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tajim

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Feb 13, 2006
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立て続けにワイングラスを壊してしまい、残り少なくなってきたので、地元の町にワイングラスを買いに行った。
デパートの食器売り場や、小売店など色々見るが、なかなかいいのがない。
気に入ったグラスは一つ11ポンド(2200円!)と言う高値だし、安いのはどうにも出来が悪い。あきらめて出直そうかと思っていた時、入ったことのない労働者階級向けデパートのような店の前を通った。

イギリスは階級制度があるというだけあって、デパートもスーパーもいちいち階級ごとにわかれている。労働者階級が行く店と中産階級が行く店は違うし、品揃えも値段も随分違う。下手すると同じものが違う値段で売られていたりもする。例えばスーパーなら、Asda<Tesco<Sainsbury's<Marks & Spencerという具合にランクが上がっていく。
私達は外人だし基本的に階級は関係ないけれど、住んでいる場所、仕事の種類、乗っている車の種類なんかから必然的にクラス分けがされてしまうこともあり、そうするとなんだか中の下と言うところに属していそうだ。不思議なもので、無意識ながらも普段行く店は中流階級向けに限られているし、そういう普段の店から外れたところに行くとなんだか気分が悪い。Woolworthみたいな格安店に行くと蹴倒されそうなプレッシャーを感じるし、Selfridgesなんていう高級デパートに行くと場違いな違和感を感じたりもする。まぁ、言うほどには気にしないけど。

そんな理由で、地元ながらも一度も入ったことのない大衆向けデパート(スーパー?)のようなところに足を踏み入れた。所狭しと洋服、電化製品、食器類などがならび、秩序が感じられない。洋服なんて、室内着でも着るのがためらわれるような、ちょっとびっくりするような柄や出来のものが並んでいる。やっぱり間違えたかな~と思いながらも、食器コーナーに行ってみる。普通のデパートと違って、棚に並ぶものは無秩序でバラバラ。飾ろうと言う気持ちが感じられない。そしてなぜか、一点ものが多い。箱に入ったまま中身の説明もなく、スーパーのような値札がついた状態でほこりをかぶっている。仕方ないので端から箱を開けて中身を確かめてみる。

中身は色々だった。箱と一致していなかったり、6点セットなのに4点しか入ってなかったりもした。でもなぜか、とても高級感の漂う箱が多かった。さっき見てきたデパートでは50ポンドしたようなクリスタルのグラスセットが、半額以下で売られていたりする。怪しく思ってグラスを手にとって確かめると、確かにクリスタルだし出来もとてもいい。これはどういうことだろうと思いながら他のコーナーを見ると、シルバーのナイフとフォークのセットとか、贈答品であげそうな立派な食器セットが、箱が壊れたり中身がバラバラになったりという状態で売られている。
結論。きっとあの店では、箱が傷ついて高級店で売れなくなったものとか、どこかの店が倒産して大量にあまった商品とかを安く下請けしているに違いない。だから一点ものとかバラバラな商品が多いんだろう。(ダンナは冗談で盗品かもと言ったけど、さすがにそれはないだろう。)
中身に間違いがないのを確かめて、かなり素敵なスロバキア製のクリスタルグラスのセットを買って帰ることに。大満足。

不思議とイギリス人は階級と言う縄張りから出ようとしないことが多い。こんな安い店を見つけた、と教えてあげたところで、「私達の行く店じゃない」と言ってあしらわれるのがオチだろう。イギリス人にはきっと気分のいい店でいい扱いを受けて買物をすることも大事なのかもしれない。「私はこういう階級に属しているのよ」という気持ちが大事なのかも。
日本人としては同じものが安く手に入るなら断然安い店で買うのが普通だろう。まぁ、大抵は「同じもの」ではなくて「安いもの」が安く手に入るだけなんだけど。たまにはこんな穴場もあるらしい。





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Last updated  Feb 14, 2006 01:22:52 AM
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