日々、考察中。

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裏読み!

裏読み!

2004/5/19
 「みんなといっしょでいいじゃん。」
デートに誘った女の子に言われた。その言葉の前に、「デートしようよ。いつがいい?」と言ったが、その答えは、「8月くらいかなあ。」だった。今は5月中旬である。呈の良い断り文句だ。
 「8月くらいかなあ。」と言う言葉を聞いた時点で、僕は裏を呼んで断っていることに気付くべきだったか。そうすれば、"2人じゃあ嫌だ"という言葉の裏返しである、「みんなといっしょ」を聞かなくてもよかったか。
 なんにしても、女心というのは難しいものである。

「別れる。」と直接メールにかかれた事がある。ここまで率直であると、当然ながらも裏読みの必要はないと思って、「そうか、わかった。」と僕は返事をした。しかし、その後に返って来たのは、「本当にこれで終わりでいいの?」というメールで、僕は困惑した。男女間においての極めつけな表現である、"別れる"という言葉で2人の間を遮断しておきながら、"いいのか?"と問う。
この場合は、"別れる"の時点で、"本当は別れたくない"という裏を読むべきだったのであろう。そして、「ちょっとまった。」ぐらいの表現はするべきだったのかもしれない。
普段から思ったことを口にしてしまう事の多い僕は、相手もそうであると思いこんでしまうようで、言葉を額面通りに受取ってしまう傾向がある。裏読み、深読みは必要なのだ。
ますます、女の子との会話は難しいものである。

 「だめでした。あなたのところへは行けません。」
ストレートな表現のこの文章は、やはり携帯電話のメールで送られてきて、僕はある程度予想をしていたにもかかわらず衝撃を受けて、その後の呑み会に携帯電話を持たずに出かけた。そのメールにも後日談があって、ほとぼりがやや冷めてきた1週間後、僕の携帯電話が着信音を鳴らした。
 「あの日、電話があると思った。」
「電話をしたら、」という言葉を飲み込んで僕は答えた。「ダメージで携帯の近くにいる事が出来なかったんだよ。」あの時、電話をしていたら2人の間はどんな風になっていたかわからないが、始めのメールの時点で、"電話が欲しい"という思いを読むことが出来ただろうか。

恋愛事に不器用な僕に、相手の心を読んで答えることは非常に難しい。
松田聖子の歌の、歌詞の中に、"キスはいやと言っても反対の意味よ"という部分があるが、いやと言われたら、僕は出来なくなるタイプであるようだ。
そんな言葉の裏に隠された思いがわかるなら、もっと良い恋愛が楽しめたのになあ、と反省しきりの今日この頃である。


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