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透明人間の会話 青木ヶ原樹海
A 青木ヶ原が 自殺 の名所になった 一大契機とは ?
年に1回は風物詩のように、「地元の消防団や警察、ボランティアたちによ
る、 富士山麓に広がる青木ヶ原樹海の、定期的な探索が行われました」という
ニュース が流され、なぜだかこの自然林は自殺の名所としての名のほうが高く
なってしまっ ている。
B しかし、本来なら、山梨県の青木ヶ原は、864年(貞観6)の富士山噴火の跡
をとどめる自然歩道のある 景勝地 なのである。樹海部分は富士山の
北西麓に 東西8 キロ 、 南北5キロ にわたっており、夏は溶岩塊の裂け目から
茂った木々が 昼でも天 を暗くするほどだ。 ブナ、ケヤキ、モミ、ヒノキ など50種
ほどの樹木が見 られる が、 晩秋には 木漏れ日が のぞくよ うになり 、 落ち葉 の 散
り敷いた 遊歩道 は 自殺を思 いとどまらせてくれるほど 美しい 。
C こんな景勝地が自殺メッカになったのは、 メロドラマ の主人公たちがここを自
殺 の場所に選んだ事が世に知られてからだった。
そのドラマが 松本清張氏の手になる『波の塔』。 のちに社会派推理小説という
1 ジャンルを開拓することになった彼の、比較的初期の作品で、これがドラマ化
され た 1957年(昭和32)以降 ブームのようになってしまい、年に何十人もの自
殺 者を出す結果を招いてしまった。
D 誰でも入ることができて、しかも入ってしまったら、 溶岩が磁性を帯びているた
め 磁石が狂ってしまう ので、死体はなかなか見つからない。また、メロドラマの
ス トーリーと相乗効果になって、ロマンチックな気分にひたりながら死にに向か
った 人もいたようだ。
E 現在では少し落ち着いているものの、自然歩道から300m入ったところに
は、 「 たったひとつのいのちを大切に 」
という看板も立ち、樹海での自殺者が年 間で 30人前後という数字は
つづいている。
「日本地図の楽しい読み方」より









曲がっても一生懸命生きてる木



富士山
樹海から見る富士山

