SHANBOBA とばそ♪

SHANBOBA とばそ♪

おしゃべり


「いない ない ばあ」の絵本がお気に入りで、読むと興味を示すようになった。
私は張り切って、身振り手振り・おまけに腰振り♪いろんな声のトーンで読んでみせる。
時々だが、笑顔を見せてくれるようになった。


1歳過ぎた頃「なーい、なーい」と言うようになる。
大好きな「いない いない ばあ」の絵本の言葉を覚えたようだ。
暇さえあれば「なーい、なーい」と独り言を言う とぉくん。とてもキレイな発音だ。
私もそのたびに「いない いない ばあ」をしてみせた。
それが一ヶ月ほど続いた。


次に「よいしょ」と言うようになる。
とぉくんが階段などを歩くときに、私が横で「よいしょ!」と掛け声を掛けていたので覚えたのだろう。
暇さえあれば「よいしょ」と言う とぉくん。気づけば「なーい、なーい」は言わなくなっていた。
とにかく、暇さえあれば「よいしょ、よいしょ」の独り言。


数週間たった頃「みみちゃん」と言うようになる。
家で飼っているネコの名前だ。
一日中「みみちゃん」と言う とぉくん。
私はそれに答えるように「みみちゃん、ここでネンネしてるよ。」などと、とぉくんに声をかける。
でも、聞いている様子はない。
とぉくんは私に構わず、「みみちゃん」と言い続けている。が・・・特にみみを意識している様子もなかった。


その後「まんま」「そうだね」を繰り返す時期もあった。
別に食べ物をねだって「まんま」と言っているわけではない。
言葉のMYブームだ。一つの言葉が出ると、それ以前の言葉がまったく消えてしまうのだ。


ブームが去れば、あれほど喜んでいた「いない いない ばあ」の絵本を見ても、みみちゃんが近づいてきても・・・
とぉくんの口からは何の言葉も出てこない。
あんなにも、ハッキリしゃべっていたのに・・・

そしてすべてのブームが去った1歳半。
とぉくんからは、すべての言葉が消えていた。


でも、とぉくんは決して無口ではなかった。宇宙語はすごい!
まるで、どこかの星の宇宙人と交信しているかように、どこか遠くを見ながら色々な発音の声を盛んに発していた。
親バカな私達夫婦は、その宇宙語を聞くたびに「おしゃべり好きな子になるね。楽しみだね!」と笑っていた。

そんな風にノンキに笑っていられたのも、一歳半健診を受けるまでの間だったけどね。


© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: