短歌２
曲
をクリックすると、「リラの門」という曲が聴けます。
停めたいときは、プレーヤーのストップボタンを押してください。
旧かな遣いで書いてみました。間違ってたら、教えてください。
真夏日の波に揺られてただ一人 想ふはあなたのことばかりなり
波に身を任せるだけで酔ふばかり 流れに逆らう勇気もなきかな
波間（なみあい）にたゆとう小舟の頼りなさ 風や雨にも持て遊ばれて
帰りみち遊び疲れて寝る子らを 見つめながらも心かなたに
圏外の出口も見えぬトンネルで メール送れず我持て余す
出口なき闇夜に思えるトンネルも いつかは見える一筋の光
我ながらしつこいなとは思いつつ メール打つ身の切なさ届け
何もかも投げ出したくなる時もあり捨てきれないとは分かつていても
砂の塔波に崩され跡形も 無いほど溶けぬ幸せのごと
だまされてみたいと思ふ女心 甘い言葉に酔ふためならば
大凶も大吉よりは運がよし これより落つることはないゆゑ
考えがまとまらぬまま詩を作る 自分に問いかけ見つめるがため
お隣もメールしている誰宛てに 人皆淋しただ黙々と
秘め事が露（あらわ）になるかと内心は 畏れおののく自分が嫌に
あの人の声が聞きたし電話口 困つた声に消え入りたくなり
終点がもうすぐだとは分かりつつ 降りたくはなし哀しき夜汽車
雨が降るはずだつたのに晴れて尚 気が進まずに向かふビアテラス
© Rakuten Group, Inc.
