日々、考察中。

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ヴェルヴェット・リボルバー!

ヴェルヴェット・リボルバー!

2004/6/29
 音を聞く前に、雑誌の解説を読んでしまった。
 それを読んだあと、僕の頭の中に残ったのは、かつてのジェイル大橋のコメント、「ドラムがなあ。」と、誰かのインタビューの文中にあった、「スラッシュっぽいソロ。」と、「ボーカルは良い雰囲気。」という3つのキーワードで、それなりの先入観を持ってCDに臨んだのだった。
 "ふむふむ、全体的にかっこいい雰囲気のバンドではないか"というのが、CDを聞き始めたときの僕の感想で、"ソロがスラッシュっぽいかなあ?"というのが何曲か聞いた後の疑問で、"リフはそれっぽいのが多いぞ"というのが後半に入った頃に思った事で、"ボーカリストも良い感じだ"と思ったのは終わりに近い頃だった。
 やはりというか、僕の心の中ではガンズン・ローゼズとの比較がされていて、聞いているうちに、その比較が意味のないものであるということがわかって、そのうちに僕は、ヴェルヴェット・リボルバーも認めていた。
 素人が認めるというのもなんだが、良いバンドであるには違いない。かっこいいのである。
 ボーカリストの声が、ミドルトーンであるからか、ギターの音が大きく聞こえすぎていた気がしたし、全体的な楽曲のつくりが物足りないような気はしたが、かっこいいことは確かである。

 わかる人にしかわからない、このCDに関する内輪ネタを。
 過去に同じバンドのメンバーだった友人Nに、「ヴェルヴェット・リボルバー、どうだった?」と聞いてみた。Nは言った。「かっこいいじゃん。良いと思う。」やけに素直である。
 「どの曲が良かった?」と聞いた僕に、Nはすかさず答えた。「曲名を見ながら聞いていないからよくわからないけど、"お前は売女"。」
 昔からパンク大好きで、セックス・ピストルズを聞き込んだNは、"ボディーズ"と原題でクレジットされているピストルズのカヴァーを、ピストルズのアルバム、"ネヴァー・マインド・ザ・ボロックス"にクレジットされている邦題、"お前は売女"で言ったのだった。


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