことがあるものの、完全な満開の姿にお目にかかったのはこれが初めて。自生量は多くはないが、薄暗い森の中でこの黄色い花は遠目にも目立つ。豪華キンランたる・・・じゃなくて(笑)、豪華絢爛たる雰囲気はないが、小さいながらも非常に目立つこの花を、よくぞキンランと名付けたものだと思う。一部はササバギンランと混生していたが、ササバギンランの方がやや暗い場所に生える傾向があるようだ。神奈川県でもキンランの自生地を確認しており、こちらの方がやや大柄な傾向があるので、タイミングが合えばブログで紹介したい。
2019.05.12
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5月11日は、以前住んでいた千葉県成田市の自宅近くのササバギンランの自生地を見に行ってきた。ササバギンランといえば、昨年の5月13日に自生地を紹介したことがあった。その自生地は、当時の自宅から車で40分ほどの距離のところにあった。ただ、せっかく見つけた自生地も、その時はタイミングが合わなくてあまり良い花が紹介できなかったのが残念。しかし、その後、当時の自宅から歩いて行けるところにも自生地があることが判明。次の年は是非その美しい姿をカメラに収めたいと思っていたところに、今年4月に神奈川県にまさかの転勤。で、5月11日に、成田に借りている市民農園の手入れに行ったついでに、ダメ元でササバギンランの自生地に行ったところ、ちょうどタイミングが合ってその美しい姿の撮影に成功。 この小さいながらも純白の花は、暗い森の中ではよく目立つ。来てみた甲斐があった。昨年見た姿は、ほとんど開花が終わっていて、たまたま大柄な個体だったために、お世辞にも美しいとは思えなかったのだが(失礼)、今回見たものは実に清楚な面持ちだ。もしあのまま成田に住んでいれば毎年見れたのだが、まあ、これは致し方ない。さらに、この日はその近くでキンランの満開の姿にもお目にかかっていて、この日はちょっと良い気分で帰途に就いた。キンランについては後日紹介したい。なお、神奈川県でもキンランとササバギンランの自生地の存在は確認していて、さすがに今年は行く余裕がないが、こちらもタイミングが合えば紹介したい。
2019.05.11
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5月11日にキンラン、12日にギンランを紹介しているが、今回はササバギンランをご紹介。別に狙ったわけではないのだが(笑)、3日連続でキンラン属のランを紹介することになる。今回の自生地は、自宅からそれほど遠くない場所のとある森の中。何か野生ランが生えていないかと思って探索していて偶然見つけた。が、時期が遅く、残念ながらほとんど花が終わっていた。 ササバギンランの名前の由来は、その葉の形状と花の色による。ギンランよりは大きく、一見性質が強そうに見えるが、こちらも共生菌に依存する生活をしているために、人工環境下では栽培が極めて困難らしい。なので、これも野生の姿を眺めるにとどめたい。幸いにも自生地は自宅からそれほど遠くはないので、いつかちょうどいいタイミングで画像を撮ってみたい。
2018.05.13
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昨日の日記ではキンランの自生地を紹介したが、今日は関東某所の「ギンラン」の自生地をご紹介。実はここには20年ほど前の4月頃に行ったことがあるのだが、何やらラン科植物らしいものが生えていることは分かっていたのだが、まだ開花していなかったのでその正体が分からなかった。しかし、おそらくキンランかギンランであろうと予想はしていた。その後、自宅から非常に遠くてなかなか行く機会がなかったのだが、ついに5月12日に20年ぶりの再訪問を実行。予感は見事に的中していた。 その正体はギンランだったのだ。個体数はそれほど多いわけではないが、森の中にポツポツと点在する。そして、まったく混じりけのない真っ白な花が、暗い森の中では良く目立つ。ギンランの開花した姿を見たのはこれが初めてだが、案外背丈が小さくて非常に可愛らしい。 そして、キンランと同じく、このギンランも土壌中の共生菌との関係が重要なようで、キンランよりもさらに栽培は難しく、ほとんど不可能と思った方が良いらしい。なので、これも自生している姿を眺めるだけにとどめたい。幸いなことに、この20年間、その自生地にはタケ、ササなどの侵入もなく、特に環境は変わっていないようで、また機会があったら開花した姿を見てみたい。 ところで、面白いことに、この自生地にはキンランも混在していた。ただ、こちらのキンランはまだ開花しておらず、もしも同時に開花していたら、野生蘭版の金さん・銀さんのツーショットが撮れたかもしれない(笑)。
2018.05.12
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私の職場には雑木林がある。で、実はその雑木林の中に、キンランが自生していることに気付いた。気付いたのは4月初めごろで、まだ芽出しの時期だったが、自称(笑)園芸研究家としての直感で、それがキンランだとすぐわかった。4月17日に仕事の合間に撮った画像がこれ。 おそらく20本ほどは自生していたと思うが、その時開花していたのはこれ1株のみ。しかも、まだ完全に花が開き切っていない。なんとなくいつもの画像と画質と違うのにお気付きだろうか? 実はこれは職場に置いている自分のサブのデジカメで撮影したもの。後に、一斉に開花したところをいつものメインのデジカメで撮りたかったのだが、ついつい職場に持って行きそびれていたのと、GWは丸々一週間お休みをいただいていたのとで、見事にタイミングを外してしまった(笑)。 こちらは5月11日に撮影したもの。見事に花が終わってしまっている。また、環境の問題だと思うのだが、そこに自生するキンランは全体的に小さな個体ばかりで、花数も少ない。それでも、こんな身近なところにキンランが自生していると知ってうれしくなった。来年に期待したいと思う。 元々、キンランは比較的身近な場所に自生していることが多いようで、神奈川県の市街地近くの山でも自生を見たことがあるし、横浜市にも自生があると聞く。今の成田の自宅の近くの林にもたった1本だけ開花株があるのを先日見つけた。ただ、キンランは土壌中の共生菌との関係が非常に強いらしく、掘り取って来ても人工栽培が極めて難しいらしい。なので、こういうランは自生を見て楽しむだけにとどめたいものだ。そう言えば、キンランと言えばあの歌を思い出す。♪キンランどんすの帯締めながら♪花嫁御寮はなぜ泣くのだろう 違うがな(笑)。しかも古い(笑)。またしょーもないことを言ってしまった(笑)。
2018.05.11
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今年の2月12日に、偶然見つけたヨウラクラン(瓔珞蘭)の自生地を紹介したことがあった。その時はまだ開花していなかったが、先日、ついに開花している姿を捕えた。 ご覧のとおり、何本も花序を伸ばして小さな花を多数咲かせている。・・・と言いたいところだが、ヨウラクランは日本の野生蘭の中で最も花が小さいと言われ、花径がわずか1mm前後で、肉眼でなんとかラン科の花だと分かる程度。それでも、やっと開花した姿が見られて感激。その場所は人里からやや離れているとはいえ、個体数が少ないので、いつまでもそこでそっと生きていてほしいと思う。ところが実は、前回見つけたこの自生地以外にも、近隣にも何か所か自生地があることが分かり、そのうちの一つを見てきた。 こちらの方は自生量が非常に多く、しかも手が届くところにかなりの個体が見られた。日本の野生蘭、特に着生蘭は乱獲のために手の届くところに自生しているのを見るのが難しいが、ヨウラクランは地味(失礼)なことが幸いして、本当に多くの個体が手の届くところに着生していた。そして、個体数が多いがゆえに、個体差による違いもかなり大きかった。 こちらはやや乾燥した環境に生えている個体。花序が赤みを帯びた個体だ。日照量も比較的多そうな場所だ。 こちらは、葉が赤みを帯びた個体。そのすぐ上に生えている幼苗の葉が緑色なので、葉の色が違うのは生育環境のためではなく、もともとの個体差のようだ。このような赤みを帯びた個体は他にもいくつかあった。 こちらは、茂みの中の細い枝に着生している個体。着生蘭は、樹齢の長い大木に着生していることが多いが、ヨウラクランに関しては、環境さえ合えば大木だけではなく小さな枝にも着生するようで、その近辺の茂みの中にも多数自生していた。 そして、一番驚いたのがこれ。なんと木の根元に着生している個体もあった。手の届く場所どころか、足の届く場所(笑)にも生えているのは本当に驚いた。 と、生えてる環境や、葉や花序の色が違うものなど、ここに紹介したもののほかにはるかに多くの個体にお目にかかることができ、実に充実したひと時であった。実際には、大木の高いところにも大株がいくつも群生している光景も見られたのだが、私のデジカメではきれいに撮影できなかったのが残念。そろそろもっと良いデジカメが欲しいと思う今日この頃である。
