2016/05/26
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テーマ: 社交ダンス(8741)
カテゴリ: 映画のはなし
王様の命令で野外舞踏場を作る女性造園家のお話です。

今年1月に亡くなった名優アラン・リックマンが監督を務め、あわせてルイ14世を演じた最後の作品になりました。

ハリー・ポッターでもスネイプ役として強烈な存在感を示していましたが、王様役もハマっていましたね。

造園家を演じたのはタイタニックや 愛を読むひと のケイト・ウィンスレット。

実話ではないのですが、こんなこともあったのかもと思わせる素敵な映画でした。





1682年、フランスではルイ14世の命によりヴェルサイユ宮殿が建設中でした。

建物の方も豪華絢爛ですが広大な庭園も有名で、アンドレ・ル・ノートルの代表作と言われていますが、この物語りでは協力者がいたことになってます。

田舎で造園業を営むマダム・ド・バラの元にもヴェルサイユの庭園建築の協力を求める手紙が届くんです。

平民ではありますが、王様から手紙が来るくらいには名の知れた造園家だったということでしょう。

気合い入れておめかしして責任者のル・ノートルの元に面接に行くんですが、厳密なバロック庭園を基調とする彼とちょっとした無秩序(A Little Chaos)を好む彼女ではデザイン面でのソリが合わず3分で面接終了。

他に候補者としてやって来ていた男性造園家たちから嘲笑されることになってしまいました。






ル・ノートルは面接する前から彼女に興味を持っていたんでしょうね。

面接会場に入る前に彼女が彼の庭に秩序正しく置かれた鉢を動かすのを見ていたんです。

王様の要求する何か超越したものを自分にはない感性を持つ彼女なら造り出せるかもしれない。

こうして庭園の一角の野外舞踏場を彼女の手に委ねることにしました。






彼女には娘と夫を亡くした哀しい過去があって、それを振り払うかのように造園に没頭しました。

昼夜を問わない彼女の働きぶりは他の人々の心を動かし、誠実で優しい性格は王様の心にも響きます。

ル・ノートルは彼女に魅かれるようになりますが、そんな夫に嫉妬した奥さんが妨害工作に走ったりして。





『ヴェルサイユの宮廷庭師』(原題:A Little Chaos)は2015年のイギリス映画です。

イギリス人が作るフランスの物語りなので微妙に堅い気もしなくもないですが、映像がとっても綺麗。

ヴェルサイユ宮はまだ行った事ないのですが、この物語りに出て来る野外舞踏場は実在するようです。

ひらひらしてる貴族の中で泥にまみれて懸命に働く主人公に『おしん、がんばれ』的なエールを送りたくなります。

公式サイトはこちらです。

ヴェルサイユの宮廷庭師





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Last updated  2016/05/27 12:29:34 AM
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