05/01/09 南尾根で逢いましょう

室温1度 ・・・
あたしはアリスのように、寝ている間に冷蔵庫に迷い込んだのでしょうか・・・死ぬかと思いました。
昨日の反省を活かし、今日は持ってきている服全部を着込んでおく事にしよう・・・。

しかし、朝の朝霧は寒いものの、天気はこれまた見事な冬晴れ!
ああ、今日も富士山が眩しいっす・・・

ショップに行くと、すでにエリアへ移動が始まっていた。
なんと、厳しいと思われていたにもかかわらず、白糸の風読み装置は安定した南を指し示しているじゃないくゎ!。
しまった、出遅れた?慌ててあたし達も白糸へ急ぐ。

このまま南が入っていても昼くらいには強くなりそうなので、なるべく早く一本行っておくことに。
昨日一日講習会場で リハビリ ・・・グラハンに徹したきゃおるちゃんが
見事なクロスでテイクオフするのを見届ける。

・・・騒いでた割にはキレイにできてるじゃないのさ。Σ(゚Д゚)やべっ

昨日、宿にまで持って帰ってしまったくらいお気に入りのINFINITYをさささっと広げ、
きゃおるちゃんに続けとばかりにクロスで・・・と、思ったらまたまたまたまた安定する前に振り向いてしまい、
斜めに傾いたグライダーに引きずられてしまう。
イタイイタイ!!ひざが痛い!!んんもー!! ウワァァァンヽ(`Д´)ノ

そのあともやり直してみるが、上手くいかないのと後ろがつかえているのとで、すごすごフロントでテイクオフ。
いかん、マジで苦手だ・・・クロス・・・。グラハンやれ? ハイ(-Д-)全くそのとおりです・・・。

とりあえず、朝一はやっぱりこっちでしょ?と、いうわけで左側の尾根に向かう。
結構風は強めだなぁ・・・しかも上昇があるにはあるんだけど、2秒くらいで抜けてしまう。

ためしにまわしてみるものの、途中で抜けてしまう・・・うーん、山に突き刺さりそうで怖いのじゃ・・・廻しきらずにまたアゲンストを向ける。
その後も稜線の上でよわーい上昇を見つけてはちょこちょこ旋回してみるのだが
少しずつ高度が無くなり、敢え無く撃沈。

思ったより上がらなかったなぁ・・・(´・ω・`)ショボーン
ま、皆降って来てるし・・・ええか。

すぐさま2本目に上がると、今度は右側の尾根で数機リッジソアリングしている。
しまった。そっちだったのか・・・ おのれっ。

テイクオフはサーマルブローがバカスカ入ってきていてビュービューになってきた。
ううむ。致し方ない。こ、こんどこそクロスで!

と、思ったらわりかしキレイに出来たのでおもわず「やれば出来るやん・・・」と自らポツリ。
しかし、右のリッジ帯ではグラジェントもしくはローターで二機がツリーラン。
ほれほれ、近づきすぎるとこうなるでぇ~~~と言われているようで
今日はいつも以上に山肌に近づけない・・・
そこそこ粘るが、あっという間にタレ始め、すぐランディング。
また同時進入だっただよ・・・なんか、多いやね。怖。

3本目にあがったは良いが、O部さんがタンデムのお客さんの写真が上手く撮れない!とぼやいてたので
思わず、ふふん。あたしが撮ったげようか?超得意なんだからぁ~!
などと言ったものなら「じゃ、任した!」とカメラを渡され、O部さんはさっさと飛びに行ってしまった。

カメラを持ってテイクオフの斜面の下で芝にまみれてお客さんが出て行く一瞬を待つのだが・・・
タンデムパイロットが今日は少ないせいか、なかなかタンデムのお客さんは出ていかない・・・
その間に右のリッジはどんどん混み、きゃわぃぃ若い女子のお客さんの楽しそうな歓声を聞きながら徐々に焦りだしてくる。
うぅ。今すっごい良さそうなんだけど・・・もしかして、このまま売切れになちゃわないよね?
あああお腹もすいたよぉ~弁当も下だし・・・うう。

やっと写真係りも終わり・・・やっと出ようかという頃。
空を見れば、まだチャンスはありそうだけど。少しタレたかな?という感じ。。。
うーん、こりゃあさくっと飛んで下でご飯食っとこかな。

と、調子よくクロスでテイクオフ。
ああ、テイクオフしやすい。断然。適正サイズってのもあるけどさ。
マジでTONIC乗れなくなっちゃう・・・・・・・(;´Д`)ウウッ…

右尾根に向かうと、まだかなり強めの風が吹いている。
おおおお。上がる、上がる!おひょひょ~!!
一コブの上は混んでいるので中々近寄れ無い・・・ので。人気の無いテイクオフと一コブの間を行ったり来たりしながら徐々に高度を上げて行き、
空いたスキを見計らってなんとか一コブの上に出た。よっしゃぁ~。
すると。すでにながながと飛んでいたkazさんに「あこちゃーん!!」と手を振られる。(〃▽〃)キャー♪たのちぃ~~~

しばらく一コブで粘っていた頃、一コブより奥を飛んでいたまぁやに無線が入るのを聞き逃さなかった。

「まぁや、行くなら誘導してやるから突っ込んで良いぞ」

なにっ。今のはH木さん?フト、あたしのバリオをみやれば1000mあるではないか。
ぬぬ・・・ってこたぁ・・・あたしも行けっかな・・・

まぁやが奥の方に向かうと、少し下がっていく。

「ちょっと低くないですかね?(;´∀`)」

と、まぁやが弱気な無線を入れつつも、更に奥に向かっていく。
その高さは今いるあたしよりもかなり低そうなんだ・・・よなぁ・・・

むむ。むむむ・・・。
あたしも行けるかな・・・。
でも、あたしにはH木さん無線入れてこないしなぁ。
もしかして、行っちゃいけないって事なのかな?