2018.05.09
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2年前に自宅庭に植えておいた台湾クマガイソウがついに開花した。実際には昨年開花しそうになったのだが、まさに開花するその直前、何者かに花茎を切られるという、災難に見舞われた。 これがその時の画像で、当時のことは昨年の4月15日の日記に書いてある。あの時は本当に落胆した。そして気を取り直して肥培を続けること1年。1月の終わり頃には早くも新芽が地表に現れたのだが、何と2本に増えていた。そしてまだかまだかと開花を待っていたら、ついに開花の日を迎えた。 と、その前に、これが台湾クマガイソウが植わっている場所の環境。フラワースタンドの下に植え、寒冷紗で四方を囲っている。万が一のために、つぼみが上がった頃からネキリムシ対策の薬を撒いておいた。 そして、これが待望の台湾クマガイソウの御尊顔だ。何とも愛おしい。今まで、苗を買っては活着に失敗してばかりで、せっかく活着したと思ったら昨年のあの悲劇に見舞われ、それだけに今回の感動は大きい。1芽だった苗が2年で2本に増えたということは、栽培環境は合っているということだろう。今度の今度こそは枯らさないように大事に育てたい。 余談だが、台湾クマガイソウと日本クマガイソウは、芽出しの時期がかなり違う。台湾クマガイソウは今年は1月末には新芽が確認できたが、同じく庭に植えた日本クマガイソウは今日になってやっと新芽を確認した。芽出しが遅いので枯れたのではないかと心配したが、こちらも開花を楽しみにしている。
2018.04.03
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フクジュソウの変わり咲き品種「三段咲き」が開花した。昨年の3月23日の日記に続いて2回目の登場。 この品種は、その名の通り、色合いが黄・緑・黄という三段になるはずなのだが、昨年苗を植えてまだ力が付いていないのか、今のところ本領を発揮できていない。前回は、他品種の「福寿海」や「秩父紅」と同時にブログで紹介し、実はそれぞれ今年も開花していたのだが、この時期の日当たりが悪いために咲き映えがパッとせず、撮影のタイミングを狙っているうちに花が終わってしまった。。。 今、フクジュソウが植わっている場所は、初夏の日当たりはそれなりにあるので、株の成長そのものには特に問題はないようだが、早春の開花時期の日当たりが悪いため、今一つ咲き映えがパッとしない。秋の休眠期にもう少し日当たりの良い場所に植え替える予定でいる。特に、「三段咲き」はお値段が張る品種なので(笑)、来年こそは本領を発揮させたい。
2018.03.24
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今日は千葉県某所のヨウラクラン(瓔珞蘭)の自生地を見に行ってきた。というか、正確には、特に当てもなく山林の中を散策していて、偶然に自生する姿を見つけた。自生を見たのは初めて。 ご覧の通り、大変小さな着生蘭で、花は日本の野生蘭の中では最も小さいらしい。このランのことは高校時代から知ってはいたが、どこか繊細なイメージがあり、人里離れた秘境に自生しているものだと自分の頭の中で勝手に決めつけていた(笑)。それが、自宅からそれほど遠くないところに自生しているのを見つけて、実に心が躍った。その場所では自生量は少ないが、よくよく見ると木の高いところに着生している個体がチラホラとみられ、幸運なことに、撮影可能な場所に大株が着生していた。それが1枚目の画像。もちろん、開花時期になったら再び訪れてみたい。実に楽しみだ。
2018.02.12
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昨日の日記に続いて、年末年始に島根県を旅行中に見かけた植物第2弾。今回登場するのはアケボノシュスランである。 うっそうとした森の中に、何やら匍匐性の植物が群生している。パッと見はツユクサ科の植物のようだが、自称(笑)園芸研究家としての直感から、これはラン科植物だということがすぐわかった。これぞアケボノシュスランの群生地である。実物は初めてお目にかかったが、自分が想像していたよりも大きくて生育が旺盛で、真冬なのに青々としている。 開花期は9月なので現在は花が咲いていないが、多数の果実が付いていた。もともと観賞価値が高いランとは言い難いが、これだけの群生地なら、開花期は見ごたえがあるのではなかろうか。たまに旅行で遠くに行くと、地元ではなかなか見られない植物に出会えたりするところが面白いところ。ちなみに、アケボノシュスランは私が住む千葉県にも自生しているらしいが、まだ当地ではお目にかかったことがない。時間がある時にこちらでもいろいろ探索してみたい。
2018.01.02
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このところ日記の日付に執筆日が追い付かない状態が続いているが(笑)、ようやく2018年、平成30年の日記に突入。今回の冬休みは、大阪と和歌山へ帰省し、さらに母方の本家のある島根県へ足を伸ばした。普段、なかなか行けないところに行って楽しみなことの一つは、やはりその土地に自生する植物を見ること。というわけで、今回はフウランの自生を見ることができたのでここに紹介したい。 そこは樹齢の長く、幹にコケが生えた木が繁る森。どこかにフウランが着生していないかと探していたら、早速小さな個体を発見。逆光になるために撮影がしづらかったのだが、はっきりとフウランと分かる姿の撮影に成功。 こちらは、幸いにも日光が当たっている場所で、はっきりとその姿を撮ることができた。シダのノキシノブが周囲に生えていることから、湿度が高い場所であることが分かる。 そして、さらにこちらは、多数のノキシノブと混生している状態。この画像の中に、少なくとも6株のフウランが着生しているのだが、どれがフウランだかお分かり頂けるだろうか? こちらはかなり高いところに着生している個体で、私のデジカメではきれいに撮影するのが難しかったのだが、なんとかその姿をはっきりと捕えることに成功した。 こちらは、今回見かけたフウランの中では、最も近くで撮影できたもの。真冬なのに青々としている。 こちらは、枝などの障害物がなく、はっきりと2つの個体が張り付いている様子が良く撮れた。また、比較的日当たりが良い場所と思われ、あまり苔は生えていないが、その分。フウランは水分を得るために自分で根を八方に伸ばしている姿が興味深い。 今までは、フウランなどの着生蘭の自生地になかなかお目にかかることが出来なかったが、今回、比較的多くの個体が自生している環境を見て、フウランがだいたいどのような環境に自生しているかが良くわかった。できれば、開花期に訪れてみたいと思うが、なにぶんにも千葉県からは非常に遠くて行くのが困難なのが残念。フウランの自生地の環境の特徴を覚えておけば、今後、他の場所でフウランの自生地を探す時の参考になりそうだ。ちなみに、フウランの自生地と言えば、3年前の2015年1月2日に、和歌山県の山間部で1個体だけ見つけた話を書いたことがあり、今回の帰省の際にもその場所に行ってみたが、今でもしっかりとそのフウランはカキの木に付いていた。いつか、関東近辺で、フウランが自生地で開花している姿を見てみたいものだ。
