ヨーロッパ写真館

ヨーロッパ写真館

スペイン旅行



狭いAクラスの後ろにスーツケースを入れるとベビーカーが入らなくなりました。しょうがないので助手席に無理やりベビーカーを乗せて走り出しました。

最初の目的地はNerja(ネルハ)。「ヨーロッパのバルコニー」と呼ばれる展望台からの眺めは、天気がよかったことも重なってとても気持ちがいい。日差しが強すぎて目をあけていられないほどでした。下の海岸を眺めると、トップレス発見。気持ちよさそうです。

少し散歩して次はこの旅のメイン、アルハンブラ宮殿のあるグラナダへ。

走行距離 マラガ→ネルハ   50km ネルハ→グラナダ 100km

グラナダではHotel Hesperia Granadaに泊まりました。(写真はフロントロビー)場所がわかりにくく、少し見つけるのに時間がかかりました。街中の狭い路地をくねくねと走るとようやくレンガ色のホテルにたどり着きました。ここではAクラスのコンパクトさが役に立ちました。今日の宿はここです。荷物を降ろし、駐車場に車をとめてチェックイン。部屋に着くとフロントのお姉さんから電話があり、車のライトがつけっぱなしと指摘。わかっていたのですが、消し方がわからなくて、そのままにしたと言うと、たぶんわかるから一緒に行こうといわれました。2人で駐車場に行き、ああでもない、こうでもないとやっているうちに、彼女がぱっとライトを消してくれました。消えたときには、少女のように「キャッキャ」とはしゃいでいてとってもチャーミングでした。スペイン女性はかわいい。

さあ、明日は、アルハンブラ宮殿。

ではいよいよアルハンブラ宮殿へ。 でもその前にチケットの購入についてお話しましょう。まず、僕はこのサイトを参考にしました。http://www.spainnews.com/index.html ここにはスペインの情報が満載です。他のサイトは要らないぐらい。チケットは当日並んでも買えるようですが、数時間並んで実際は入れるのは数時間後ととっても効率が悪く、下手すると当日は入れない自体にもなりかねないので事前に予約することにしました。まず、ウェブでの予約にトライ。でも最後の支払いのところでエラーが出て何度やっても最後までたどり着かない。どうもバグらしい。ここは電話しかない。直接スペインに電話をして英語の話せる人を出してもらって、午後の2時を予約。予約番号をもらって確認で「2時に王宮にいってね」といわれておしまい。

当日は本当に予約できているのかなあとどきどきで窓口に行くと、ちゃんとチケットがもらえました。とっても感激しました。

ということで、アルハンブラ宮殿の敷地内には入れるけど、王宮へ入るのに予約が要る(したほうがよい)ということでした。

メインまで時間があるので、午前中はまずGeneralife(ヘネラリーフェ)へ。 ここは中心から少し外れていて、城壁の外にあります。写真の通り、水がふんだんに使われ、噴水になっています。シエラネバダ山脈からの水を使っていて、敷地の高低差を利用しています。高い土木技術をうかがわせます。

アルハンブラは結構な距離を歩かないといけませんので、覚悟を。

では、これから中心部へ歩いていきます。(ここで大体お昼前)

Generalife(ヘネラリーフェ)から王宮に向かう途中に写真のような建物があります。これはアルハンブラ宮殿内にあるパラドールです。パラドールは、スペイン国内の古城や修道院を改修してホテルにした国民宿舎です。スペインの旅では一度はパラドールに宿泊されることをお勧めします。アルハンブラのパラドールはとても人気が高く、なかなか予約ができません。僕も泊まれませんでした。

さて、昼食ですが、宮殿内にはレストランがなく、サンドイッチぐらいしか買えません。このサンドイッチがまた日本人の口に合わないので、グラナダの街中のスーパーで口に合うものを調達しておいたほうがよいと思います。大きな広場もあるので、持ち込んだものを食べるのはOKです。

では腹ごしらえをして、いざ王宮へ。

では、いよいよアルハンブラの心臓部、ナサーリエス宮殿郡へ。 メスアル宮殿から中に入ると薄暗い部屋にまず入ります。ここには 幾何学模様のタイルとアラベスク模様がいっぱい。さらに進むと アラネーヤスのパティオへ。水と木と石のバランスの取れた概観は とても美しい。天気もよく、日差しがやわらかく注がれています。 みんな同じ場所で写真取り待ちをしています。

