月浮かぶそら、輝くひかり。 -静かな夜空の小さなトモシビ。

〔最終章〕扉の向こう


「くっそ!こんなでかい剣あるなんて聞いてねぇぞ!」
隼人は手首を押さえながら言った。
「おぬしだけ剣を持っていても不公平なだけだろう」
石像は隼人をにらんで言った。
「お前が渡したんだろうが!不公平って言うぐらいなら渡すな!」
隼人は怒って言った。
「もういい!お前と話してもややこしくなるだけだ!とにかくお前を倒す」
隼人はもう一度剣を石像に振り下ろした。
「何度やってもおなじことだ」
石像は隼人の剣を止めようとした。
「はっ!何度も同じ手を使うと思うか?」
隼人は剣を止められる寸前で剣を放し、石像にむかって魔法を唱えた。
「くっ!やるな、おぬし」
どうやら石像には少し効いたようだ。隼人は魔法を唱えた。
「同じ手を使っても同じだと言っただろう」
石像が魔法を止めた途端に爆発し煙で視界が奪われ周りが見えなくなった。
そのとたん隼人が煙のなかから現れ剣で石像を攻撃した。石像は倒れこみ、その上に隼人が乗った。隼人は剣を石像の少し手前で止めた。
「俺の勝ちだ。あきらめてその扉を開けろ。さもないと・・・」
剣を石像に押し付けた。
「わかった。わしの負けだ・・・開けてやろう」
隼人は石像の上からどいた。石像は立ち上がり扉の前に立った。
「準備はいいか?この扉の中に入ったらおぬしらはこの世界に戻れないぞ」
石像はいやみを言うように隼人たちに言った。
「俺は良いが・・・零、蓮火さんいいか?」
隼人は二人に言った。
「わたしはいいわよ」
「俺も良いぞ」
二人は隼人にそう言った。
「じゃあ開けるぞ」
石像は扉を開けた。扉の中には漫画などでよくあるワープゾーンのようになっていた。
「この中に入れば元の世界に戻れるのか。皆いくぞ」
隼人は少しずつ歩き始めた。
「この扉に入れば元の世界に戻れるのね・・・」
零も隼人につづいて歩き始めた。
「これで・・・この世界ともお別れだな・・・」
蓮火は最後に歩き始めた。
そして隼人たちは扉の中に入っていった。

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最終章ついに終わった~~~~感想くれたら嬉しいノダーーーー

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