2018.01.01
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職場の敷地内の植込みの中でクマガイソウが開花した。これは冬の間に苗を買って植えておいたもの。 植えた苗が小さめだったのであまり期待していなかったのだが、小さいながらもちゃんと開花している。クマガイソウと言えば、自宅で育ていて一度は開花に成功したものの、一昨年の転居の関係で移植し、休眠中に野良猫にほじくり返されて枯れてしまったことがある(怒#)。その顛末については昨年の12月17日の日記を参照されたし。 で、今回開花したクマガイソウ、職場の植込みの木が上手い具合に茂っていて、日照量も丁度良い様子。群落が形成されるまで大事に育てたい。
2017.04.25
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北側の庭に植えたユキモチソウが開花した。昨年の4月17日に登場したものと同じ株で、2年目というだけあって前回よりも立派な花が咲いている。やはり、球根を植えた年よりも、その次の年の方が良く咲くようだ。 見よ、この真っ白な「付属体」を。雪餅草とはよく言ったものだと思う。仏炎苞も、今年は一段と大きく色も濃く、それだけに付属体の白さが良く目立つ。 昨年はカビが生えた餅みたいになって感動が今一つだったが(笑)、今年は満足のいく咲き映えだ。今後、球根が増えるのを期待したい。
2017.04.21
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2月5日の日記で、台湾クマガイソウが早くも発芽した話を書いた。それまで、苗を買っては何度も失敗を繰り返し、ようやく活着に成功し、発芽した芽も大きく立派なものだったので、開花を期待していた。ところが、残念なお知らせをしなければならない・・・。 オゥ・マイ・ガッ! 葉が虫食いになっている上に、なんとつぼみが取れているのだ。。しかも、手前側の葉っぱは付け根が食われたのか、切れかかっているように見える。まあ、私も違う意味で「切れかかった」のだが(笑)。というか、笑い事を言っている場合ではない。一体なぜ? 犯人(?)は誰? 薬剤を撒こうにも、その食害の現場を見ないことには対策のしようがない。とあるブログの情報では、ヨトウムシが葉を食うことがあるらしいので、家庭菜園用に買っていたネキリエースを撒いておいたが、果たして効くのか? ともかく、クマガイソウがデリケートな植物であることは分かっていたが、こんなにもあっさり害虫にやられるとは思っていなかった。今年も何とか葉を枯らさずに育てて、来年こそ開花が見られるといいのだが。しかし、本当に害虫にはむかつく(怒#)!
2017.04.15
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自宅アパートの北側に植えてあるフクジュソウ3品種が開花した。これが咲くと、ああ、もうすぐ春なんだなあと思う。誰が名付けたか知らないが、「福寿草」とは実に縁起のいい名前だ。 これはフクジュソウの代表品種の「福寿海」。園芸店で福寿草として出回っているものは大抵これ。この品種は昨年の3月7日にも登場しているが、今回登場したものは、昨年購入した苗に開花したもの。もちろん、昨年開花した株も今年は元気に咲いている。 ただ、このフジュソウを植えた場所は、秋、冬、春は全く日が当たらない。成長期となる初夏には 午前中に2,3時間ほど直射日光が当たるので、成長期の日照量はとりあえず足りているようで、昨年開花した小さな株は今年はさらに株が大きくなってくれた。ただし、開花期に全く日が当たらないためか、茎と葉が徒長してしまい、フクジュソウとしては背丈が高くなり、茎葉が大きくなる割には花が小さく、今一つ山野草的な風情に欠けるのが難点。。。やはり福寿草は、地面すれすれに咲くあの姿こそが風情がある。来年は開花期に日が当たるところへ移植してみるか。 そして、今年は新顔がお目見え。「秩父紅」という赤花の品種だ。福寿草としてはお値段はちょっと高め(笑)。苗を植えてからの初花ということでまだ小さいが、今後に期待したい。 そしてもう一つの新顔が「三段花」という変わり花の品種。秩父紅よりもさらにお値段が高い(笑)。黄・緑・黄の三段咲きになるのだが、まだ苗を植えたばかりなので、これも将来に期待したい。秩父紅も、三段花も、来年は開花期に日当たりが良い場所に移植したいと思う。
2017.03.23
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昨年の6月16日の日記で、過去に2回、台湾クマガイソウの栽培に挑戦したという話を書いた。ただ、その2回とも、クマガイソウにとっては日照量が強すぎで活着しなかった。さらにカミングアウトすると、2年前と3年前にも苗を買って庭に植えていたのだが、やはり失敗してしまった。で、昨年も、買った苗が小さかったとはいえ、これも失敗。何とも、お恥ずかしい。。。まあ、国内で流通している台湾クマガイソウの苗はすべて人工増殖品のはずなので、自生地が乱獲されるということはないはずだが、これでは園芸業者を儲けさせるだけではないか。とうわけで、昨年、またもや懲りずに(笑)台湾クマガイソウの苗を購入して庭へ移植。今度こそは寒冷紗で十分に遮光して育てた結果、昨年の秋遅くまで葉が枯れずに済んだ。 そして、峠を過ぎたとはいえまだまだ寒い日が続くわけだが、今日、庭の草むしりをしていると、なんと台湾クマガイソウの新芽が顔を出しているのを発見。当地では日本クマガイソウは4月に芽が出てくるのだが、台湾クマガイソウがこんなにも早く芽が顔を出すとは思わなかった。しかも、健康的なふっくらとした芽だ。これは開花が期待できそうだ。今まで、クマガイソウはエビネやシュンランと同じような感覚で育てて失敗していたのだが、クマガイソウはさらに暗いところを好むらしい。とにかく、植え付けた最初の夏をいかに越させるかがカギだ。今回は十分に遮光したのが功を奏したようだ。というわけで、せっかく活着したこの台湾クマガイソウ、今度こそは「最後に購入した株」になってほしい。
2017.02.05
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10月10日に、千葉県某所で山歩きをしてきた。その目的は、10月16日の日記で紹介した、富士登山へ向けての足慣らしのつもりであった。が、しかし、千葉県は高い山がほとんどなく、全都道府県の中で「もっとも最高峰が低い県」であり(笑)、その最高峰が標高わずか408mの愛宕山なのだ。しかも、その山頂は航空自衛隊の敷地となっており、無許可で立ち入ることができないのだ。というわけで、千葉県は山登りが好きな人にはちょっと物足りない県である(失礼)。 これが山歩き中に見た山々の光景。今一つ起伏に乏しい・・・と言っては失礼だが、なだらかな山々が連なっている。画像では分かりにくいが、その山々の向こうには太平洋が見える。で、私が歩いた道も、激しい起伏があるわけでもなく、富士登山への足慣らしとしてはほとんど意味がなく、実際、16日の富士登山では足を痛めてしまった(笑)。 とはいっても、植物に関しては実に多種多様なものが見られて、なかなか興味深かった。特に、今回の大きな収穫は、シランの自生地が見られたこと。上の画像がそれだが、紛れもなくシランだ。シランは日本の野生蘭の中ではもっとも性質が強く、民家の庭先で放任状態で育っているのをしばしば見かける。カンカン照りの乾燥した場所や、少々日当たりが悪い林の中でも育つほど強健だ。が、自生状態では一度もお目にかかったことがなかった。それが、ほんの数本立ちの株だが、手の届く位置に自生しているのを見て心が躍った。 ちょっと意外だったのは、その自生地の環境。シランは、一日中直射日光が当たる乾燥した場所でも育つほど性質が強いが、その自生地は水が染み出るような岩場で、分厚いコケの中に根を下ろしていた。その近辺の岩場には、ダイモンジソウの変種で、葉に毛が多い「イズノシマダイモンジソウ」が着生していたほか、イワヒバなども自生していた。これは意外だった。 ただ、そのシランが生えている場所の日当たりが悪いのか、花が咲いた跡が一つもないのが残念だが、その近辺にもまだ自生している可能性がある。登山というには物足りない場所だが(笑)、これで、またこの場所に来る楽しみが増えた。いつか、自生地で開花している姿をカメラに収めたい。
