ライチンにカンパイ

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ビッチのこと(2004.12.18)



8年間の交際を経て5月に結婚。もう30を過ぎたので、早く赤ちゃんがほしいなあ~と思っていましたが、なかなか授からないもので、11月に近所の子宝の神様にお願いに行った週に妊娠が発覚。大喜びで、ほんとこんなに幸せでいいのかな・・・と怖いくらいでした。

いつ仕事をやめようか?と、思っていた矢先に旦那が仕事中に怪我をして2週間の入院。突然のことで不安でいっぱいでしたが、おなかの赤ちゃんが一緒にいるんだ!とさみしさも紛れました。病院から自宅まで、毎日通いました。仕事の日は、朝、昼、夜と3回通って旦那と一緒にいました。健診の時のエコーを見せると、旦那も早く退院しなきゃ!と思えて、二人が赤ちゃんに支えられて過ごせました。

旦那が退院した翌日、職場で出血。ほんの少しだったのですが、気になったので付き添ってもらって病院へ行きました。「最終生理から考えたら小さいねえ・・・・心拍もまだ確認できないから、もしかしたら赤ちゃんは育ってないかも・・・」とのこと。とにかく安静と言われ流産止めの注射を打ってお薬をもらい、退院直後の旦那と安静の私との生活。4日後の診察まで、泣いてばかり過ごしました。旦那は普段、家事など一切しない人ですが、この時期はものすごく協力してくれて、感謝感謝でした;;

4日後。ドキドキで診察を受けました。前回からは出血はなく先生も「1分間に95回心拍が確認できましたよー」とうれしい結果。でも安静は解けませんでした。この結果を聞いて「絶対大丈夫、この子は生命力がすごいんだ!」と、大丈夫だと思い込んでいました。それから3日後。朝から茶色いおりものがありました。気になったのですが、翌日が診察の日だったので様子を見ました。夕方になって出血量が増えました。旦那と大急ぎで病院へ行くと、「残念ですが、心拍が確認できません。処置はいつでもできるから、急いで答えなくてもいいので納得行くまで考えてください」とのこと。この日も注射と薬をもらって帰りました。

もう・・・だめなんだろうなと、思いました。夜中、下腹部の激痛で目が覚めトイレへ。血の固まりがどんどん出てきます。なにかで、赤ちゃんかもしれない・・・と聞いたことがあったので、下着に付いた固まりは、病院に持っていけるように採っておきました。腹痛はどんどんひどくなり、のたうちまわりました。朝一番で病院に電話し、診察。「昨日はあった胎嚢が、もう出てしまっていますね・・・」と。診察台の上で大泣きしました。

このままでは次の妊娠に影響があるとのことで、午後から手術となりました。いろんなネットの情報で、手術の際は朝ごはんは食べれないと聞いていたので(それ以前に痛くて食べられなかったけど)朝食は抜き、入院の準備をして行っていました。今思えば、覚悟はかなりできていたんでしょうね・・・・この日はちょうど旦那の友人の結婚式でした。旦那は行かない!と言いましたが、せっかくの結婚式。行くのをやめても赤ちゃんは帰ってきません。式だけ出て、手術が終わる頃には帰ってきてくれました。

手術は眠っていて、まったく覚えていません。ただ、隣りが分娩室でした。これからちょうど出産!という女性が分娩台で1人で座ってました。かなり衝撃でした・・・仕方がないけど、私はあそこで産めなかった・・・持っていった血の固まりの中には赤ちゃんはなかったそうです。夜中、トイレでたくさん血が出た中に、きっといたのでしょうね。それがかわいそうでなりません。

目が覚め、病室へ帰ると旦那のお母さんと旦那が待っててくれました。麻酔がまだ効いていて、よく覚えてませんが酔っ払いのようだったと聞きました。最初の排尿が困難で、酔っ払いはトイレで20分くらい「オシッコしたいのにでない~~~」と叫んでいたそうです。その間、一度吐きました。だんだん自分がしっかりしてきて、改めて赤ちゃんがいないことを痛感。「流産の後はできやすいのよ!」って看護婦さんが励ましてくださいました。「うまれてこれなかったら、また同じママのとこに来るんだって」って。これはすごくうれしい言葉でした。

翌日診察の後退院。その翌日からお風呂以外普通の生活をしてもいいとのことで、仕事に復帰しました。流産後は排便痛がしばらくありましたが、出血も10日で止まり順調に回復。手術からちょうど1ヶ月後、初めての生理がきました。が、これはかなり出血が多かったです。で色々な人の体験を読み、流産はママが悪いんじゃないこと、知らないだけで日常で多くあることを知り涙しました。こればっかりは時間が解決するものではありませんよね。でも、前向きに、次の妊娠に向けての体つくりをがんばってます。また、あのときの赤ちゃんが帰ってきてくれますように・・・・

(掲載日:2005/02/11)↓最初で最後のビッチ画像

ビッチ




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