07/08/15 あ~夏休み


あたしは5日間の休みでございましたが。

一日目は、コブクロのライブ。(おっ。楽しそうな夏休みの予感)

二日目は朝霧入り。(いいねいいね)
しかし雲低も低く、お金も無いので体験のお手伝いとスギさんの初飛びを見届けて帰る。(・・・・え?)

三日目は真昼間から漫画喫茶で5時間パック。(しかも延長30分?)

四日目・・・は、暑すぎて家から出られず、家の中でゴロゴロ(・・・・・)

・・・

あのさあ。。。

うら若い(のか?)年頃の女性が、夏とゆーはじけるパッションな季節に、いくらなんでもそれは・・・ ど う な の よ 。

と、いうことで、夏休み最終日。再び朝霧へ!!

しかも、今日は水曜日♪いつもお世話になってるタカハシさんにも逢えるかなー。
そうだ。あわよくば、タンデムしてもらっちゃったりなんかして?うひひ。

(しかしこの企み・・・もとい、願望は、お肉屋さんであるタカハシさんが、お盆のかきいれ時との事で朝霧入りできず、叶いませんでした・・・ρ(▼、▼*)チェッ)

今日も天気は晴れ、青い空に、真夏の太陽がギンギラギンにさりげなく。
暑い。申し分なく暑いー。

テイクオフへ上がると、風はちょうど良い2m~ほどのアゲンスト。
既に西富士はとっぷりと雲の中。テイクオフの裏手にあるハングのランチャー台・・・まで行けるかな。微妙ー。

とりあえず、クロスでテイクオフ。

と、同時に上昇ー。

吸上げのような、リッジのような、それでいてサーマルのような。

しかも、今日はなんだか空が高いってか、夏っぽくないのよね。
勿論、もくもくと雲が発達していて、稜線にはガッツリ雲がかかっているんだけど、伊達に朝霧に何年も通ってないって言うか。
なんかいつもと違う感じがキュンキュンしているのだ。

しばし前山で粘っていると、とんぼのテイクオフ上で、ガッツーン!!!
ピ・ピ・ピ・ピ・ピピピピピ!!

おお。おおおお。すんげー上がってる。
バリオを見ると、毎秒4~5mの上昇。キタ!!キタよ!!

あたしのバリオが真っ赤に燃える。サーマルを掴めと轟き叫ぶぅぅぅ!(Gガンダム?)

それーっとばかりにぐるぐるぐる~で、あっという間に200mゲイン。
前山を磨く機影を見下ろす。ああ。気分が良いなりー。
しかし、一緒のサーマルで回しているH多さんが白くかすんでいくではないか。
ええー。もう、雲低?予想より大分低いのう。つまらんのう。

しかしまだまだ上昇し続けていたので、西富士方面に流されないようにしつつ、そろそろと旋廻していると、
1250mで完全に周囲が白くなり、同じ高度に居たH多さんが前山に戻るのが見えた。
やばいやばいとあたしも前山に戻る途中、さらにちょびっと上がってしまって、1280mで完璧ホワイトアウト。
すぐ前山沖に出したので、一瞬だったけどね。

うーん、これじゃあどう考えても西富士方面は無理だゎぃ。
さて、どうしたもんか。と、ウロウロしながら考えていると、
H多さんが南尾根へと向かっていくのが見えた。

おお。そーだ。その手があった♪

あたしも南尾根にグライダーを向け、少し遅ればせながらついていくことに。

しかし。だ。

前山の前を通り過ぎ、谷を半分ほど過ぎた辺りから、やけに荒れ始め、ぐらぐらとグライダーが揺れる。

うーん。ここが吹き抜けてるから、荒れてるのかなー。
既に南尾根に着いたH多さんの挙動もさほど怪しくなさそうだしな・・・向こうまで着いたら大丈夫かも?
と、ピッチングを必死で抑えつつ、じっと我慢の子。

あとちょっとで南尾根に到着・・・というところで、グライダーがぐわわわっと持ち上げられ、視界いっぱいに空が広がった。

あ。

ああ。


一瞬、風の音が止み、ふっと重力が抜けるような次の瞬間。
ぐううんと、前へ向かってグライダーが走る感触が手に、体に伝わってくる。


そっち



行っちゃ



ダメェェェェェーーーーーッ!!

(前へ走ろうとするグライダーを、必死で抑えるの図)



まあ、これしきはブレイクをあてて潰れずに済むわけだが。
ぐす。まさか夏にこんな荒れコンに出くわすとはおもわないじゃないか・・・ああ。怖い。怖すぎる。
このままだと南尾根に着くまでにもうひと潰れあるかもしれんわい。

と、思ったら、H多さんも早々に南尾根を引き上げて前山に機体を向けていた。

一瞬、グライダーとグライダーが向かい合い、見つめあった(気がした)
うん、これはきっと、「南尾根に来ても楽しくねーぞ」というH多さんのシグナル!!!

判ったよ!H多さん!と、これ幸いにとばかりにUターン。
そのまま前山に戻れば良いものを、なんとなく心が折れてついついグライダーをランディング方面に向けていた。

しかし、ランディングの上でも高度が落ちず、前山とランディング上をいったりきたり。

30分も飛んだところで、もおいいや。。。と、ランディング。
相変わらず根気が続きません。
どうせ飽きっぽいから、あきこ(本名)なんですよーだ。

そうそう。やっぱり南尾根は荒れていたそうで。
南が強かったから、ローター気味だったのかなああ。

しかし、降りたは良いけども。
時刻はまだ11時前・・・。

暑さはどんどん厳しくなり、ランディングの日陰から外に出る気力がどんどん失われていく。

あ゛ーーーーー

あ゛つ゛ーーーーーい゛ぃーーーー

うだうだとお昼ご飯を食べつつ、談笑したり、木陰でごろごろして過ごす。

先日初飛びし、Bコースに入校したばかりのスギはその間もひたすら飛び続ける。
いやあ・・・こんなくそ暑いのに、よー頑張るなあ。。。

あたしにも、とにかく空を飛べるってことが楽しくって、春夏秋冬お構い無しに駆け抜けた時代があったっけね。うむ。

よいよい。若人よ。頑張るがよい。

午後になり、かなり雲が張ってきて、あの熱い太陽が隠れた事でやっと元気復活。
さーて、もう一本飛んでくっかぁ~とやっと思えたものの、裏腹にかなりま゛ろ~んとしたコンディション。

テイクオフへ上がると、スタッフがタンデムで降りているので、なんと講習生とあたしだけ。

大分風が弱くなってきていたので、講習生の突き刺さる視線を受けつつ、フロントでテイクオフ。

午前中のがつんがつんとした上昇はほとんど無くなったが、代わりにかなりしっかりしたリッジが拾える。
先に飛んでいた機体が降りると、山で飛んでいるのはあたしだけになった。

リッジを拾いながら、ダレに気を使うことなく、縦横無尽に好きなように飛ぶってなんてキモチエエの。

空に一人飛ぶと、その広さをまざまざと感じ、それと同時に切ないほどの孤独。

少し湿った空気が半袖のシャツからでた腕をひんやりと冷やしてくれる。
グライダーの風を切る音がヘルメットの中にくぐもって届く。


ああ。


今この瞬間・・・


この空はあたしのもの!!



なんともいえない支配感っつーの?
これで、地球は俺様のもの!みたいな気分になってくる。(大いなる勘違い)
でも、ここにはダレも居ない。孤独。そう。独裁者とは常に孤独と表裏一体なのよ。。。ふっ。。。

ぞくぞくと酔いしれているのもつかの間。
テイクオフにタンデムのお客さんとスタッフが到着し、講習生がテイクオフしはじめ、あたしの独裁時代は終焉を告げた。

そのうち、スギの番になり、フロントで駆け出していくのを上から眺める。
おお。一発で決めよった。なかなか上手いやんけ~~~。

スギが降ろすのを見届け、あたしもランディング。

そのあと3時くらいには雲が降りてきて、テイクオフも無風になり、クローズ。
それぞれ30分ほどのフライトだったけど、久しぶりに飛んだ気分。

それにしても暑かった。。。

八月もやっと半分だけど、まだまだまだまだ暑い日は続くね。
飛ぶのには、やっぱり、涼しい秋の陽気がいい。
高く、澄んだ空が恋しいぞ!!早く涼しくなって欲しいなぁ。



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