2016.10.24
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今日は千葉県某所のセッコクの自生地に行ってきた。セッコクの自生地と言えば、2006年6月3日の日記でも紹介しているが、今回はまったく別の場所である。以前から、その地域にセッコクが自生しているという話は聞いていたのだが、なかなか行く機会がなく、3連休で時間に余裕ができたので今回の訪問が実現できた。すると、ちょっと面白い光景にお目にかかることができた。 なんと、狂い咲きである。デジカメを最大限にズームして撮ったので画質が悪いが、確かにセッコクが開花している。本来は6月頃が開花期なのに、10月に開花しているのだ。過去に、自分で栽培しているセッコクが秋に狂い咲きしたことがあったのだが、その時は街灯が近くにあったので、その影響だったのかもしれない。しかし、今回は街からは離れた自然の中での現象なので、一体どういうからくりで狂い咲きしたのかが興味深い。 そして、その近辺では、自生量は多くはないが、樹齢の長い大きなスギの木の上の方をよく見ると、ところどころにセッコクが着生している。ご多分に漏れず、人の手の届くところには全くなく、高い樹の上に着生しているのを眺めるしかないのだが、開花期になったらまた見に来てみたい。
2016.10.10
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私は、13年前の2003年7月に、北海道に旅行したことがある。行きは寝台列車の北斗星、帰りは飛行機という、ちょっと豪華な旅であった。北海道ではレンタカーを借りて、札幌の友人と一緒にドライブを楽しんだ。もちろん、自称(笑)園芸研究家としては、北海道での植物観察も楽しんだわけだが、興味深かったのが、北海道の植物は同じ植物でも本土で見るものよりも大きなものが多かったこと。緯度が高い地域は夏の日照時間が本土より長いため、おそらくその辺のところが関係しているのではなかろうか。そう言えば、札幌には巨大なキャベツとして有名な札幌大球があるし、米国アラスカ州にも巨大キャベツがある。 で、北海道の某国道を颯爽と走っていた時のこと。私の視界に、ある植物が飛び込んできた。自称(笑)園芸研究家の直感で、その植物はアレに違いないと思って車を引きかえしてみた。私が見たものはこれである。 そう、まさにこれは「夏の思い出」にも歌われているあのミズバショウである。ミズバショウと言えば、尾瀬のものが有名であるが、尾瀬での本来の開花期は5月下旬から6月上旬なので、夏とは言い難い。歌が有名になったがために、ミズバショウが夏の花だという誤解を与えてしまったのはご存じの方も多いと思う。 さて、本土ではミズバショウは奥地へ行かないと見れないかのような印象がある。しかし、さすがは北海道。ミズバショウが幹線道路沿いに普通に生えているのだ。幹線道路とは言っても、都市圏からは遠く離れた場所ではあるが、交通量が多く、ひっきりなしに車やトラックが通る道である。そんな道路沿いにミズバショウの群落がある。もちろん、私が自生地を見るのは初めて。これを撮影したのはちょうど13年前の今日だ。 そして、驚いたのがそのデカさ(笑)。私の26cmの靴と比べると良く分かるが、気味が悪いほどにデカい。私は、園芸店でミズバショウの苗が売られているのは何度か見たことがあるが、自生地ではこんなにも大きくなる植物だとは知らなかった。歌には「♪夢見て咲いている水のほとり」とあるが、本当の夏のミズバショウはそんなロマンチックなものではない(笑)。かくして、夏が来るたびに私はあの北海道の巨大ミズバショウを思い出すのであった(笑)。機会があれば、自生地での開花を見てみたいと思う。
2016.07.09
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今日は関東某所のウチョウランの自生地を見に行った。以前、その辺りにウチョウランが自生しているらしいという話を小耳にはさんで興味を持っていたのだが、詳細な場所までは不明。しかし、ホームセンターではちょうど開花株が出回る頃なので、そろそろ自生地でも開花が始まっているのではないかと思い、今日は体を張って(笑)奥地まで探索に行ってきた。すると、見事に自生地で最盛期を迎えた自生株に多数お目にかかった。 見よ、この実に愛らしい姿(*^_^*)。かつて景気が良かったころは、ウチョウランブームのあおりを受けて自生地は乱獲が進み、自生株を見るのが難しくなってしまったが、今日行った自生地では手の届くところにいくつも自生していたので、思う存分その姿をカメラに収めることができ、感激もひとしおだ。 興味深かったのは、その自生している場所の環境。ウチョウランは、渓流に面した湿った崖にコケやイワヒバなどと共に生えているとされる。また、九州などでは、苔むした樹上にも自生するらしい。しかし、私が行った自生地は渓流などとは全く無縁のゴツゴツした岩山なのだ。それも、周囲には日照を遮るような木も少なく、時間帯によってはモロに日光が当たりそうな岩ばかり。そんな岩山に、コケやイワギボウシなどと共に生育していた。 また、ウチョウランだけでなくイワギボウシもこんなところに生えているのが意外だった。イワギボウシも、私が見た複数の自生地では、いずれも常に水が滴る渓流沿いの崖に自生していたが(2006年4月16日の日記参照)、こんな乾燥した場所に生えているのが意外だった。おそらく、標高が高い場所なので、朝晩の霧から水分を補給しているのだろう。つまり、雨と霧しか水分を補給する手段がないという、過酷な環境で生きているわけだ。 上の2個体に至っては、岩に着生したごくごくわずかなコケの中に根を下ろしており、一体どうやって水分を補給しているのだろうと不思議に思った。また、こんな極限状態?の中でにたくましく生きている姿にいっそう感動を覚えた。ここは体を張らなければ(笑)たどり着けない場所だが、今日は来た甲斐があったと思う。現在ではウチョウランは人工増殖されて安価で園芸店やホームセンターに出回っており、私も栽培したことがあるが、栽培は容易である。しかし、自然の中で咲くウチョウランを見るのもまた楽しいものだ。今回は自生地で新しい発見があって非常に楽しい一日であった。
2016.06.26
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ナゴランが2鉢開花した。これは一昨年の2月に、東京ドームで世界らん展日本大賞が開催されたときに買ったもので、昨年の3月3日の日記に登場したものと同じ株である。当時は神奈川県座間市在住で、ナゴランの耐寒性を調べる実験をしたのだが、屋外での越冬に成功。ただし、その年は開花はしなかった。そして昨年9月に千葉県は成田市に転勤。こちらでも屋外の軒下での越冬を試みたのだが、神奈川県よりも冬の冷え込みが強く、なんとか越冬はしたのだが、今回は葉の痛みが大きかった。が、損傷が大きかったにもかかわらず、2鉢ともめでたく開花してくれた。 ちょっと今回の越冬では痛い目に遭わせてしまったが(汗)、けなげに可愛い花を咲かせているところが何とも愛おしい。それぞれ実生株と思われるが、個体差が表れていて面白い。実は、購入したときからずっとポリポット植えだったのだが、花が終わったら鉢に定植したい。2回の屋外での越冬を試みて、ナゴランは案外耐寒性があることが分かったが、今度の冬はもう少し株の負担を減らすように越冬させようと思う。
2016.06.19
