SHANBOBA とばそ♪

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謎はすべて解けたぞ!



私は療育教室に行けば、とぉくんと同じような子供がウジャウジャいるのだと思っていた。
ううん。とぉくんよりも激しく動き回っちゃって、手のかかる子供がたくさんいるのだと思っていた。
とってもとっても、ずうずうしい偏見と思い込みなのだが・・・
きっと「他のお友達と比べて、とぉくん良い子だわ~」という展開になると想像していた。


ところが・・・!
なにぃ!?みんな大人しく母親の膝に座っているじゃないかっ。
これはヤバイ!頑張らねば・・・!!
私は、とぉくんを膝に座らせようと必死で頑張った。
しかし嫌がって反り返り体をくねらせる。そして、いつものように脱走~(TT)ひぇ~っ。
基本的に教室には鍵が掛かっているのだが、クラスのママが廊下にあるお手洗いに行ったり
先生が出入りしたりして何かの拍子に扉は開く。すると素早くすり抜け、出て行ってしまう。
とぉくんってば、どこも見ていないようで・・・扉が開く瞬間は、ちゃっかり見てるのね~!?


教室は担任の先生が二人に子供達が十数人。と、その保護者。
体操やお絵かき、砂遊び、紙芝居。子供が喜びそうなプログラムが盛りだくさん。
しかし、とぉくんは知らん顔。


ショックだった。
ここは発達に遅れや、発達になんらかの問題がある子供達が集まる場所・・・
なのに、まさか、ここでも、、、!?こんなに惨めな思いをするなんて。。。
さらにショックだったのは、今日会ったばかりの担任に児童精神科の受診を薦められたこと。
しょ・・・初日なのに・・・。


頭の中が真っ白で何も考えられなくなっていた私。
児童精神科が何を診てくれる所なのかも聞かずに、言われるがままに予約を入れた。

一年待ちだった。
「一年後、とぉくんが順調に成長してて相談することがなくなってたらキャンセルすればいいんだから。」
落ち込む私に先生はそう言って励ましてくださった。


一年の間にとぉくんは変わっているのだろうか?

あんな日もあったよね~、と今日のことを笑って話す日がくるのだろうか?

それとも、もっと悩んでいるのだろうか?

一年後のことなんて想像できないよ・・・・・・私は落ち込みまくっていた。


帰宅後、私はパソコンに向かった。
児童精神科って何?あんな思いまでして療育教室って、通わなければならないの?
調べたいことが、たくさんあった。

でも一番に調べたいことは、とぉくんのこと。
先日センターで、とぉくんが物を並べる遊びが好きなことを話をした時、担当の人が身を乗り出し
ヤケにひつこく聞いてきた。私はその事が、ずっと気に掛かっていたのだ。
当時とぉくんは、おもちゃでは遊ばなかったが、おもちゃを一列に並べるのは好きだった。
おもちゃよりもお気に入りだったモノがある。   それは、靴。
せっせと玄関から家族の靴を出してきては、窓のサンに一列に並べてウットリ眺めていた。
部屋に靴を持ち込まれるのが嫌だったので最初はやめさせようとしたが、唯一とぉくんが
楽しそうにしている遊びだったので結局は自由にやらせせていた。

その話をした時に、センターの人はその遊びの様子をネホリハホリ聞いてきた。
なんでこんな事、そんなに詳しく聞くんだろう?不思議だった。


そこで「一歳半健診」「言葉の遅れ」「コミニケーション」「物を並べる」と、私が気に掛かっている言葉を
思いつくままキーボードに打ち込んでは、何度か検索を掛けてみた。

ヒットした!


そこで共通して目に飛び込んできたのは「自閉症」という言葉だった。


自閉症・・・。前にドラマで見たことがある。確か、、、脳の障害だったっけ。
だけど、どんな障害?何が原因?私はまったく自閉症のことを知らなかった。

HPには特徴がいくつか書かれていた。
ミルクを飲まない。人と目を合わせない。あやしても笑わない。抱くと反り返る。物を一列に並べる・・・。
それらの特徴は、とぉくんにピッタリ当てはまっていた。
当てはまらないのは、逆手バイバイくらいなものだ。
もっとも、とぉくんはバイバイ自体しないのだけど。


そうか!とぉくんは、自閉症だったんだ。
私が今までずっと抱えていたモヤモヤの原因・・・違和感の原因はコレだったのだ・・・。
「謎はすべて解けたぞ!」私は金田一少年風に心の中で叫んでみた。


なんで、こんなに冷静でいられるんだろ?

不思議なくらい冷静だった。

だけどマウスを握る右手の振るえは止められない。体は正直だな。

だけど私は精一杯、冷静なフリをした。

どうしてだかは、分からないけど・・・冷静なフリをした。


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