次は最大の見所、ライオンのパティオへ。いくつもの柱は計124本 あるそうです。ここでも写真取り待ちでなかなか自分の番が回って きません。わずかな間隙をぬって、誰もいないところでパチリ。この写真が とりたかったんです。柱の幾何学模様、庭中心のライオンの噴水。 庭の周りは観光客でいっぱいですが、庭の中は静寂に包まれています。 みんな思い思いに写真を撮っています。柱の間から顔だけ出して写真を とってもらっている人もいます。

次は二姉妹の間へ。天井が鍾乳洞のような装飾がなされています。 どこも細かいアラベスクに圧倒されます。ため息のみ。

王宮の出口近くに小さなホールがあります。ここはただのっぺりした低い 天井があるだけの狭い部屋です。部屋の隅で壁を眺めていると、「聞こえますか?」と日本語が聞こえてきました。思わず「はい」といって振り返ると対角線の 端のコーナーで日本人観光客が小声で話しています。音が天井を伝って 対角線上で伝わる構造になっているようで、小さな声で話しても、対角線上の コーナーに立つとまるで頭の上から聞こえるような不思議な感覚です。 日本のガイドブックには載っていませんでしたが、海外のガイドブックには 載っているのか、同じことをしている外国人もいました。一度お試しあれ。 (本文のホールと写真は関係ありません)

王宮のあとは、隣のカルロス5世宮殿へ。真ん中で手をたたくとよく響きます。

最後にアルカサバへ。もうこの時点で嫁さんは歩きつかれてダウン。僕と娘だけで塔に上りました。塔の上からアルバイシン地区への眺めはすばらしい(写真)。 娘と写真を撮ってもらって下へ。

歩きつかれてヘロヘロになりながらもアルハンブラ宮殿を見たという達成感を得てホテルへ、、、ではなくて体に鞭打ち、今度はアルハンブラ宮殿を眺めにアルバイシン地区へ。

アルハンブラバスで移動ですが、このバスがロデオマシンに乗っているかのようにゆれます。

今度はアルバイシン地区からみるアルハンブラ宮殿です。この場所には怪しげな人がいっぱい。音楽を弾いている人や、ものを売っている人や、学生っぽい人や、いろいろ。夜に行くのはお勧めできないかも。でも、眺めはすばらしい。シエラネバダ山脈をバックに赤茶色の宮殿が映えます。記念写真を撮るにはいいスポットです。

さて、グラナダでもう一泊して一路コルドバへ

グラナダ→コルドバ 160km

コルドバの観光メインは、なんといっても大モスク、メスキータです。 ここでは、まず駐車場探しにかなり時間を費やしました。一大観光地であるにもかかわらず、駐車場が整備されていないので、周りは大渋滞です。おまけにどこから入っていいのかよくわからないので、ぐるぐる回ってしまいました。

結局、路上のパーキングメーターのあるところに止めたのですが、機械が故障中。近くに変なおじさんがいてお金を徴収しています。気持ち悪いのですが、いたずらされてもいやなので、そのおじさんにお金を払ってメスキータへ。(結局駐車は問題ありませんでした)

メスキータに行く前に近くのバールで食事。タパスという料理が小皿で取れるものをとって食べました。期待してなかったんですが、結構おいしい。しかも安い。

メスキータは中がだだっ広くて赤と灰色の柱が延々と続く大モスク。中には巨大なカテドラル。天井がとても高い。キリスト教の教会もなぜか中にあります。

その後「花の小道」へ。ここはスリで有名のようです。警戒しながら小道に入り、振り返ると白い建物の間から塔が見えています。ここも写真スポットで人が入れ替わり立ち代りやってきます。間隙をぬってパチリ。

今日の宿は今回の旅で2軒とったパラドールのひとつで、中心から5kmほど離れています。 詳しい地図を持っていなかったのですが、何とか迷いながら到着。部屋の中は、さすがにパラドール、大理石の床に広いバルコニー。少し高台にあるので眺めもいいです。ホテルでは結婚式をしていたようで、ドレスを着た小さな子がうろうろしていました。

素敵なパラドールで一泊した後はセビリアへ。

コルドバ→セビリア 150km。

セビリアではあいにく雨。アンダルシアは天気がいいイメージがあると思いますが、この5月ごろは天候不順のようで、この時期ははずしたほうが天気的にはいいともいます。でも夏行くと倒れそうなほど暑いと思います。

セビリアへは高速道路で。車窓からの風景は何もないだだっ広い畑。 そこに大きな黒い闘牛の看板がたっています。さすがスペイン。

セビリアに着くと、迷いながらアルカサルへ。中へ入ると落ち着いた庭園と アラベスク模様が壁一面に広がった建物があります。

アルカサルの中に入ると美しい庭が広がります。奥にはまた庭とアラベスクの建物が迎えてくれます。中では結婚の記念ビデオを撮っているカップルがいました。人も多かったので、みんなに写真を取られていました。中はかなり広く、アラベスクいっぱいの建物とさらに奥にはちょっとした美術館があり大きなタペストリがかけられていました。

次はコロンブスが祭られているカテドラルとヒラルダの塔へ

セビリア大聖堂には、コロンブスの遺灰があります。4人の大きな人物が担ぐおみこしのようなものの中に入っているそうです。中は薄暗く、フラッシュ禁止で写真は難しかったです。

大聖堂にくっついているヒラルダの塔にはなだらかなスロープで上まで上がれます。途中で日本から来たと思われる初老の男性が背負っているリュックの口が開いていたので、「あいてますよ」といってあげました。中身を確認して問題ないということでしたが、塔は結構怪しい人が窃盗目的でいるみたいなので、要注意です。身内でケルンの大聖堂の塔を上がって降りたら財布がなくなった人がいました。塔は要注意。

セビリアではメリアコリンというホテルに泊まりました。豪華ではあるんですがあまり好感がもてませんでした。古かったし。でもスリッパはよかったです。今も使っています。

次の日はもっともキツイ日程の日でセビリアからロンダ,カサレス,ミハス,マラガとドライブします。このドライブは道が悪いのとか-ブが多いので景色は良いのですが、嫁さんと子供は後ろで「気持ち悪い」を連発。運転していてもちょっと気持ち悪くなりました。山道を行き、ようやくロンダ(写真)へ到着。

この展望台に乗っている人は自分の下に地面がないことを知っているのでしょうか?(僕も知らずに乗ってましたけど)

カサレスまでの道のりも道はがたがた急カーブで気持ち悪かったです。天気が悪く、写真の見栄えがしませんが、白い壁の家が山の斜面に広がりバックの緑とあいまってすばらしいコントラストを描いています。町の中は、閑散としてました。天気が悪いせいなのか?よくわかりません。

写真をパシャっととって次はミハスへ~~。

カサレスから山を越えると海に出ました。海岸の天気はよく、海がきれいです。海岸線に沿っていき、曲がって山をあがっていくとミハスにつきます。ここにもアンダルシアを紹介するときに使われる代表的な風景があります。(写真)海岸線は晴れていたのですが、山に登るとまた曇り。空が真っ青だとよかったのですが、白い壁に白い空になってしまいました。

おみやげ物やをぶらりとした後、スペイン料理。カラマリ、パエリアを食べて最後のたびの宿、パラドール ヒブラルファロのあるマラガへ。

マラガのパラドールは小高い山の上にあり、そこからは港が見えます。夜景はベランダのバルコニーから三脚を使ってとりました。きれいでしょ。

ここのパラドールも内装も概観もきれいで、もう一回来てみたいと思いました。

フランスやイタリア、スペインに遊びにいってホテルに泊まると、ヨーロッパ各国のTV放送を見ることができます。写真はTVE(スペインの放送局)の夜のニュースのキャスターなのですが、絶世の美女です。どこの国にいっても彼女を見ることができ、それも旅のひとつの楽しみでした。(そういえばどこかの国の王子様が結婚したのはスペインのニュースキャスターの女性だった覚えがあります。)ちなみにドイツの自宅では見ることができませんでした。有料放送だったので。

TVはお国柄が出ますね。ドイツのTVはとんでもなくつまんないです。

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マラガのパラドールからの朝の風景です。丸いのは闘牛場です。 マラガは空港があり、一番近代的な町に感じました。

マラガからジャーマンウィングでドイツへ戻りました。いつもほかの国にいってドイツに戻るとドイツの町はきれいだなあと感心します。ほかの国は観光としてはいいですが、やっぱり町の清潔さ、整然さはドイツにかないません。

一年前の旅行ですが、自分で計画を立て、自分でホテル、フライト、レンタカーを押さえ、自分でアルハンブラ宮殿の予約もしたせいか、いまだに結構覚えています。自分で運転もしたし。これぞ個人旅行の素敵なところでしょうか。


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