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今日は神奈川県山間部の某所へ植物探索に行った、実は山登りが好きな友人から、某所にキンランの自生地があるという話を聞き、ちょっと時期が遅かったがその場所を確認しに行った。で、実際に行ってみると、残念ながらキンランはすでに花が終わっていたのだが、確かに何株かの自生株を確認したので、それだけでも私にとって大きな収穫であった。収穫と言っても、本当に「収穫」したわけではないので、念のため(笑)。友人によれば、その近くにギンランも自生しているとのことなので、タイミングが合えば、来年の開花期にまた訪れてみたいと思う。もちろん、この時、キンラン以外の植物もいろいろと観察したのだが、野生の姿を初めてお目にかかる植物があった。それは、マツザカシダの斑入り個体である。 マツザカシダは、基本種は青葉なのだが、斑入りの個体が自然界で見られることがあり、観葉植物として園芸店で売られることがある。私も過去に育てていたことがある。今回、林の中を散策していて、1株だけ斑入りの個体にお目にかかった。実に観賞価値の高い個体だ。来年、キンランとギンランの開花だけではなく、このマツザカシダに再会できるのを楽しみにしている。そう言えば、ブログを10年間やっていて、シダ植物が登場するのはこれが初めてである。
2016.05.22
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アパートの北側に植えているヤマシャクヤクが開花した。ヤマシャクヤクと言えば、2006年4月29日に自生の姿を紹介しているが、今回紹介するのは自宅で栽培しているもので、ブログ初登場である。実際に購入したのは、前回の成田在住時代の2012年の春である。植えた年は当然ながら開花せず、翌年の開花を期待していたものの、翌年2013年1月末には転勤のために神奈川県座間市へ転居し、その時にヤマシャクヤクも移植した。が、植えた場所が悪かったのかしばらくは開花せず、2015年の4月にようやく1輪だけ開花した。ところが、花が開き切ったら開花しようと思っていたところ、あっという間に花が散ってしまい、撮影時期を逃してしまった(+_+)。 そして昨年の9月10日に再び千葉県成田市へ転勤することになり、ヤマシャクヤクを掘り上げて鉢植えで管理することにした。が、時期が悪かったせいか地上部は全て枯れてしまった。幸いにも根は生きていたので、3月になってアパートの北側へ移植したところ、小さいながらも4輪もつぼみが付いてくれた。昨年は花が開き切るまで待ったせいで撮影時期を逃してしまったのだが、今回は花が開き切る前からこまめに撮影し、ここに散る前日の姿を紹介することができた。質素な花ではあるが実に日本人の美意識に合った花だと思う。本来ならもっと花が大きく、花弁ももっと開くはずであるが、来年に期待したい。
2016.04.27
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サトイモ科の山野草、ユキモチソウ(雪餅草)が開花した。これは今年の1月に球根を買ってアパートの北側の庭に植えていたもの。実はユキモチソウは2007年4月6日の日記にも登場しているが、そちらは神奈川県秦野市在住時代のもので、植えた場所が乾燥気味だったせいか、いつの間にか消えてしまった。 前回登場時にも書いたが、ユキモチソウという名の由来は、花(仏焔苞)の中にある付属体と呼ばれるものが、白いお餅のように見えることによる。で、私はこの付属体を見るとついつい触りたくなってしまう(笑)。というわけで今回もそっと触ってみた(笑)。やはり見かけによらず案外しっかりした感触だ。なお、前回のユキモチソウの付属体は真っ白だったが、今回はカビが生えたお餅(笑)みたいになっている。来年はもっと真っ白に咲かせてみたい。
2016.04.17
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3月18日の日記に続いてタイリントキソウ開花報告第2弾。今回紹介するのは白花のタイリントキソウだ。東京ドームでの世界らん展日本大賞の即売場で買い求め小さな球根が開花したもの。 ご覧の通り、まったく混じりけのない純白色の花を咲かせる。暗い場所ではその白さが非常に神秘的にも見える。この白花タイリントキソウを見ていると、胸がトキメキソウだ(笑)。来年は紅白の競演ができることを期待したい。
2016.04.10
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2年前の春に球根を買い求めて植えたタイリントキソウが3回目の開花を迎えた。前回の登場は昨年の4月29日。今回は、昨年暮れから室内に置いていたために、前回に比べて1か月以上も早く咲いた。ただ、本来は冬の終わりから少しずつ外気温に慣らしてから外で管理し、自然の温度下で開花させるべきだったのだが、気付いたときにはすでにつぼみが上がっていたため、図らずも1か月以上早い開花となった。 さて、この大輪トキソウ、1年目は1輪開花、そして2年目の昨年は一気に4輪開花となったわけで、わずか1年で4倍に増えたことになる。じゃあ今回は4輪×4=16輪の開花になるかと思いきや、昨年と変わらず4輪となった。ま、世の中そんなに甘くないわな(笑)。それから、実は今回はうっかり鉢を倒してしまい、花茎が1本折れてしまった(+_+)。ああ、私としたことが・・・。室内で開花させたため、日照不足で花茎が徒長していたというのもあるだろう。花が終わったら徐々に屋外の環境に慣らさねば。 それはともかく、今年は芽の数だけはかなり殖えてくれたので、花が終わったら鉢増ししてさらに大きく育てたい。今年は白花の大輪トキソウの球根も買ったので、来年はピンクと白の両方が同時に楽しめることを期待している。
2016.03.18
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自宅の庭のフクジュソウが開花した。品種はフクジュソウでは良く出回っている「福寿海」。昨年の3月8日の日記に続いて3度目の登場・・・と言いたいところだが、ちょっと訳あって3度目とは言いにくい事情がある。 昨年9月までは神奈川県座間市在住だったが、当時、「福寿海」の苗を買ったのは昨年の1月と一昨年の1月の2回である。昨年の春は、その2株が同時に開花していたが、ブログに載せたのは一昨年に買った方である。そして、昨年9月に千葉県成田市へ転勤するに当たって、フクジュソウが植わっていたはずの場所を掘ってみたのだが、1株しか見つからなかったのだ。そういうわけで、今回咲いた「福寿海」が、ブログ登場3度目のものなのかそれとも初めてのものなのかが分からない。 また、神奈川県在住時にフクジュソウを植えていた場所は、お世辞にもフクジュソウにとって良い環境とは言えず、あまり大きくなってくれなかった。その時の環境については、上のリンクをたどって一昨年の日記を見れば分かって頂けると思う。昨年9月の転居時には、すでにフクジュソウは地上部は枯れて休眠期に入っていたのだが、ようやく掘り起こした1株は、生死が不明なほどに衰弱していたのだった。それが無事に開花してくれてホッとしている。 それにしても今回のフクジュソウ、花が非常に小さい。可愛いと言うべきか貧弱と言うべきか、とにかく小さい。フクジュソウは好きな花の一つで、今までに何度か苗を買ったことがあるが、植える場所が悪かったり転居があったりで、なかなか大きく育て上げたことがない。実は、今回のフクジュソウが生きている自信がなかったので、今年も新たに「福寿海」の苗を買い、それも同時に開花している。今度こそ大きく育てて豪快に開花する姿が見られればと思っている。
2016.03.07
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今日は関東某所にあるジエビネの自生地を見に行ってきた。今から7年前の2008年5月6日に行ってきたのと同じ場所だ。もともとこの自生地を見つけたのは1992年12月のことで、これまでに何度も訪れている。ただ、前回ブログで紹介したころからちょっと気になっていたのだが、個体数が減少しつつあるようだ。 画像では分かりにくいのだが、この場所は年々タケが生い茂るようになって、昼間でもかなり薄暗くなっている。そのため、もともと生えていたエビネは日照不足のためか、やや個体数が減っている様子。そして、タケが生い茂るようになったために、この場所にたどり着くのが困難になっている。 こちらは前回も紹介した色の薄い個体。今も健在なのでホッとした。しかし、タケが生い茂っているために、今後はこの自生地が消えてしまうのではないかと心配でもある。まあ、これも自然の生存競争だから致し方ないのだろうが、ここから飛んで行った種子がどこかで発芽して新たな自生地を形成してくれればと思っている。
