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くったくのないダルの明るさとビッグスマイルに癒されていたら、
ミネハハさんがダルのことを教えてくれました。
ダルは幼いときに両親と別れて、年が下の兄弟たちを抱えてホームレスの生活を送っていたそうです。
でも、どんなに貧しいときでも人からものを盗んだり騙したり卑怯なことはしてこなかった、と彼は言います。
幼いころから働き始めて兄弟たちを学校に通わせ、大学まで出させたのだとか。
そんな苦労を全く感じさせず明るく笑うダルに、
「(ノω・、) ウゥ・・・ ダル、大変だったんだね」
と言うと、
「うん、いろんな仕事してきたよ。
でも僕ね、忘れちゃうんだよね。辛いことは全部忘れちゃうの。」
と言って、また笑うのです。
「映画のスラムドッグ・ミリオネア見て、インドの貧困が衝撃だったんだけど、ダルも見た?」
「うん。あんなの、普通っていうか、日常。僕、あれより酷い生活してたこともあるよ。」
そんなダルはミネハハさんに出会う前にすでに、
インドで貧しい子たちでも通える無料の学校を作ろうとしていたそうです。
ダルの住むビハール州はインドでも貧困が根深く、識字率は40%。
そんな地区に無料の学校を作ろうとするのは、素晴らしい活動に思えます。
でもインドではカースト制度からくる偏見が残っていて、貧困層を救う活動をするとすぐに上から弾圧されてしまい、なかなか進展せず挫折しかかっていたのだとか。
つづく