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今年はマイタケの、原木からの栽培に初挑戦した。すでに植菌済みの原木を購入して栽培した話は昨年の3月28日に紹介したが、今回は原木を伐採して植菌するところから初挑戦することにした。マイタケはオガクズ栽培が広く普及しているが、原木栽培は非常に難しい。マイタケ菌は雑菌に弱く、シイタケなどのようにそのまま原木に植菌しても、菌糸が雑菌に負けて上手く育たない。そんなわけで、マイタケの原木栽培に当たっては、原木を圧力釜で殺菌してから植菌するという、ちょっと趣味でやるには高度な栽培技術が必要となる。今年の3月に栽培を開始し、成功するかどうかやきもきしていたのだが、このたびめでたく成功したので、その栽培過程を紹介したい。 こちらが原木。千葉県勤務時代に、職場の敷地内に自生していたクリの枝を切ったもの。直径は10cm前後で長さは約15cmのものを10本ゲット。 これをフィルター付きのキノコ栽培用耐熱袋に入れる。この袋は、キノコ栽培用の資材を扱っている業者で入手できる。 次に、その原木を袋ごと圧力鍋で殺菌する。私は、この時のために中古で大きめの圧力鍋を入手しておいた。殺菌時間は、加熱・冷却時間を除いて約1時間。 今回使用した種菌は、日本農林種菌の「日農A20」という品種。まずは品種にこだわらず、種菌が入手しやすいということでこれを選んだ。 殺菌が終わった原木を一晩冷まし、いよいよ袋の口を開けて植菌を行う。しかし、雑菌が入らないように速やかに行わなければならないため、残念ながら植菌作業中の画像は撮っていない。植菌が終わった原木は室内で常温で培養するのだが、ここでハプニング発生。千葉県から神奈川県への転勤が決まってしまったのだ。植菌が終わったのが3月31日で、転居日は4月12日。植菌直後のマイタケ菌に刺激を与えたくはなかったのだが、なんとか厳重に梱包して新居に移動し、培養を続けた。 植菌直後に転居したにもかからわず、10本の原木は雑菌に侵されることなく菌糸の生育が進行し、7月20日に生育の良い5本を庭の片隅に埋めることにした。早ければ今年の秋にマイタケが発生するはずだが、さて結果はいかに? と思っていて待つこと2か月余り、なんと5本の原木のうちの2本からマイタケが発生しているのを確認。10月3日のことだ。サイズは小さいが、これぞまさしく原木マイタケ。どうだ、まいったけ(笑)。と、駄洒落はさておき(笑)、早速賞味したいところだが、ここでまたしてもハプニング発生。10月5日に富士山に登ったことが原因なのか、急に風邪で38度以上の熱が出てしまい、身動きが取れなくなってしまった。せっかく発生したマイタケは食べ頃を過ぎてしまった・・・。 まあ、ともかく、素人に難しいと思われた原木マイタケの栽培には成功したことになる。現在、生育の遅かった原木があと5本培養中だが、現在のところこちらも雑菌が入っていない。ということは、成功率100%というわけだ。やはり、自称(笑)園芸研究家として培ってきたノウハウが生かされたのかもしれない(笑)。来年も原木が生きていればさらに収穫が望めることになるわけで、非常に楽しみにしている。
2019.10.13
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9月28日(土)は、神奈川県のとある山に山登りをした。この時、登山道沿いで大きくて肉厚のキノコを見つけた。はて、これは何だろうと画像を撮っていたら、たまたま通りかかった方から、ツキヨタケだと教えていただいた。ツキヨタケとは、その名の通り夜間に発光し、シイタケやヒラタケなどに似ているために誤食事故が多いという、毒キノコである。私は保育園児(!)だったころからこのキノコのことは図鑑で見て知っいて、非常に興味を持っていたのだが、実物にお目にかかるのはこれが初めてである。 確かに、色と言い形と言いその肉厚と言い、美味しそうに見えなくもない。これが誤食事故が多いことの原因でもあろう。しかし、ツキヨタケの大きな特徴として、縦に裂いてみると根元に黒い「しみ」があることが挙げられる。私はそのことを知っていたので、その場で早速裂いてみた。 確かに、根元に黒いしみがある。これぞまぎれもなくツキヨタケの特徴である。名前を教えて下さった方の話によると、その辺りには「食えたらいいのになあ」と思うほどたくさん生えているとのこと。いつか、闇夜の中で光を放つツキヨタケの姿を見てみたい。
