Flatのガンプラ製作日記

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2020.08.13
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。

今回は「ナースコール! こちら蓮田市リハビリテーション病院」です。


ナースコール! こちら蓮田市リハビリテーション病院[本/雑誌] (ポプラ文庫) / 川上途行/〔著〕


主人公の玲子はリハビリテーション病院で働く看護師です。
なんとなくで選んでしまった「リハビリ」という仕事にイマイチ目的意識も
持てず、やる気も熱意も今一つな玲子。
そんな彼女のもとにある男性医師、小塚が赴任してきて、「リハビリってどんな意味?」
と尋ねます。
そこから彼女はリハビリの意味、自分の仕事の意味、自分の役割について真剣に
考え出すのでした・・・

お仕事小説は良く読むのですが、そういう小説で良くあるのは前向きさだけが取り柄の
頑張り屋さんの主人公。でも、技術がついていかず、いろんな経験をしながら成長
していくみたいなのは良くあると思うのですが、この小説の主人公はリハビリに全然
熱意を持てない看護師。

熱意がないので、深夜何度もナースコールしてくる足が不自由なお爺さんにうんざり
したり・・・イヤイヤ感がものすごく伝わってきます。
でも、お爺さんに偏見を持たず、「リハビリの意味」を考えて行動する小塚先生の行動、
発言に触れていく中で、お爺さんがなぜあんなに意地悪なのか、が分かってきます。

リハビリのお仕事についてとても丁寧に描かれていて、その中で働く看護師の仕事が
とても大変であろうことが手に取るようにわかりました。
だからこそ、「意義、意味」みたいなものがないと単なる「深夜作業もある重労働な仕事」
としか思えず、なかなかモチベーションを保てないのだと思います。

小塚先生の叱るでもなく、諭すでもないのですが、随所で放たれる言葉から玲子が
少しずつ成長していく様はとても素敵でした。

あと、リハビリの意味という話もとても興味深いものでした。
「あなたの症状は薬でも手術でも治せない。だが、人の手で治す」
というような言葉が出てきます。

通常の病院のように骨がくっついたら終わりでも、病巣が取り除けたら終わり、でも
ないのです。リハビリの意味は「患者さんが日常生活が送れる状態にすること」です。
そのためにはあらゆる手段が含まれ、「人」の力が大きくかかわってきます。
そして、その人にはお医者さん、トレーナー、看護師さんに加えて、患者さんその人も
含まれるのです(さらには患者さんの家族の力も大切)。
本人がやる気にならないと効果が出ない場合が多いし、病気前と全く同じ日常生活には
戻れない場合もある。そんな時に、新しい自分とどう付き合っていくか、をリハビリの
中で見つけていく必要があるわけです。

その辺もとても丁寧に描かれていて、とても素敵な小説です。
お勧めです。





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Last updated  2021.04.03 13:38:52
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