日々、考察中。

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音楽!

音楽!

2004/6/9
僕が音楽に興味を持ち始めたのは、中学生になってからだった。
 小学生の頃は、音楽の授業などでわかる自分の歌のレベルで、どちらかというと敬遠していた科目であったし、知っている曲はアニメの主題歌ばかりで、他の音楽に興味を示していなかったのだ。
 では、なぜ中学生になっていきなり音楽に興味を持ってしまったのか。きっかけは、2年先輩が持っていた雑誌にあった。同じバスで通学していた先輩は見た目からして気の弱い人で、運動も出来る方ではなかったから目立たない人だった。同じバスで通学しているということは、当然家も近く、小さい頃からの知り合いでもあった。その人がバスの中で読んでいたのが、"FMレコパル"だったのである。
 影響されてオーディオ雑誌のレコパルを買うようになって、すっかりオーディオファン気取りになったのは、先輩のレコパルをバスの中で見てからすぐで、家の中にほったらかしてあった古いラジカセを引っ張り出してきたのも同じ頃だった。FMラジオを聞き始めると洋楽に興味を持ち、エアチェックと呼ばれる、ラジオ放送の録音をし始め、カセットテープを買いあさった。レコードは高くて手が出なかった、中学1年生だった。エアチェックのカセットテープは、すぐに100本をこえた。
 洋楽を聞き始めて出会ったのが、クイーンであり、デュラン・デュランであり、カルチャークラブであり、ケニー・ロギンスであり、ヴァン・ヘイレンだった。他にもいっぱい聞いたが、ヒットチャートの上位を占めていたのは彼らだった。初めてのLPレコードを買った。カルチャー・クラブの"戦争のうた"だった。
そこから自分の好みのジャンルが出来てきて、僕はアメリカンロックンロールが好きになった。ブライアン・アダムスをこよなく愛し、ジョンクーガー・メレンキャンプを聞き漁り、ヒューイ・ルイスを子守唄代わりにし、ブルース・スプリングスティーンでこぶしを振り上げた。
そのうち好みは凝縮されていき、ブライアン・アダムスがフェイバリットとなって、中学3年の文化祭の劇で監督になり音響役も兼任して、"ヘヴン"をエンディングテーマに選んだ。そして、それを聞いた本番当日に泣いた。
デュラン・デュランのギタリスト、アンディと、ベーシスト、ジョンが、ロバート・パーマーなどと組んだユニット、パワー・ステーションに惚れた。ここでの大発見はアンディのギターの音で、僕はギターという楽器に興味を持った。
尾崎豊を聞いた。LPレコードを買った。"17歳の地図"というファーストアルバムは、僕の邦楽フェイバリットだった。その後しばらくして、"卒業"というシングル曲が売れた。
ブルーハーツを聞いた。ジュンスカを聞いた。ラフィン・ノーズを聞いた。ギターを買った。バンドを始めた。BOφWYのコピーバンドだった。
洋楽も同時進行で、聞くアーティストが増えていった。ローリング・ストーンズを聞いた。ガンズ・アンド・ローゼズを聞いた。だんだん、ギターに傾倒した。ギターはうまくならなかったが、ギターの音を好きになっていったのだった。ジミ・ヘンドリックスを聞いた。"ブードゥー・チャイル"のイントロのワウがかかった鼻詰まりのような音が、たまらなく気になった。クライベイビーを買った。オーバードライブでもディストーションでもなくファズを買った。しかし、ヘンドリックスの音は出なかった。
エリック・クラプトンからブルーズに入ったといっても過言ではない。レイラ、コケインなどの華々しいヒット曲しか聞いた事のなかった僕は、クラプトンのブルーズに打ちのめされた。そして、ロバート・ジョンスンを聞いた。BBを聞いた。アルバートは2人とも聞いた。ギターとブルーズを探していた時、スティービー・レイ・ヴォーンにであった。そのとき、僕はすでに社会人になっていた。
会社の先輩が持っていたCDは、僕が名前しか聞いた事のなかったレイ・ヴォーンのCDだった。名前を聞いた事があったのは、数年前にヘリコプター事故で亡くなっていたからだ。先輩は言った。「ヘビーメタル一辺倒だったけど、これを聞いて歪んでいないギターの音が好きになった。」早速借りた僕は、数週間後にはレイ・ヴォーンの全てのCDを持っている事になった。
レイ・ヴォーンは、ヘンドリックスの"ブードゥー・チャイル"もカバーしており、レイ・ヴォーンバージョン・ブードゥー・チャイルのイントロは、僕にとってヘンドリックスよりも完璧だった。
クラプトンが"フロム・ザ・クレイドル"というアルバムを出した。全編に渡ってコテコテのブルーズ。聞いた途端にフェイバリットアルバムとなった。
そして、現在に至る。
フェイバリット・ギタリストは、キース・リチャーズ、スティービー・レイ・ヴォーン、エリック・クラプトン、ジミ・ヘンドリックスである。



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