2019.09.28
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このところキノコネタが続いているが、12月2日の日記に続いて、今年のキノコ栽培報告第5弾。今回はキノコの中でも定番中の定番、シイタケののご紹介。昨年の春にコナラとシラカシに種駒を植えて、職場の敷地内の雑木林で養生してきたもの。この秋、ようやく本格発生が始まった。 実は、20年ほど前に、シイタケの原木栽培に挑戦したことがある。神奈川県のある観光施設でシイタケの栽培教室が開催され、そこで自分で原木に種駒を打ち込み、自宅で養生してシイタケの発生に成功したことがある。品種は「にく丸」であった。その名の通り、肉厚の大きなシイタケが発生し、その濃厚なお味を堪能した。が、その後、仕事の都合で転居することになり、その原木は人に譲ってしまった。いつかまたあの品種を栽培してみたいと思っていたのだが、このたびようやく実現。 おお、我ながら素晴らしい(^^)。実は、私は保育園児(!)だったころからキノコに興味があり、それだけにキノコが発生する様子を見るのは実に楽しい。1枚目の画像はシラカシに生えたもので、2枚目がコナラである。シイタケは比較的多くの樹種で栽培可能だが、商業的に最も使用されているのはコナラである。それだけに、やはりコナラに生えたシイタケの方が色が濃くて大きい。しかし、シラカシの方も、スーパーに売っているオガクズ栽培ものに比べて大きくて分厚い。家庭栽培ではシラカシでも十分楽しめる。 そして、そのお味の方だが、大型なのに味は決して大味ではなく、旨みがあって傘が分厚いだけに食べごたえも良い。今回はお鍋にしておいしくいただいた。この品種は春にも発生するので、来年の春が楽しみだ。自家栽培に挑戦される方に超お勧め。シイタケ種駒【しいたけ種駒100個】 [しいたけ菌/椎茸菌/しいたけ栽培/シイタケ栽培/椎茸栽培] 日本で一番売れてます!価格:574円(税込、送料別) (2018/12/15時点)楽天で購入
2018.12.15
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11月7日に続いて、キノコ栽培報告第4弾。今回登場するのはヒラタケ。今年の3月に、職場の敷地内に生えているのカエデの木を切り、4月に種駒を植菌して林の中で育ててきたもの。原木に種駒を打ち込む方法では、アラゲキクラゲなどを除けば、通常は本格的に発生するのは二夏を経過してからである。が、その年の秋に少量だけ発生することがあり、それをハシリキノコと呼ぶ。 で、これが今回発生したヒラタケのハシリキノコである。かつて、オガクズ栽培されたものが「シメジ」の偽名で流通したものだが、原木栽培のヒラタケを見たのは初めて。美しい灰色をしている。さっそくお鍋にして食べたところ、癖がなくて食感も良く、美味しく頂いた・・・と言いたいところだが、量が少なすぎて(笑)そのお味を楽しむまでには至らなかった。来年の秋の本格発生に期待したい。 ところで、今年に入ってから立て続けに原木栽培のキノコを紹介しているが、実はまだあと4種類ある。私は凝り性なので、調子に乗って(笑)様々なキノコに手を出し、まだブログに紹介していないものでは、シイタケ、ムキタケ、ナメコ、タモギタケがある。シイタケとナメコは昨年の春に植菌したもので、シイタケは本格発生が始まっているので間もなくブログに紹介できそうだ。ただ、ナメコは、本来は今年の秋から本格発生するはずが、置き場所が乾燥気味だったせいか、あまり上手く発生していない。来年の春になったら湿度の高い場所へ移動したいと思う。ムキタケはすでにハシリキノコがわずかに発生しているが、ブログにお披露目できるほどではない。タモギタケは梅雨時に発生するので、来年の初夏あたりに紹介できそうだ。ともかく、キノコ栽培は非常に面白い。ヒラタケ種駒【ひらたけ種駒100個】 [ヒラタケ菌/ひらたけ菌/ヒラタケ栽培/ひらたけ栽培/種駒] 日本で一番売れてる種駒!価格:574円(税込、送料別) (2018/12/2時点)楽天で購入
2018.12.02
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10月25日の日記に続いて今年のキノコ栽培報告第3弾。今日紹介するのはクリタケ。野生ではクリなどに発生することからこの名がある。このキノコの存在はずっと前から知っていて、いつか育ててみたいと思っていたが、このたびようやく実現。昨年の春に種駒を購入し、サクラとシラカシそれぞれ1本ずつに植菌し、例によって職場の雑木林の中で養生すること1年半。サクラの原木からようやくクリタケが発生。 実に可愛らしいキノコだ。今までクリタケが売られているのを見たこともなく、実物を見るのは初めて。さっそく鍋物にしていただいたが、シャキシャキして不思議な食感であった。ただ、今回はサクラの原木からは発生したものの、発生量が少なく、シラカシの原木からは1本も発生していない。敗因としては、ホームセンターで季節外れまで売れ残っていた種駒を買ったことと、原木の直径が小さかったことにあるのかもしれない。既に、来年は別のキノコを栽培する予定で、職場の雑木林の中から手頃な木を伐採して準備を進めているが、チェーンソーではなくノコギリを使っているので、結構な力仕事である。体力に余裕があれば(笑)、新鮮なクリタケの種駒を買って再挑戦したい。クリタケ種駒 【くりたけ種駒100個】 [クリタケ菌/くりたけ菌/クリタケ栽培/くりたけ栽培/種駒] 日本で一番売れてる種駒!価格:574円(税込、送料別) (2018/11/17時点)楽天で購入
2018.11.07
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9月30日の日記で紹介したアラゲキクラゲに続いて、キノコ栽培報告第2弾。今回紹介するのはエノキタケである。エノキタケといえば、暗室で軟白栽培されたものが一般にスーパーに出回っているが、本来のエノキタケは全く違う姿をしている。その、野生に近い本来のエノキタケを食べてみたくて、今年の4月にサクラの木に種駒を打ち込み、職場の雑木林の中で養生していたところ、わずか半年余りでエノキタケが発生してきた。 本来、原木に種駒を打ち込む方法では、二夏を経過しないとキノコが本格発生しないのだが、エノキタケは菌糸が伸びるのが早いようで、植菌してからわずか半年余りで少量ながらも発生した。早速スープにして賞味したところ、市販の軟白ものよりも格段に風味があり、育てた甲斐があったとつくづく思った。これからの本格発生が楽しみである。前回紹介したアラゲキクラゲも、種駒を打ち込んでから発生までの期間が短いので、キノコ栽培に挑戦したい方で気が短い(笑)方は、アラゲキクラゲとエノキタケが向いているかもしれない。
2018.10.25
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職場の敷地内の雑木林で、中華料理でお馴染みのアラゲキクラゲが発生している。これは、今年の3月に職場の敷地内のサクラの木を切り出し、1か月寝かせた後にアラゲキクラゲの種駒を打ち込んで養生していたもの。シイタケなど他のキノコでは、原木に種駒を打ち込む方法では、キノコが発生するまでに1年半から2年かかるのだが、アラゲキクラゲは打ち込んでから早くて数か月で発生するのがうれしい。 アラゲキクラゲは従来は乾燥品が売られることが多く、近年ではオガクズ栽培による生アラゲキクラゲも出回るようになったが、原木栽培のそれは、オガクズ栽培品よりも肉厚で、耳たぶのようにプニョプニョしている。キクラゲは漢字で「木耳」と書くが、まさに言いえて妙である。 早速、刻んで中華スープの具に入れた。やはり、乾燥品を水で戻したものとは質感が全く違う。アラゲキクラゲそのものには味は殆どないのだが、分厚くて弾力があって歯ごたえがコリコリしていて、まるで耳たぶを食べているような食感。というか、実際に耳たぶを食べたことはないのだが(笑)。初めての栽培だったが、間違いなく合格。また来年も発生するはずなので、非常に楽しみにしている。 ところで、1枚目の画像、下の2本は桜の木で、上の1本がアベマキである。とりあえず、職場の敷地内の木を適当に切り出して使ったのだが、キノコ栽培の書籍やHPによると、アベマキはアラゲキクラゲの栽培には適さない・・・ということを植菌した後になって知った(笑)。それでも、わずかながら発生が見られる。あと、シイタケ、エノキタケ、ナメコ、ヒラタケ、ムキタケ、タモギタケも栽培中なので、こちらの発生も楽しみにしている。
2018.09.30
