キミと僕が知り合ったのは いつだろう

キミと僕が出会ったのは なぜだろう

キミと僕が仲良くなったのは いつからだろう



キミと僕がこんなにもお互いを信頼するのは   なぜなんだろう…


今日もまた、キミは僕の名を呼ぶ。



*友という名の命綱*




あれからまた数日が過ぎた。


夕繕は夏侯惇邸に部屋を借りて泊まっていた。

せっかくだからしばらくの間は留まることにしたそうだ。









夕繕が来てから、曹操と談笑する機会がかなりと言っていいほど増えた。
3人一緒に居る時間が1日の中でもっとも多くなった。






その中でいつの間にか、曹操は夏侯惇のことを『惇』とだけで呼ぶようになっていた。


不思議と夏侯惇も、堅い敬語が少し緩み、曹操のことを『殿』ではなく『曹操殿』と呼ぶようになっていた。



2人とも、お互いそう呼ばれても不快はなかった。





『惇よ。今日もお前と夕繕の幼少時代の話を聞かせてくれぃ』

『おぉ、曹操殿。そうですな…(ひそひそ)では夕繕が井戸に落ちて大騒ぎになった話でも』

『なんと…、ははは、そんなことがあったのか!』

『おっと、本人に言ってはなりませんぞ…?…あれは今思い出しても凄かった…事の始まりは、いつものように夕繕が朝食を作っていたとき』

『夏侯惇様っ!?その話は誰にもしないでくださいと言ったのにっ!!!』

『!!!』
『げっ!夕繕…聞こえたのかっ?!』


『やむをえん、逃げるぞ惇よ!』
『承知!!!』

『夏侯惇様お待ちなさいっ!曹操様お待ちくださいっ!!!』


怒った夕繕が言い終わる前に、2人は逃げ出していた。


遠くから『地獄耳かお前は~~~』『わざわざわしだけ丁寧に言い直さんでもよかろうに~~~』というツッコミが聞こえた。




2人の意外な子供っぽさに怒りが冷めた夕繕は、日が増すごとに仲良くなっていく2人を見、微笑んだ。

しかしその微笑みの中に、わずかに悲しみの色が出ていたことに誰が気付いただろう。


『あの2人が以心伝心の仲になるまでには…そう時間はかからないでしょう…』

彼女の言葉は、誰の耳にも届くことはなかった。





















あの日以来、夕繕の元気が少しばかり無くなった。


これには曹操も夏侯惇も、首を傾げるばかりだった。



『惇…夕繕に何かあったのか?』

『むぅ……それが聞こうにも何も言ってはくれぬので…』

『…女心はわからんな…』


『まったくだ…。……あ、もしや…』

『心当たりがあるのか?』


『そろそろ帰らなければならないのでは?』


『ふむ…それもあるやもしれぬな…。夕繕が帰ると寂しくなるな』

『ですが…生きていればまた会えるでしょう。』

『…そうだな…』













夕繕の元気が無くなってから3日が過ぎた。


そろそろそんな時期なのか、夏侯惇邸の庭に桔梗の花が咲き始めた。
女官が『なにもないのでは殺風景すぎますから』と植えてくれたものだった。それが咲いた。


なにも世話などしていないのに。









夕繕はその花を見、微笑んだ。まるで自分の子供にでもするように、優しく。






いつの間にか夏侯惇が後ろでその様子を見ていた。




『そういえばお前はこの花が好きだったな』

『夏侯惇様』

『たしか師匠の家にも咲いていたような…あれはお前が植えたのか?』

『はい。殺風景すぎでしたから』




笑顔で答える夕繕に、夏侯惇は『そうか。』と微笑して答えた。









2人とも、ただ静かに揺れる桔梗の花を眺めた。



『曹操様にも…お見せしたいですね』

『そうか?花など好くだろうか…』

『こんなに綺麗に…一生懸命咲いてる花を誰が嫌いになりましょう』

『…まぁ、それも一理あるかもしれんな』




すると、突然背後から声がした。






『夕繕の言うとおりである』




『曹操殿っ!?』
『曹操様…』



『いつからここに…』

『わしの話になったところからだ。急に訪問してすまぬな…何分、お主達が来ぬと暇で暇で仕方がなくてな。』


『そうでしたか…どうです?この花…綺麗でいらっしゃいますでしょう?』

『うむ。見事だ。この乱世に咲くことのできる花はまさに千鈞の重みといえよう』






その言葉に、夕繕は微笑んだ。



しかしそれはどこか、悲しげな微笑みで。





一体何が彼女を悲しくさせるのだろう。


今の曹操と夏侯惇にはそれを知る方法がなかった。






ぐっっっっっはー!!!(吐血
なに?なんですかこれ!?キャラ変わってるよ別人だよどうしよう!!

あまりの恥ずかしさにここでくぎってしまいました…。

でもまだ続くんですコレ…(激汗

しかもコレ、夕繕を名前変換すればドリーム小説になれる雰囲気です。うわぁ。
(あくまでも雰囲気です)


というか私が書くもの全部わかりにくいですよね…
文才を持っている方がすさまじく羨ましいです…。



ちなみに夕繕と夏侯惇にはなにもありません。
ただの幼馴染です。


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: