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書籍の感想です。今回は「三千円の使い方」です。三千円の使いかた (中公文庫 は74-1) [ 原田 ひ香 ]原田ひ香さんの有名な作品ですね。読みたいと思っていてなかなか機会がなかったのですがこの度読む事ができました。この小説にはおばあちゃん、お母さん、その娘の姉、妹の4人の女性が登場します。タイトルからその4人が「三千円をどう使うのか」という部分に注目した作品なのかと思っていましたが、ちょっと違いました。三千円でこれを買ったとか、この講座を受けたとかそういう話も出てくるのですが、本質はそこではなくて、どうお金を貯めるか、使うかという話が詰まった作品です。年齢、状況が違うために、重視するものが違います。4人の女性を通して、人は人、自分は自分、自分にとって最も大切な事は?と聞かれているような気がしました。例えばおばあちゃん。貯金は1000万ほどあり、それは安心なのですが、年金も少なく、今後に不安を感じます。お母さん。貯めに貯めた貯金も子どもたちの進学などでなくなり、さらに自身が病気になり、手術まですることになります。夫が何も家事をしない事もあり、不満と不安が膨れ上がってきます。姉。学生の頃から付き合っていた彼と卒業後すぐに結婚し、子どももできて幸せだと思っていた。しかし久しぶりに学生時代の友だちに会い、キラキラして婚約指輪を見て、旦那の薄給や日々の節約に虚しさを感じたりします。妹。結婚を意識した男性に500万以上の借金がある事が判明。彼の親が勝手に申し込んだ奨学金なので彼のせいではないものの、彼は今後返していくという。そんな大きな借金を背負って結婚できるのか・・・どれもこれも身につまされる話で引き込まれました。私はあんまりお金は使わない人で、物欲も弱い方だと思いますが、お墓にまでお金は持っていけないからどこでどこまで使うか悩みますよねー
2025.07.29
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身8」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身VIII」(5-8) [ 香月美夜 ]フェルディナンドを救うためにアーレンスバッハへ攻め込むことを決意したマインちゃん。相当過激ですが、ユストクスもエックハルトも主のフェルディナンドが死ぬとあって復讐するかあとを追って死ぬかという2択しか考えておらず過激な同類です。そしてディッターディッターと浮かれているダンケルフェルガー。もうとんでもない人しかいません(笑)しかし今回色々核心に迫る事実が分かってしまいましたね。そもそもグリトリスハイトって何だろうって思っていたんですよね。そんな中、メスティオノーラの書という似たようなアイテム(?)が出てきて、謎が増えたように思っていたのですが、それが一気に解決したように思います。グリトリスハイトは本当の王として統治するためには必須のものということです。それなのに失われたという部分も引っ掛かっていました。そんな大事なものをどこかに持ち出したりできるはずはありません。ではどこに・・・と思っていたのですが、メスティオノーラの書に書かれている歴史を紐解けば明らかです。そして、メスティオノーラの書とグリトリスハイトの関係というか、優先順位をねじ曲げた人がいたことで、後世の人はグリトリスハイトの存在しか知らず、それが元の場所に戻っただけなのに失われた十思ってしまったわけですね。おもしろーい。ちなみにアーレンスバッハの攻略は思ったよりはあっさり目な印象です。アーレンスバッハの組織的の抵抗がなかったからですかね。一番大事なものであるはずの礎の守りがあまりにも薄いのが気になります。エピローグを見る限り、ゲオルギーネは破滅願望があるんですかね。アーレンスバッハがどうなっても良いし、エーレンフェストを攻めているのも滅ぼすためなのかなぁ。破滅願望のある人は厄介なんですよね。次巻はエーレンフェスト防衛戦です。どうなることやら。
2025.07.26
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書籍の感想です。今回は「あの日の風を描く」です。あの日の風を描く [ 愛野 史香 ]楽しかったです。私が好きな小説のジャンルの一つにお仕事小説があるのですが、お仕事+職人となるともっと好きです。今回、復元模写というジャンルで頑張っている人々のお話です。お父さんが元々は画家だったはずなのに復元模写を本業としていることを恥だと思っていました。父は自分の作品を作ることができず、模写に逃げたのだと。そして周囲に「偽物を作る仕事をしている」と言われるのも嫌でした。真はその反発もあって西洋画の勉強をしていたのですが、ある時挫折し、大学も休学してしまいます。そんな真を心配してある方が復元模写の手伝いの仕事を誠に紹介します。しかも日本画です。よりにもよってあんなに嫌っていた父のジャンルです。しかし、その世界には真が知らない熱い情熱が渦巻いていました。本物は貴重なので、文化財として保護し、その精神を受け継いで作るものが模写修復というお仕事です。「本物の感動まで写し取る」というのは非常に難しいことでしょう。単に絵を真似るだけでなく、描いた時の思い、悩み、願いなどが筆に伝わってきます。それを汲み取るための思考を重ねることが必要なのです。真は西洋画を書いている時にいかに自分が雑に描いていたかを痛感するのです。そして、自分をメンテナンスするつもりで真剣に模写修復に取り組むのです。12枚あるはずの襖が9枚しかなく、残りの3枚は当時の状況や残された絵との関係から想像するしかありません。果たして、真たちは襖を修復することができるのでしょうか?とても面白かったです。
2025.07.25
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書籍の感想です。今回は「十番様の縁結び 神在花嫁綺譚2」です。十番様の縁結び 2 神在花嫁綺譚 (集英社オレンジ文庫 十番様の縁結び 神在花嫁綺譚) [ 東堂 燦 ]1巻でバラバラだった十織家を結び付けることができた真緒ですが、今度は帝都に向かいます。そこで自身の過去と向き合うことになります。確かに真緒はただの神なしにしては凄い才能です。機織りの才能は努力だとしても、物の本質を見抜く力がずば抜けています。そんな真緒を見て、七伏の一族の長、智弦は「香矢」と親愛の気持ちをぶつけてきます。真緒は小さいころの記憶がありません。果たして真緒と香矢との関係は・・・?七伏も神在の一族として特別な存在です。しかし逆に言えばもし神が去ってしまったら神在としての存在意義はなくなってしまいます。そして、実際のところ、100いた神は既に半数が去っています。つまり七伏の神もいなくならないとは限らないのです。そんな焦りも智弦を恐れさせているのかもしれません。しかし真緒の優しく真っ直ぐは気持ちは智弦も七番様も包みこんでしまうのです。滅びに向かっているこの世界の中で真緒が防波堤になるのでしょうか。
2025.07.22
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書籍の感想です。今回は「暁花薬殿物語4」です。暁花薬殿物語 第四巻 (富士見L文庫) [ 佐々木 禎子 ]私腹を肥やす貴族、平民を、地方を顧みない貴族政治を修正したい帝と后の千古。しかしなかなか思うようにいかず、逆に千古に好意を持つ姫の明子は千古と同じ装いをするという愚挙に出る。それは悪意からの行動なのか、好意が行き過ぎただけなのか難しいところですが、千古からすると迷惑でしかありません。明子は自分とお揃いの着物を送りつけてきます。それを避けると公衆の面前で「気に入りませんでしたか?」なんて聞いてくる。単に気が利かないだけにも思えますが、禍根とならなければ良いのですが。そして信濃の地に鬼が住まうと言う。彼の地の后候補を迎え入れるために、帝、千古、そして秋長とともに向かいます。新たな后を望まない一派もいるわけで、道中命を狙われることになります。そして・・・まさかー、という展開です。ラインハルトとキルヒアイスの関係、その結末もびっくりですが、これも辛いですね・・・ただでさえ少ない仲間が減っちゃうのはどうなるんでしょうね。
2025.07.19
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書籍の感想です。今回は「ルナル・サーガ1 赤い瀑布」です。【中古】 ルナル・サーガ(1) 赤い瀑布 角川スニーカー文庫/友野詳【著】ガープスというTRPGをもとにした小説です。巻末にキャラクターデータが乗っていますが、小説はゲームっぽい雰囲気はないです。殺された父親の敵を求めて、旅をする兄妹の話です。世界観が面白くて、ルナルという世界には月が7つあり、それぞれを信奉する宗派があります。当然得意とする分野が異なるため、同じ神官でも使える魔法も異なります。敵が居るか存在をチェックする魔法が使える宗派がいれば、幻覚に敵を惑わすことを得意とする宗派もいます。さて、兄妹は父親を殺した青い爪の女を探していたのですが、10年前にやっと統一を果たした帝国内の陰謀に巻き込まれていきます。「結社」という秘密組織(?)みたいなのが出てきてそれがうごめいているのですが、帝国を転覆させたいのか別の目的があるのかまだ良く分かりませんでした。ちょっと難しいんですよね。結社という存在自体が謎なのにそこに悪魔が出てきて目的は同じではないようです。謎の上に謎の存在なので、話の筋が分かりにくく感じました。スッキリしないというか。後書きを読むと、次巻で決着がつくようなのでそこに期待かなぁ。
2025.07.17
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書籍の感想です。今回は「見るだけでわかる微分・積分」です。見るだけでわかる微分・積分 (PHP新書) [ 冨島 佑允 ]高校の時に微分・積分を習ったわけですが、正直あんまり良くわからず、というのが正直なところ。以前、別の本で勉強したのですが、他の本でまた学び直してみたいと思い、こちらの本をチョイス。(決して前の本が分かりにくいということはありません。むしろ、微分・積分の手法で球体の体積を自力で計算できた時、かなり感動しました)というわけで、今回も新たな感動があれば良いなと思ったのですが、結論、イマイチでした。微分・積分の説明としては非常に分かりやすいです。前半はほぼ数式を使わないで説明しているところからもわかるかと思います。ただ、それだけだと「雰囲気」しか理解できていない気がします。もうちょっとだけ詳しく説明があると嬉しかったです。この、もう少しだけ、という部分が難しいところですが。
2025.07.14
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身7」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身VII」(5-7) [ 香月美夜 ]急展開でびっくりでした。前巻の感じからそのまま中央での活躍が描かれるのかと思っていたのですが、ゲオルギーネの件もありましたね。前巻の破天荒ぶりで言うとディートリンデか。典型的な貴族思考で自分の考えたことはすべて正しく、自分の想像したことはすべて実現するはずという思い込みからスタートしているから痛いことこの上ないです。そしてマインちゃん。表紙に可愛いマインちゃんと綺麗なマインちゃんの二人が描かれています。これが成長の神に強制的に成長させられた姿だとは思いませんでした。姿が大人になっただけでなく、様々な知識をじじさまから得たマインちゃん。膨大な雑多な情報から今すぐ必要な情報を引き出す力は流石ですね。最大の矛とも言えるダンケルフェルガーを仲間にして本物のディッター勝負が始まる予感です。次巻が楽しみです。
2025.07.13
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書籍の感想です。今回は「京都くれなゐ荘奇譚2 春に呪えば恋は逝く」です。京都くれなゐ荘奇譚(二) 春に呪えば恋は逝く (PHP文芸文庫) [ 白川 紺子 ]20歳までに死ぬ呪いをかけられている澪。それは昔から受け継がれてしまっている呪いですが、その呪いを掛けた凪高良が澪を愛しているが故に巻き込んでしまったことを知ります。凪高良を殺せば澪の呪いは解けるようです。しかし澪は凪を殺さずに祓う方法を模索します。そんな方法があるかは分かりませんが、とにかく力をつけないといけないので、まじない師として修行に努めます。壺に憑いた邪霊、桜のそばにいるもの、禊の場という神聖な場所だったはずの淵。経験は増えているものの、巫女としての力は増しているのかな?ハッピーなエンディングとなるのか続きが気になります。
2025.07.10
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書籍の感想です。今回は「迷犬マジック3」です。迷犬マジック3 (双葉文庫) [ 山本甲士 ]不思議な魔法を使うマジックの第3巻です。今までは色々なおうちを転々としていましたが、今回は基本的に飼われて(?)いる家は決まっていて、でもそこから脱走して各所に行って奇跡を起こすという感じです。マジックは何も言わないし、何もしません。でもマジックの顔や仕草から人間側がこういうことを言いたいのかなと思って、それに乗ってみると意外に良い方向に進むという感じです。最初のスポーツの話が好きです。やらされる、やらないといけないとなると、好きな事も楽しくなくなってしまう。一度離れたことで改めてそのスポーツの楽しさ、体を鍛える事の楽しさを感じるというのはとても素敵な事だと思いました。マジックは本当に凄い。
2025.07.07
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書籍の感想です。今回は「暁花薬殿物語3」です。暁花薬殿物語 第三巻(3) (富士見L文庫) [ 佐々木 禎子 ]一番后になりたくない千古が一番后として認められ、帝とともに奮闘します。千古が美女たちより評価されているのは自分の意見を持っているところなのかなぁ。政治はあくまでも男がするもので、女は血縁を得るための道具、と思っている貴族たち。それを是と思ってしまえば、その先はない。千古は薬師を目指していたところで急きょ后候補になったことで、自分を道具だと思う気はありません。あくまでも自分のやりたいようにやる。それで呆れられて実家に帰ることになってもそれは仕方のないことどと思っています。帝はそんな芯のあるところが好きなのかなぁ。まぁ、単に猫好きで、千古はそのおまけという可能性もありますが。今回は女官である成子が大活躍です。成子は色々活躍しているのですが、千古が外出する際は影武者(笑)として后の役をやってます。成子の方が后としての見栄えが良いくらい似合ってます。そんな成子が事件に巻き込まれ、しかし成子は全力を尽くして、「后」であろうとするのでした。命に関わるような時でも、「千古ならどうするか」を考えている成子の愛を感じます。そんな成子に千古も精一杯感謝するのでした。
2025.07.03
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第五部 女神の化身6」です。本好きの下剋上第五部「女神の化身6」(5-6) [ 香月美夜 ]ヴィルフリートとの婚約を解消し、王の養女となる。領主会議から戻ってきてもたらされた報告はびっくり仰天なものでした。もちろん、マインちゃんが望んだことではありません。しかし、王族が探し求めているグルトリスハイトにもっとも近いと思われることが分かってしまった以上王命が覆ることはありません。ただそこはマインちゃん。粛々と王命に従うだけではなく、しっかりと要望も通します。中央に行くまでの猶予期間は1年。マインちゃんは神事、産業さまざまな事に関与しているので、その引き継ぎに大わらわな様子が描かれます。側仕えも誰を残して、誰を連れて行くのか。個人的にはダームエル推しなので、連れて行って欲しいなぁ。ちなみにマインちゃんの要望の一つにフェルディナンドへ隠し部屋を与えるというものがありました。いかにも、というマインちゃんの要望ですが、フェルディナンド様、お小言言いつつも、寝不足になるくらい隠し部屋に籠もって研究に没頭するってナイスです(笑)それにしてもアーレンスバッハが危険そうですね。権謀術数2長けたゲオルギーネ、短絡的で自分本位な考え方のディートリンデが混ざることでとんでもないことが起きそうです。
2025.07.01
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