SHANBOBA とばそ♪

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ブッチン・パニック!



とにかく休みたかった。愚痴が言いたかった。息抜きがしたかった。気分転換したかった。

その日・・・主人は夜勤でいないし、独りでとぉくんの相手をするのが苦痛でたまらなかった私は実家に行くことにした。
私は出産後に里帰りしなかったので、とぉくんが産まれてから実家に泊まるのはこれが初めて。
今まで、実家に頼らず頑張ってきた。でも、もう限界だった。

今夜は上げ膳据え膳で、大好きなビール飲みながら、何も考えずにウダウダしちゃお~♪

ビール片手にウダウダしていると、気が付けば時計の針は10時を回っていた。
そろそろ、とぉくんを寝かせなくちゃ。
ほろ酔い気分で とぉくんと布団に入り電気を消した。と、その時・・・・!!!
「ギャーーーッ!ブッチン!!ブッチン!!!」とぉくんが、叫びだした。
その叫び声に、酔いが一気に醒めたっ(@ @;)慌てて電気をつけると
「ブッチン!ブッチン!!」暴れだした。すごいパニック状態だ。
「ブッチン!ブッチン!!」意味不明な叫び声を上げてのパニック。
それはその夜、延々と続いた。疲れ果てた とぉくんが静かになったのは、深夜4時を過ぎた頃だった。


慣れない場所で寝かせようとしたから、興奮しちゃったんだ。。。
私はてっきり、これは その晩だけで済むパニックだと気楽に考えていた。
しかし自宅に帰った次の日の晩も、とぉくんは『ブッチン・パニック』になった。
寝かしつけようとしたとたん「ブッチン!ブッチン!!」と悲鳴を上げて狂ったように暴れだす。
どうすることも出来ない主人と私は、とぉくんを押さえてつけて車に乗せ、あてもなく夜の田舎道を走った。
1時間・・・以上走っただろうか。やっと静かになった、とぉくん。
家に戻り、そーっと抱きかかえる・・・ビクンッ!!体が硬くなった。

「ギャーッ!」叫ぶ とぉくん!

起きちまったぜ・・・(TT)   

また、最初からやりなおしか・・・私たちは夜の道を更にあてもなく走り続けた。


次の日も、次の日も、パニックが治まる気配はなかった。
毎晩、毎晩、我が家は夜のドライブをすることになった。


昼間のパニックも激しくなってきた。
昼寝が出来ずに機嫌が悪くなるのは、乳児期からずっとだったが、それ以外にも何かの拍子に叫びだす。
とぉくんには、とぉくんの理由があるのだろう・・・。
でも私にはその理由が何なのか ちっとも理解できずにいた。


            もう限界だ!!!


診察までには、まだ日がある・・・待ちきれなかった。
私は、日本自閉症協会の電話相談に申し込んだ。
センターの先生方に相談すればよかったのかもしれないが、その時の私は
私ととぉくんの事をまったく知らない立場の人に話を聞いてほしかったのだ。


電話口に出たのは穏やかな声の女性の先生だった。
夜のパニックについては「家族が精神的に楽になれるのなら、車で寝かせるのは良い方法だと思いますよ。」
という返事だった。どうやらパニックを止める方法はないようだ。
「いつまで続くか分かりませんが、一生続くものでは、ありません。」
・・・てーーーっ、待つしかないのか!?


協会には事前にとぉくんの様子を書き込んだ資料を送ってあった。
それに目を通した先生は「実際にお子さんを見ていないので、ハッキリ診断できませんが・・・
おそらく自閉症だと思われます。」と、淡々とした口調でおっしゃった。


私も、そうだとは思っている。
でも、簡単にそれを受け入れてしまうのに、罪悪感?みたいな複雑な気持ちがあった。
なんて言ったら、いいのかな。
とぉくんが大変なのは障害だから仕方のないことであって、私の育て方が悪いわけではない。
と逃げているような・・・そんな感じがしたのだ。
それにやっぱり、我が子が自閉症だと信じたくなかった。
まだ2歳だもの、これからとぉくんは変わる・・・ただ感が強いだけ・・・そう思いたかった。

その気持ちを正直に打ち明けると、先生はおっしゃった。
「診断名はどうであれ、実際にこの子がこの世の中で生きにくさを感じているのは事実でしょ。
親は、それを受け入れて理解してあげるべきじゃないのかな。」


「生きにくさ・・・」すごく心に響いた。とぉくんにピタリ当てはまる言葉のような気がした。
そうだ、障害の有無で悩んでいる場合じゃない。
実際、この子は発達に なんらかの問題があることは確かなこと。
この子は自分の不安や要求をパニックという形でしか表現できずにいる・・・。
それを私は受け入れて、理解してあげなければ、ならない・・・。


現実を受け入れよう・・・。泣いている暇はない・・・。自閉症のことを勉強しよう・・・。

「大変な子を育てていくんだ。て、覚悟しよう(苦笑)」と、主人が言った。

主人だって真剣に悩んでいる・・・でも、こうゆう時に深刻ぶらない主人に私は気が楽になる。

そうだね・・・覚悟しよう!



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