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日本人はアラブ社会で受けが良い。幾つか理由はありますが、大きな理由の一つは「道徳的に潔癖である」と思われているからです。例えば、女性が男性を立てる、女性は文句を言わずに男性に従う、結婚外の性関係は固く禁じられている…などというイメージが強い。多分一昔前の日本で美徳とされていたことでしょうが、時代は移り変って、今の日本の本当の姿とはちょっと違うかもしれません。
が、アラブ社会では今でも日本のイメージは、一昔前の姿のまま。そんな訳で、日本人というだけで尊敬される。これは先代の日本人が築き上げてきた素晴らしい遺産だと思います。
かたや、ヨルダンではフィリピン人はかなり軽蔑されています。というのも、かなり大多数のフィリピン人がアラブのボーイフレンドを持ち、同棲して子供を身ごもったり、お金のために体を売ったりしているからです。全てのフィリピン人がそうではないとはいえ、全体的なイメージとしては、「フィリピン人=道徳的に落ちぶれている」という構図。残念ながら、ヨルダンではこれが否定しようのない現実です。
かたや日本人がセクハラの被害などに遭うと、血相を変えて問題を解決しようとしてくれる。日本人であるというだけで、100%信じてもらえる。アラブ世界で日本人はかなり優遇されます。これは異国に住む身にとって非常に助かること。警察が私たちの味方なので、安心して生活していられます。
ベドウィンに口説かれ、あっという間に体の関係になり、ひどい場合はそのまま一緒に暮らし始める。が、長続きするはずがありません。「日本人のガールフレンドと3ヶ月間一緒に暮らしていた」などというベドゥインがいたり、一夜だけを共にしたというベドゥインがいたり…こんなことを聞くにつれ、ハッキリ言って情けない。
アラブ世界には掟があります。「私の場合は違う!」と否定する方がいるかもしれませんが、この掟は変わることがありません。それは、体の関係を許した時点で、その女性は「売春婦」と同じレベルになるという掟です。どんなに甘いセリフをそれまで囁かれていたにしても、体を許した時点でこの女性への見方は180度変わり、「軽いオンナ」と軽蔑されるようになる。「軽蔑」とはまではすぐに行かなくても、今後 respect される(=敬意を抱かれる) ことは決してありません。その後二人の関係は数カ月、続いたとしても長くて数年でしょう。
アラブ男性が外国人女性を目当てにするのは、アラブ世界では破ってはいけないこの掟を、外国人女性ならいとも簡単に破ってくれるから。アラブ男性の甘いセリフや彫りの深い顔立ちにやすやすとだまされて、アラブの掟をいとも簡単に破らないようにしてください。もちろん個々の人生です。でも、アラブ世界のことを何も知らないまま、一時の感情でおバカなことをしないようにしていただきたい。
覚えていただきたいのは、甘いセリフはその人に対してだけ言われているのではないということ。その人に言っているセリフは、誰に対しても言っているのです。そしてその女性の代わりは五万といます。アラブは利害関係でつながる場合が多いのです。利害関係が終了すると、すでに respect が失われているのであっという間にポイされます。
日本人女性は「お互いに話し合って別れた」ということでしょう。でもアラブ男性からしたら、「捨てた」のです。アラブは非常に嫉妬深い国民です。望むものを手に入れるためなら、どんな手段も惜しみません。そのアラブがさっと手放すということは、「捨てた」ということなのです。
その後、この日本人女性のことは「捨てられた女」として、アラブ男性によって武勇伝のように語られることでしょう。現実として、アラブ男性にとっては「この女性じゃなきゃダメ」ということはありません。日本人の感覚とは程遠いことを覚えていただきたいと思います。
一部の「道徳的に落ちぶれた」日本人女性がいることで、やがて日本人全体への敬意が薄れてしまうことを心配しています。本当に一部なんでしょうけれど…、このような一部のおバカさんの行動が及ぼす影響は本人が思っているより大きいのです。”日本人女性って安っぽい”―そんなイメージが確立されてしまう。
幸い私のお客様の中には、今日のブログで書いたような無責任な行動を取られる方はいらっしゃいません。取引先からも「Naoko のお客さんはみんな良い。respect できる人ばかりだ」というコメントをよくもらいます。ただしアテンドなどをしていると、アラブ男性の「武勇伝」を聞くことがたまにあり、とても嫌な思いをいたします。
アラブ世界の掟―好もうと好まざるにかかわらず、この掟は存在します。甘いセリフを執拗に囁く裏には、「この安っぽい外国人のオンナ」という下心と軽蔑が必ず存在することを覚えていていただきたいと思います。
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