コピー書き方講座1



☆コピー書き方講座☆1回目



「編集」ということでお受けしてる仕事だと 文章制作をしません。
校正(文字校正 文章の流れのチェック あぶなそうな情報のウラ取りetc)みたいな基本的な作業はしますけど、文章ということで言えば、お客さまが書いてこられたものをそのまんま掲載する方針です。
でも 実は けっこう気になっています・・・文章。(^^;
ある程度ヴォリュームのある文章だと いろいろ校正入れたりしているうちになんとか修正が効いてくる(こともある)んですけど お手上げなのがコピーフレーズ。
特に、みなさんが「キャッチコピー」と呼んでいらっしゃる分ですね。
(余談ですが わたしは「キャッチコピー」という言い方に馴染めません。コピーライター講座を受けたとき 講師で来ていた元電通の某氏に「キャッチフレーズと言いなさい」と言われたのが耳に残ってまして。・・・余談終わり)
すごく力入ってるのは、わからないではないんです。
だけど 言わせてもらえば 力入りすぎです。
そうなると、気持ちはわかるけど 何言ってるのかわからない・・・(;_;)現象にはまります。

たとえば
「21世紀のライフスタイルを実現します」
なーんていうのね。

「21世紀のライフスタイル」って何?
なんだかわかんないものを実現するって どゆこと?
そうなると どうなるの??
あ。このコピー出してこられたの、宗教団体じゃないですよ(笑)

21世紀のライフスタイルって
いや、21世紀って いまそうだけど
誰の どんな 「ライフスタイル」?
どうやって「実現」するの?
そもそも21世紀のライフスタイルを誰かが実現してたとして
それが 他の人にカンケイあるの???
・・・・
・・・・・・・・ちっともわかんなーい(^^;;;

ちっともわかんなーい状態のまま放置するのは あまりに無慈悲だと思ったので、一応 質問しました。

「この 21世紀のライフスタイルを実現する っていうのは 具体的にはどういうことなんでしょう?(^_^)」
お返事は
「個々に解釈があると思うので、それぞれの人に任せます (・_・)」

「・・・たとえばこういうことです、っていう今までの例とかはありませんか?(^_^;」
「それは受け手の方の側のことですから こちらではわかりません(・_・」

「受け手というのは どういった層を想定されているのでしょうか?(^^;)」
「すべての人です。(・_・)」

「では 今までにどなたかからそういう反応があったということは・・ f(^^;」
「ありません。(・_・)」

「・・・・・A(^o^; ・・・では、●●社さまのお考えになる21世紀のライフスタイルというのは どういったもので 特にどういった方に向けて提案されているのでしょうか?」
「それはお答えできません(・_・」

「・・・(担当者)さんのお考えでも構わないのですが・・・例のようなものでも・・・なにか・・・・・f(^-^;;;;;;;」
「それもお答えできません(#ー_ー)  とにかく そこはそのまま掲載してくださいっ(怒)」
あは。怒られちゃいました。

たとえばね。
21世紀の、って 言うからには
最先端の、っていうイメージがあるモノを扱ってるならね、
まだ、そうかなって思う。

ライフスタイル、にしても
ライフスタイルに密着してるようなところだったら まだ少しは話がわかるのね。

つまり 具体的に言うなら
パソコンやケータイみたいな先端機器を扱う会社とか 家電屋さんとか、
自動車屋さんとかね。自転車屋さんでもいいかもしれないし、自然食品を扱ってるところなんかでも行けるかもしれない。
だけど 残念ながら、そこは そういう会社さんじゃ ないワケよ。

そうなるとね。
コトバって 宙に浮いてしまうんだな。
誰かに受け取ってもらうことができずにね。


コピーフレーズを作るときに一番大切なのは、「何を」「誰に」伝えるかということです。
ここをはっきりさせた次に 「どうやって」が来ます。

でも いろんなお客さまを拝見していると この「どうやって」を一番にしている方が多いように思います。
きっと巷のコピーフレーズを見聞きしているとき、ぱっと目に付く部分なのでしょうね。

でも、「どうやって」ばかり頑張っても 誰にも何も伝わらないんです。
伝えるべき目的物=「何を」 伝えるべき相手=「誰に」が明確じゃないとね。
送るものも相手も決まっていないのに 郵便にするか宅急便にするか議論していても仕方ないと思いませんか?


だから、コピーを考えるときは まず 中身をはっきりさせましょう。
そして できる限りシンプルに中身を語ってみましょう。
ヘンにこねくり回したコピー風味の短文より その方が ずっと効くコピーになること請け合いです♪







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