2015.05.10
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昨年の春から育てているタイリントキソウが2回目の開花を迎えた。花としては昨年4月7日に続いて2度目の登場。昨年11月20日には休眠状態の姿を紹介している。前回は植えたばかりということで1輪しか咲かなかったのだが、そのまま植えっぱなしにしていたところ、なんと一気に4輪も開花してくれた。> 親指の先っぽのような小さな球根が、わずか1年でよくぞここまで殖えてくれたものだ。また、「ムカゴ」も2個できたので、これも同じ鉢に植えてある。この画像の鉢の手前の縁あたりに、上向きに突き出た緑色の針のようなものが2本あるが、これがムカゴから発芽した芽である。私は、タイリントキソウを群生させて一斉に開花させてみたいと思っていたが、案外夢が実現する日もそう遠くないようだ。
2015.04.29
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4月3日の日記で紹介したクマガイソウの発芽。あれから2つの芽は順調に成長、うち1つに花芽が付き、このたびめでたく開花した。 オゥ、素晴らしい(^^)! 今まで何度もクマガイソウの活着に失敗してきたが、自宅庭でクマガイソウの花を見るという夢がようやく実現した。感動もひとしおである。まだ咲き始めなので色も鮮やかだ。 ところで、以前、神奈川県山間部の民家で、広い庭にクマガイソウを群生させているのを見たことがある。その数は数百本(!)はあっただろうか。「クマガイソウ御殿」とでも呼べるほど、とにかく素晴らしい光景であった。私はアパート暮らしであるが、プチ・クマガイソウ御殿(笑)を目指してこれからも肥培していきたい。ちなみに、この成功に気を良くして、バカの一つ覚えのように(笑)、台湾クマガイソウと中国クマガイソウもこの春に植えた。こちらも楽しみだ。
2015.04.24
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自宅のアパートの庭に植えていたクマガイソウが発芽した。昨年の発芽の様子は昨年4月5日の日記に紹介している。このクマガイソウは2年前の夏に植えたものだが、その年はかろうじて夏越しに成功し、翌年(昨年)も発芽して成長してくれた。しかし、5月にアパートの塗装工事があり、その時に作業員にクマガイソウを踏んづけられた上に、外装をジェット噴射で洗浄したときに泥を被ってしまい、本当に気が気ではなかった。 結局、その踏んづけられたクマガイソウはそのままの姿で夏を越え、秋を迎え、やがて冬の休眠期に入った。そして、次の春に無事発芽してくれるかどうか気を揉んでいたのだが、今朝見たところ、なんと2本発芽していたのだ。 今までクマガイソウに何度も挑戦したのに、夏越しに失敗してばかりで活着した試しがなかったのだが、ようやく「増殖」に成功したようだ。昨年は開花はしなかったのだが、今年こそは開花が見られるのではないかと期待している。クマガイソウは一度活着してしまえば性質は強いはずなので、将来は大株に仕立てて豪快に楽しみたい。
2015.04.03
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自宅アパートの北側の庭に植えておいたフクジュソウが開花した。品種名は「福寿海」である。昨年の3月23日に続いて2回目の登場。 早春の寒々とした庭に、この黄色い花はよく目立つ。前回ブログに紹介した、成田から転居するときに移植してきたフクジュソウは、現在のところその存在が確認できていない。枯れてしまったのか、それともただ単に今年は開花しないだけなのか? 今回咲いたものは、昨年の1月に購入して植えておいたもの。で、実は今年の1月にも、さらにもう1株植えていて、それも開花している。 フクジュソウは、お正月の寄せ植えの素材として園芸店やホームセンターに出回るが、活着させるのがちょっと難しい。もともと、フクジュソウの根は長くて量も多いのだが、寄せ植えではそれを極端に切り詰めているために、根が弱っていて枯れてしまうことが多い。なので、こんなデリケートなものを寄せ植えに使ってもすぐ枯れてしまうはずなので、お正月というおめでたい場には、むしろ縁起が悪いような気もするのだが・・・。また、暑さと乾燥に非常に弱いため、夏越しに失敗することが多い。ちなみに、フクジュソウは早春の開花の後に葉を茂らせるが、梅雨時の6月頃には早くも地上部が枯れ、長い休眠期に入ってしまう。つまり、葉を茂らせている時期が短いため、いかにこの時期に良い環境を作るかがカギとなる。 現在フクジュソウが植わっている場所のそばにはアジサイが植わっているため、夏はうまい具合に日陰になってくれる。今年も上手く夏を越して来年もまた開花してくれるのを楽しみにしている。
2015.03.08
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私はナゴラン(名護蘭)を2鉢育てている。いずれも昨年2月の東京ドームの世界らん展で購入したもの。おそらく実生苗と思われ、価格も1鉢800円と野生ランとしてはお手頃。で、2鉢買ったのは、実は耐寒テストをしてみたかったからというのもある。神奈川県内陸部でナゴランは屋外越冬が可能なのか? ナゴランは日本原産とはいえ南方系のランなので、寒さには弱いとされる。ただ、なんとなく直感的に、少しずつ寒さに慣らせば屋外で越冬できるのではないかと思い、アパートの北側に面した軒下にセッコク、フウランと共に置いておいた。水やりはかなり控えめ。昨年の晩秋から数えるほどしかやっていない。ただし、風向きによっては自然の雨が当たる場所である。厳寒期は葉にしわが入るほどに水やりを控えたが、寒さも峠を越えた現在、実に生き生きとした姿をしている。 ご覧の通り、ほとんど葉に傷みが見られない。これなら初夏の開花も期待できそうだ。今回、屋外で越冬できたのは、軒下の雨風がしのげる場所に置いていたからであって、霜が降りる吹きさらしの場所ではこうはいかないはずだ。今後も大事に育てて大株にして楽しみたい。
2015.03.03
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昨年12月29日のツリシュスラン自生地に続いて、帰省中に見た野生ラン第2弾。今回登場するのはフウランである。私は今までフウランの自生地は一度も見たことがなかったのだが、今回、自生?らしきフウランを1株だけ見つけた。 それを見つけたのは和歌山県北部のとある山間部の集落。画像中央にカキの木が植わっているが、その実の形からすると、野生のカキと思われる。その近辺はカキの産地なのだが、野生のカキの木もよく見られる。野生のカキは実が小さく、味も渋いので食用に適さない。私は見つけたフウランは、このカキの木の川にせり出した細い枝に付いていた。 おお、まさにこれこそ間違いなくフウランである。細い枝にしがみつくようにして生きている。ランというものは、たいてい1株見つければその周辺にも自生株が見られるはずだが、その近辺ではっきりとフウランと確認できたのはその1株のみ。和歌山県山間部では、庭木にフウランを着生させて楽しんでいる人をたまに見かけることがあるので、もしかして私が見つけたものも、誰かが人為的に着生させた可能性も考えたが、その木の枝の位置は高く、しかも川にせり出しているため、わざわざその細い枝にフウランを付けたというのも考えにくい。 もう一つの可能性としては、その近辺で栽培されていたものから種子が飛んでその枝に着床したことも考えられる。しかし、その近辺のわずか数軒の民家を見る限り、フウランが栽培されている様子もない。ということは、これは自然の種子が飛んできて芽生えたもの、つまり本当の野生株ではないかと淡い希望を抱いている。その近辺の民家の方に尋ねることも考えたが、高齢化・過疎化が進んでいる上に、年末ということもあってか、人がいる気配が感じられない。また、いきなり見ず知らずの人が訪ねてきてフウランの質問をされるのも驚かれるだろう。 ちなみに、その周辺にはカヤランが自生していた。ということは、この環境が着生蘭の生育に適しているのだろう。カヤランの自生は関東でも見たことがあるので、着生蘭がどんな環境に自生しているのかが分かってくるようになった。いつか、本物のフウランの自生地を見てみたいものである。