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昨年の春、マイタケの原木栽培に挑戦したくて、通販でマイタケの「ほだ木」を購入した。スーパーに売られているマイタケはオガクズで栽培されたものなので、いつか天然ものに近い原木栽培のマイタケを食べてみたいと思っていた。マイタケの原木栽培は、シイタケとは違って非常に難しく、特殊な方法でないと「ほだ木」ができない。というわけで、すでに植菌済のほだ木を3本購入。 これを職場の雑木林の中に埋めたのが昨年の5月7日。あとは秋のマイタケの発生を待つだけ。 そして、見事?に発生したのが9月16日。ところが、ほだ木を3本埋めたのに、発生したのは1本。実は、後で分かったのだが、ほだ木を埋める際にそれぞれを密着させないとその年に発生せず、翌年以降に発生することがあるらしい。とりあえず1本はちゃんと発生したので、埋めた場所の環境には問題なさそうだ。というわけで、今年の秋の発生に期待している。 で、気になるお味の方だが、実はこのマイタケの収穫の直前、風邪で3日間身動きが取れないほど体調を崩し、味覚が一時的に無くなってしまったのだ。そんなわけで、せっかくの原木マイタケの味を楽しむことができなかったのが非常~に残念。ただ、コリコリとした歯ごたえだけは確かに市販ものとは違っていた。 そして、凝り性(笑)な私は、またもや原木もののマイタケを賞味したくて、新たにほだ木を購入。こちらはまだ袋を開けていないが、複数の原木がPPバンドでしっかりと束ねられて植菌されているようだ。ということは、今年の秋の発生が期待できる。できれば、将来は原木の伐採や植菌から自分で挑戦してみたいと思う。【送料無料】マイタケ栽培キット【まいたけの成る木(短木)】 [マイタケ栽培/まいたけ栽培/舞茸栽培/原木マイタケ/原木まいたけ/原木舞茸] 天然物に限りなく近い味の原木マイタケ栽培を是非ご家庭で!価格:1260円(税込、送料無料) (2018/3/28時点)
2018.03.28
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事後報告になってしまうが、神奈川県座間市在住時代の2年前、近所の森で面白いキノコを見つけたので、デジカメで撮影したことがある。そのキノコがこれ。 このキノコ、某携帯電話会社のキャラクターに似てはいないだろうか(笑)。あまりにも可愛らしいので思わず撮ってしまった。傘の部分は比較的大きくて卵よりも大きいぐらい。で、うちに帰ってこのキノコの名前を調べたところ、これはホコリタケ科のノウタケだということが判明。ノウタケを漢字で書くと「脳茸」となる。その名の通り、傘が成熟した時に人間の脳のようにシワシワになるらしい。 こちらが同じ個体の一週間後の姿。傘が茶色くなっているが、まだ脳のようなシワシワは入っていない。しかし、この姿、今度は「なめこぱらだいす」を思い浮かべてしまうのは私だけか(笑)? こちらは別の個体。なんだかパンのチーズブールを思い出してしまう(笑)。 そして、こちらは職場の植込みの中に生えていたものを9月30日に撮影。握りこぶしぐらいで結構大きい。案外身近なところに生えている。 実は、ノウタケの幼菌は食べられるそうで、実際に食べた人のブログもいくつかあり、味については少々意見が分かれるようだ。ただ、かなり美味しいという声もあるので、調理法や採り時の関係もあるのかもしれない。もしも来年、食べごろのノウタケの幼菌を職場で見つけたら、食べてみようかと思ったりする(笑)。なお、野生のキノコの中には、毒キノコなのに食用キノコに似たものが多く、確実に名前が同定できないものは口にしないように注意されたし。
2016.12.10
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私の地元に、毎年この時期になるとドクツルタケが発生する場所がある。写真でお分かりのとおり、まったく混じり気のない純白色の比較的大きなキノコである。 その雪のように真っ白なキノコは、暗い森の中ではよく目立ち、非常に幻想的で美しい。まるでロッテの雪見だいふく(笑)みたいにもちもちして美味しそうに見えるが、実は大変な猛毒を持っており、誤食して死亡した例もあるそうな。欧米では殺しの天使(Destroying Angel)と呼ばれるらしい。それにしても実物は本当に真っ白で、森の中でこれに出会うとうっとりと見とれてしまう。 ところでキノコの人工栽培といえば、シイタケ、エノキ、ナメコなど食用茸だけに限られているが、観賞用キノコの栽培の研究があったら面白いと思うが・・・。無理か(笑)。
2006.07.27
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