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2014.01.26
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 最近、話題になって当時見損ねた映画をレンタルDVDで借りてくるのが週末の楽しみになっているのですが、その中でも特に気に入った作品「英国王のスピーチ」がありまして。以下ねたばれあります。

 第2次世界大戦直前のイギリス。吃音(きつおん)に悩む後の英国王ジョージ6世が独特の克服方を教える民間人言語障害カウンセラー:ライオネルと、常に自分を支える王妃と共に歴史に残る演説をするまでの物語。

 吃音、いわゆる「どもり」があるにもかかわらず、生まれ持った権威ある立場上、多くの人前で演説しなければならない王の苦悩、そこには平民も、王族も関係ない「誰でも出来るといわれることが出来ない自分への恥ずかしさ、周囲が落胆する情けなさ」が辛い。しかし、ユーモア交えた訓練法と周囲の支えによってそれを克服していく。

 何よりこの映画の構成がすばらしいと思ったのは、最後の演説。これ、どこかで聞いたことがあると思ったら、昔、NHK特集でやっていた第2次世界大戦を扱った番組でポーランド侵略したナチスドイツに宣戦布告するイギリス国王の悲痛で、絶望的なラジオ放送で。番組ではこれから来る世界を巻き込んだ戦争への号砲という悲惨な演説であったはず・・・なのですが、この映画ではそんな戦争への悩みではなく、きわめて個人的な「マイクの前でスピーチを上手く出来るか」という悩みにし、悲惨な内容の演説であるにもかかわらず無事終えた喜びをコントラストとして見せる。すばらしく皮肉でありながら感動的な光景でした。

 映画の中でアドルフヒトラーの演説(実写)が入るのですが、それに対して王が「(ドイツ語なので)何を言っているのかわからないけど演説がすばらしい」と憧れるように語るシーンがありますが、これってすごく皮肉が利いているんですよね。その演説の上手さによって熱狂的人気があったヒトラーがその後、世界を巻き込んだ戦争に国民を導き、破滅させる。「弁が立つ」のと「政治家として国民を幸せに出来る」のはまったく違う。よく日本の選挙でも「地味だが実務的に優れた人より、エキセントリックな主張を大声で面白おかしく語れる政治家が当選する」などということがありますが、それをまさに表わしているような切り口で。

 むしろこの王の誠実さが上手くしゃべれない事から伝わってくるような。とても「いい映画を観た」というほっこりした気分でした。







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最終更新日  2014.01.26 09:40:44
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