2015.01.02
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今年の冬休みは、かつて住んでいた大阪と和歌山に里帰りした。12月28日と29日は和歌山県北部の山間部でドライブを楽しんだ。で、その山間部で、ツリシュスランの自生地を見つけた。その場所は、標高が高く霧に覆われることが多いのか湿度が高く、多くの木々が分厚く苔むしていた。実際、私が行った時は時折小雨がぱらつく天気だったのだが、常にかなり濃い霧が立ち込めていた。こういうところには着生蘭が自生しているのではないかと期待を膨らませていたところ、わずかながらツリシュスランが自生しているのを見つけた。 分厚い苔に覆われた木の幹に、ネジバナのような小さな植物が群生している。これがツリシュスランだ。実は、ツリシュスランは小学生の頃から知ってはいたが、実物を見たのはこれが初めて。見てすぐにツリシュスランだと分かった。これはシュスラン属としては珍しい着生蘭ではあるが、分厚い苔の中に根を下ろしているので、どちらかと言うと地性蘭に近い性質なのではなかろうか。残念ながら開花期は夏なので今は花が付いていないのだが、それでも初めて自生の姿を拝見できて心が躍った。 そして、もっと自生していないか近辺を探し回ったところ、もう1本、ツリシュスランが着生している木を見つけた。正確に言えば、自生している姿は肉眼では確認できなかったのだが、その木の下にツリシュスランが落下していたのだ。 ご覧の通り、私の指と比べて非常に小さいのが分かる。しかし、やはり着生蘭であるためか、本体の大きさ(小ささ)の割には根は太い。この株は、撮影後、元の場所に置いておいた。 さて、ツリシュスランは栽培が困難で、山野草業者にさえほとんど出回らない。今回、自生地を見てその理由が良く分かった。標高が高く霧が立ち込めやすい気候で、自然に木が分厚く苔むすような環境でないと栽培は困難と思われる。機会があったら開花期にまた訪れてみたいものだが、ちょっと遠いのが残念。。。
2014.12.29
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4月7日の日記に登場したタイリントキソウ。花が終わった後に新芽が2本伸び、球根、いわゆる洋ランで言う「バルブ」を太らせ、秋も深まった現在、葉が黄色く枯れて越冬の準備に入ろうとしている。 これがタイリントキソウの現在の状態。葉っぱはサイハイランにも似ている。古いバルブの根元にはしっかりと新しいバルブが2つくっついている。肥料控えめでほとんど放任栽培だったが、新しい2つのバルブは買った時のバルブとほぼ同じ大きさだ。しかも、古いバルブの先端に「むかご」が2つ付いている。 鉢の中央よりもやや左寄りのところにある、黄色っぽいしなびたバルブが春に植えた時のもの。その後ろと前にあるのが今年出来た新しいバルブだ。そしてさらに、古いバルブの先端についているラッキョウを細長くしたような形のバルブ、これが「むかご」だ。これを大事に育てれば数年後には開花するらしい。 時々、タイリントキソウを平鉢にたくさん植えて一斉に開花させた写真を見ることがあるが、私は一度あれをやってみたかったのだ。ただ、やるならすべて同一個体でやる方が良い。違う個体が混ざっていると、開花期がずれる可能性があるからだ。というわけで、今年買った1球から増やしてみようと思う。タイリントキソウは毎年少なくとも倍以上になって増えるらしいので、案外近い将来に一斉開花が実現できるかもしれない。それを考えると胸がトキメキソウだ(笑)。
2014.11.20
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今から約7年半前の2007年2月3日の日記に、斑入りのテンジクスゲ(天竺菅)を紹介したことがあった。あれからどうなったかというと、実は上手く育たなくていつの間にか消滅してしまったのだ。。。原因は水不足だったと思われる。前回の画像を見ると、いかにも乾燥気味なところに植えているのが分かる。当時、ネット上ではこの植物の情報が少なく、性質をよく分かっていなかった。パピルスなどと同じカヤツリグサ科の植物なので、どうも水辺を好む植物らしい。で、いつかまた購入してみたいと思っていたところ、昨年秋に山野草専門店で青葉のテンジクスゲを発見。さらに今年の1月には、前回斑入りのテンジクスゲを買った時と同じ店で再び斑入りを発見、めでたく購入できた。それぞれアパートの北側の半日陰の場所に植えて、元気に育っている。やはりテンジクスゲは水を好むようだ。 ところで、その斑入りテンジクスゲだが、後で調べたところ、なんと日本生まれの品種らしい。それが外国に輸出されて「カレックス・スパークラー(Carex phyllocephala 'Sparkler')」という名前で流通しているようだ。で、今回再入手したものは、逆輸入品なのか名前だけが逆輸入なのか、「カレックス・スパークラー」として売られていた。なかなか良い品種名である。 さて、気になる耐寒性であるが、今年の2月のドカ雪の時に、神奈川県平野部としては珍しく50cm以上の積雪の下に埋もれたが、ほとんど傷みもなく、雪が溶けると茎が起き上がり、春になると新芽をたくさん吹いてきた。ということで耐寒性はあるらしい。テンジクスゲはスゲーなぁ・・・ナンチャッテ☆ ちなみに、ヤシの葉に似ているということで「ヤシガヤ」という別名がある。英語ではpalm sedgeと言い、日本語に訳すと「ヤシスゲ」になる。
2014.09.27
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今日は関東某所にあるムギランの自生地を見てきた。もともと、ここにムギランが自生しているのに気付いたのは昨年の5月。前々から、何度かそのそばは通ったことがあり、なんとなく着生蘭が自生してそうな気がしていたので、近付いてよ~く見てみたらムギランが自生しているのがわかった。 この崖の、画像の真ん中あたりに、黒く苔むしたようになっている箇所があるが、ここにムギランが群生している。ご多分に漏れず、ムギランも乱獲がたたって野生の姿を見るのが難しくなっている。その場所は、絶対に人間の手が届かないところで、よく見ないと気付かれないためか、かなり多くの株が群生している。 肉眼でははっきりと見えないため、デジカメを最大限にズームして撮ってみたのがこの画像。確かにムギランらしきものが写っている。しかし、周囲にはシダのマメヅタも大量に自生しているため、この画像ではまだムギランという確信が持てない。そこで、画像サイズを大きくして最大限にズームして撮影し、さらにトリミングしたのが次の画像。 おお、まさにこれこそ紛れもなくムギランである。本当に人間の手が届かないところだけにびっしりと自生している。ぜひ開花した姿をそばで見てみたいものだが、この場所は深く切り立った谷になっているため、鳥にでもならない限り近付くことができない。だからこそこれだけの株が残っているのだろう。せめてデジカメをズームして花が撮影できたらと思っている。ああ、高性能なデジカメが欲しい(笑)。 なお、この崖はイワヒバの自生地でもあり、ムギランとイワヒバの混生が見られる。この画像では乾燥して葉が丸まっているが、水分のある個所に生えているものは青々としていた。実はイワヒバの自生地を見たのもここが初めてで、かなり多くの個体が自生している。 そして、その崖の下に降りてみれば、おそらく豪雨の時に上流から流れてきたと思われるイワヒバがいくつか落ちていた。この崖のムギランも、豪雨の時には少しずつ株が落下しているのかもしれない。しかし、崖の真下は急流になっているため、ムギランが落下するや否や激しい濁流に揉まれて粉々になると思われる。それでも、もっと下流に行けばムギランが拾えるのではないかとちょっと淡い期待を抱いたりもする(笑)。開花期になったらまた行ってみたいと思う。