と、一コブの上をフラフラ飛びつつ思案をめぐらした。

その間にもまぁやは南尾根との距離を縮めていく。

うう。いいないいな・・・
あたしも行きたい・・・

前回南尾根を渡った経験が頭をよぎる。
グライダーこそ違えど(前回は試乗機のVIBE)高度はこれくらいあったはずだ。

なんだか行けそうな気がしてくるのだ。

よし、向かってて、危なかったらきっとH木さんが無線入れてくれるだろう!!(この発想がすでに危ない。(*_ _)人ゴメンナサイ )
えーい。行ってまぇ~~~!!

と、一コブより更に奥に向かって進路をとる。
すると、少しも進まないうちに今の決意をぐらぐらと揺るがすように高度が下がる。

えっ!えっ!こんなところで下がるの?

しばらく耐えつつまっすぐ向かうが、少しずつ下がっていく。

・・・や、やっぱやめようかな。
と怖気づいて谷側にグライダーを向ける。しかし、ますます沈下するではないか。

こ、これは・・・南尾根とか言ってる場合じゃない。戻らなきゃ!
と、慌ててLDに機体を向けるが時すでに遅し。アゲンストを向いた機体は谷を吹き抜ける風に押され、前に出ない。
どんどん斜面の木々が迫ってくる。
うわーん!!どうしよう。 ランディングにも届かないかもしれない。
ど、どこか上がるところ・・・上がるところは無いか!?

すっかりパニックになった中、体がキャノピーに持ち上げられていったあの時間がよみがえってくる。
アレは・・・どこだっけ。そうだ、南尾根だ。
いっそ、あそこまで行っちゃえば上がるかもしれない!と、無謀にも低い高度で谷を横切る為、グライダーを南尾根へと向かわせる。

が、LDに向かうべきか、南尾根へ何とか行くべきかぎりぎりまで迷い。
その迷いがグライダーをノロノロと歩ませる。
この時間のなんと長いことか。

このままじゃアウトサイドかツリーランだ・・・

足元を見ると、谷の中は落葉樹だけだからなのか、葉っぱの無い枝がむき出しの木が茂っている。

あーゆー木ってツリーランしても枝折れないかな。。。

もうダメかもしれない。
そう思い、降りられそうなところを探し始めたその時。
天から声が降ってきた・・・

「あこちゃん、天子の方向に向かってごらん、上がりだすから」

と・・・そう、聞きなれたその声はH木さん。

その一筋の蜘蛛の糸を待ってましたとばかりに、はいぃ!!と元気に返事をし(聞こえないっての)
天子側に向かうように右に旋回をする。
すると、途端にぐぐぐっっと持ち上がり、みるみる高度が回復していくではないか。

ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
H木さん、あんた神さまだー!!

そのままじっと南尾根側に機体をよせながら、狭い谷の終息するところまで行くと、どうしていいかわから無くなり、とりあえず、またLD方向に旋回。
今だとばかりに南尾根をすこしづつのぼりながらLDに向かう。
上昇は弱いが、南尾根の半分より上辺りで粘っていられる。
なんとか最低限の高度は稼げたみたい。
良かった。良かったよぉ~ちゃんとLDに届きそう。もうダメかと思ったよぉ~。

前を見れば、やはりまぁやも低い高度でLDに向かっている。
ああ。やっぱり危なかったんだわ・・・まねしちゃいけない高さだったのね。

今度はヘマできないので慎重に高度処理。
な、何とか無事帰還しました。あうぅぅぅ!!

H木さんには 「どーして一コブより先で高度無くなったのに突っ込むんだ!」

いや、その。南尾根まで行けば上がるかなーって・・・モゴモゴ

「コース取りが甘い」と怒られました。。。

だって、下がったら行っちゃイケナイなんて知らなかったんだぃ・・・。・゚・(ノД`)・゚・。 うえええん

「機体に助けられたな。」

って、うん。あたしもそう思う。
て、いうか、そもそもTONICじゃあそこまで無謀なことしないだろうな・・・。

そうなのよ。INFINITYってば、いい奴なのよ。
ホントはTEQUILAに一目惚れだったのに。

なんていうかさ。顔で一目惚れした取引先の営業マンに、憧れに憧れてやっとデートにこぎつけたら。アレっ?何か違うな。みたいな。
むしろ隣の席の、普段目もくれない同僚とひょんなことでデートしたら思いがけず気が合っちゃったというかさ・・・。
でも、ちょっと扱いにくいけど、長年付き合ってる彼氏が居て、そっちも情があって切るに切れず・・・・

って。どっかで聞いたことある話だな。おい。

そんなわけでTONICとINFINITYの狭間でゆれる乙女心なのでした。。。

次回はTONICで頑張ろう。いや、ホント・・・

**********************************************************

おまけ!
kazさんとの記念ツーショット♪

kazさんと記念ショット!

この日も極寒の中、2時間飛び続け、朝霧を堪能しつくし、あっさり天子を取ってしまったそうです。
あの・・・あのさ・・・あたしはもう一年もここで飛んでるんだけど・・・(つД`)
ええ、ええ。すっかり腕の差を見せ付けられてしまいました。
さすが大会とかに出るだけありますです。はい。
終始、観察してましたが(笑)初めてのエリアにも関わらず、ものすごいアグレッシブに攻めてたのが印象に残りました。
南尾根に無理やり突っ込んでバコーンって半分以上潰されてましたしね・・・((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

そんなKazさん、お会いできて嬉しかったです~(〃▽〃)キャッ
また朝霧に来る時にはあたしを指名してくださ・・・(ってまたこのオチ?)






© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: