キミと僕が知り合ったのは いつだろう

キミと僕が出会ったのは なぜだろう

キミと僕が仲良くなったのは いつからだろう



キミと僕がこんなにもお互いを信頼するのは   なぜなんだろう…


今日もまた、キミは僕の名を呼ぶ。



*友という名の命綱*




『夏侯惇、夏侯惇よ。…夏侯将軍はおらぬか』


『…ここに。』




それはまだ曹操が旗あげしたばかりのころのこと。





『すまぬ、そこにおったか。』

『何用です』

『なに、次の戦…お主に前線に起ってもらおうかと』

『前線に…ですか』

『ウム。それが一番良いと思うてな。お主の力量を見込んでのことだ。…どうかな?』





前線に行く…つまり、死地に立つということ。

しかし武将にとっては功績を上げる最適の場所。

断るわけがない。




『…承知いたしました。必ずや勝利へ導いてみせましょう。』

『そうか、よかった。頼んだぞ』


笑顔のまま、曹操は去っていった。















―数日後、夏侯惇は見事に軍を大勝利へと導いた。
彼の勘の鋭さが伏兵を見破り、自軍の被害を少なくすることが出来たのだ。

彼らの軍が帰ってきたとき、曹操は盛大な宴を開いた。



『夏侯惇よ、よくぞやった!その勘の鋭さ、勇猛さ、素晴らしいな』

『…勿体無いお言葉』

『ははは、そう謙虚になるな。今日は宴だ。楽しむがよい』

『…申し訳ございませぬ』

『…どうした?なにやら顔色が優れぬようだが…なにかあったか?』



『今日の戦で…兵が1人、眼前で死にました』


『ふむ…』


『直後に、その兵に駆け寄った者がおったのです』


『………。』


『死んだ兵の名を呼び…泣き叫んでおりました…』


『戦場で、か…?』


『はい。その姿を見、敵兵は戦意喪失したようで…。そこを一斉に叩きました』


『まさか、その死んだ兵とは…』






『伏兵を見破るため、1人で先へ進むようにと命ぜられた者です…』




『やはりそうであったか…』



『伏兵を見破ったらすぐに戻ってくるように命じてありました。しかし…』

『1歩及ばず…といったところか』



夏侯惇はうなだれた。



『駆け寄った兵は、死んだ兵の無二の親友だったようです。…彼に悪いことをしてしまった。この腕の傷は、償いとして自分でつけました。』


『なんと…!』



『そう驚かれることではありません。…彼の友の名を呼び泣き叫ぶ姿が、眼に焼きついて今も離れないのです。もし、あれが自分の立場だったら…友に1人で行くよう命じた非道なヤツを、わずかな傷だけで許すことなど…』


その瞬間、曹操は夏侯惇の瞳に強い光が宿るのを見た。



『もうよせ。夏侯惇。それ以上自分の体に傷を増やすな。自分で自分を傷つけるなど、わしが許さぬ』


夏侯惇は、黙ってしまった。

曹操は、この乱世にもまだこのような人物がいるのかと内心感心していた。



『どうだ…夏侯惇よ。そのような悲しい出来事がもう起こらぬよう…わしは早く乱世を終わらせたい。…そのときまで、わしにお主の命、預けてはくれぬか』



あえて命を預けてくれと言ったのは、自分で自分を傷つけ、その傷のせいで死なないように。
曹操なりの、気遣いと優しさだった。




その言葉に救われたような気がした。



夏侯惇は涙をこらえ、深く深く、頷いた。




この時、夏侯惇は何があろうと、この人を守り、一生仕えようと心に決めた。
この人ならば、必ず乱世を終えてくれるだろうと思って…。





うーわー。なんです?これ。
(自分で書いといて何を言うか)

惇兄が敬語使ってる…。本当に惇兄か疑われますね。かなり。

吉川さんの三国志読んでるとこうなってしまいます。あっちゃー。

でも好きなんですよ吉川さんの三国志…。

いちおうお互いを認め合う前ってことで…(激汗

…子供の頃から仲良さそうな気がしてなりませんが。(さらに激汗

微妙にシリアス気味でごめんなさい…。

微妙に続きます…


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