2014.04.27
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タイリントキソウが開花した。3月の半ばごろにホームセンターで買った球根を植えたもので、あっという間に芽を出して開花したのには驚いた。実は中学生の頃にも一度挑戦したことがあるが、当時は(今でも?)とにかく色んなものに好奇心旺盛で、せっかく買ったタイリントキソウは飽きてしまってほったらかしにしたので開花に至らなかった。で、今回開花したこのタイリントキソウ、どんどん増やして一斉に咲かせてみたい。
2014.04.07
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庭の片隅に植えておいたクマガイソウが発芽した。昨年の夏に購入して植えておいたもので、冬に地上部が枯れ、春になって再び芽が出てきた。 実は、私は今までにクマガイソウに何度か挑戦したが、ことごとく失敗している。その原因は、売られているクマガイソウの苗は、一芽単位で切り売りされることが多く、根もほとんど付いていないということが多いからである。2007年3月30日に紹介したタイワンクマガイソウも、結局活着しなかった・・・(+_+)。 そして、今回のクマガイソウ、ちゃんと冬を越して芽を出しているので、まずは活着してくれたようだ。後日、腐葉土を周りに撒いておこうと思う。大株になってくれればいいのだが。
2014.04.05
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自宅庭の片隅でフクジュソウが開花した。フクジュソウは、お正月に出回る寄せ植え盆栽の素材としておなじみである。ただ、私は中学生以来何度か栽培に挑戦したことがあるのだが、栽培に成功したことがなかった。原因は、寄せ植え用のフクジュソウは、1芽単位で株を小さくカットされており、根も鉢に収まるようにバッサリ切られていることが多いからだと思われる。また、夏の暑さにも弱いということも一因と思われる。 しかし、なんとかこの可愛らしい花を自宅で育ててみたいと思い、すでに青葉が出ているポット入りの苗を購入したのが千葉県成田市在住時代の2年前の春。そして昨年1月に神奈川県への転勤に伴って庭に植えた植物を引っこ抜いて新居に移植。この年はフクジュソウは花芽を持っていなかったので開花してくれなかった。が、1年間庭の片隅でけなげに生育してくれたおかげで、ようやく花を見ることができた。 移植してから初めての開花のせいか、花が非常に小さいのだが、咲いただけでも良しとしよう。過去に入手したフクジュソウはみな1年も持たずに枯れてしまったのだが(^^;)、今回は小さいながらも開花までこぎつけたので、活着はしてくれたようだ。なお、成田から持ってきたこのフクジュソウは、実はもう枯れたのかと思ってあきらめていた。そして、今年の1月に「福寿海」というフクジュソウの代表品種を買って庭に植えていた。そちらもめでたく開花している。 正月の寄せ植え用の小さくカットされた苗だったため、やはり株に力がなかったのか花が小さいが、来年は大きな花が咲くことを期待している。しかし、実は植えた場所は夏に日当たりが良くなるので、それがちと気がかりではある。まあ、いちおうすぐそばにはアジサイが植わっていて、夏にはフクジュソウがアジサイの陰に入る計算にはなっているが・・・。
2014.03.23
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昨日、地元の林の中を散策していたら、リンドウの仲間のフデリンドウが咲いているのを見つけた。名前は聞いたことがあったが、実物を見たのは初めてであり、しかも市街地に近い地元の林に自生しているのを知って驚いた。 さらにそのフデリンドウの何と小さいこと! 500円硬貨と比べればいかに小さいかが良く分かる。こんなにも小さなものだとは思わなかった。ちなみに自生地は南側に面した斜面の林の中で、木が少なく明るい場所が好きなようだ。とにかく、あまりの小ささゆえに、かえって強く印象に残った花である。
2010.04.11
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今日は神奈川県相模原市城山町(旧・津久井郡城山町)にある、「城山かたくりの里」に行った。ここではカタクリの大群落が見られ、その数何と30万株もあるそうな。実は私は2年前の2008年3月22日にもここを訪れている。このときは満開と言うには少々早い時期だったので、昨年(2009年)も大群落を見たくてここを訪問しているのだが、今度は満開を過ぎてしまっていた。そして今日、三度目の正直ということで懲りずに(笑)やって来たのだが、ようやく満開の群落にお目にかかることが出来た。 私はカタクリの自生地そのものは何度となくほかの場所で見ているが、これだけ多くの花が一斉に咲く姿は見事と言うほかにない。今日は満開だったことと、天候に恵まれたこと、それに週末だったこともあって、多くの観光客でにぎわっていた。 ここのもうひとつの目玉(と自分では思っている)は、白花カタクリが見られること。園内には少なくとも5,6株の白花カタクリが見られ、写真家たちの格好の被写体となっている。この画像の個体は白花と言っても、僅かにピンクの色素が残っている。実はこの個体は2年前にブログで紹介したものと同じ個体で、ここではすっかり人気者となっているようで、多くの人がカメラを構えて撮影していた。実物はうちに連れて帰りたいぐらい(笑)愛らしい姿をしている。 こちらが普通のカタクリと白花カタクリのツーショット。よく見ると白花の個体の方は、葉っぱにも花茎にも赤い色素がなく、鮮やかな緑色をしている。園内には、こうして白花カタクリがあるところには札が立てられているのがうれしい。ただ、昨年来たときは、白花カタクリのひとつが無残にも折れていたのだ。周囲にいた人の噂では、どうも誰かが写真撮影のために無理に花を持ったために折れたらしい。。。くれぐれもマナーは守っていただきたい。 今年は、まさにちょうど今見ごろを迎えているとのこと。詳しくは城山かたくりの里公式サイトを参照されたし。
2010.03.27
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貸農園に植えてあるカンザキアヤメ(寒咲菖蒲)が今年も開花。前回の紹介は2009年3月9日。その名の通り寒い時期に花が咲くアヤメの仲間だ。このカンザキアヤメ、12月ごろから次々につぼみが上がってくるのはいいが、寒さのためになかなか正常に開花してくれず、今日になってようやくその美しい花にお目にかかることが出来た。 カンザキアヤメの色はこのように日本のアヤメのような青紫色が標準なのだが、白花の品種もあるらしい。いつか入手してみたいものだ。
2010.01.31
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貸農園の片隅に植えてあったカンザキアヤメ(寒咲き菖蒲)が開花した。文字通り、寒い時期に開花することからこの名がある。原産地は地中海沿岸地方とのことで、学名はIris unguicularis。 さて、このカンザキアヤメ、私の畑では1月ごろには早くもつぼみが次々と上がってきたのだが、さすがに当地の寒い気候では無理があったのか正常に開花せず、3月に入って気温が上がり、ようやくここにお目見えした。背丈は15~20センチとかなり小さいのだが、冬枯れの畑の中にはこの青い花が良く目立つ。さっそく貸農園のお隣さんから珍しがられ、ちょっといい気分になった(^^)。
2009.03.09
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