恐怖の子ども靴
ひよこは１才４ヶ月で歩き始めました。でもその後何ヶ月たっても，
足どりがおぼつきません。家の中ではすたすた歩くのに，靴を履くと
よろよろ。すぐに「抱っこ～」攻撃。どこか悪いのかなと心配になる一方，
検診でもなにも言われなかったし，問題ないのかなあと思っていたある日，
図書館でこんな本に出会いました。
「子供靴はこんなに怖い」（大谷知子著／宙出版）
これは読んでまさに目ウロコ！。驚いて，他にもいろいろなサイトを
探ううち， Salon de Peau や フラウ を発見。読めば読むほど，
「こりゃタイヘンだ」と思い始めました。
「どうせすぐ大きくなるから」と大きめシューズを買い与えている
そこのアナタ（って誰？），日本の将来のために，今すぐやめましょうね。
日本での靴の歴史は第二次世界大戦以降のたかだか５０年かそこら。
ローマ時代から靴を履いている靴先進国のヨーロッパでは，足が形成される
時期の子供靴，特に乳幼児期の靴こそすごーく大事，というわけで，
足に良い皮の紐靴を，かならずフィッティングしてから購入してるそうです。
ただでさえぬげやすいズック靴，それも大きいサイズを無理に履いて
いると，子供は足指をぎゅっとまげて頑張るうちに， 足が変形します。
赤ちゃんの足って 骨がない んですって。すべて軟骨で，レントゲンでも
うつらない。だから，靴次第で足の形はどんどん変わるそうです。
子供のときにヘンな靴をはいていたツケは，数十年後，外反母趾だの
ハンマートウだの，あと全身の骨格のゆがみだのって形になってあらわれる
そうです。
あ，それから，最近の子供って，朝礼等でも長時間まっすぐ立って
られない子が増えているらしいんですが，それも靴のせいで足裏のアーチの
発達が遅れてしまったからなんですって。しっかりふんばれないから，
集中力もない。斎藤某さんが「腰・ハラ文化」なんていって，子供にしこを
ふませたり，朗読させたりしてがんばっていらっしゃいますが，
案外靴を変えたら重心が定まるのかもしれませんね。
そうそう，それから，靴後進国日本を代表するアイテムが，
「学校指定の上履き」
あの，緑とか黄色とかのふちどりの，ぺらぺらのものです。
小中学校の一番大事な時期に，あんなものが「学校指定」なんですよねー。
せめて色や指定してあとは自由にしてくれれば，対処の方法も
あるんですが。
ちなみに，ドイツに留学中の義弟に，このぺらぺら上履きを送って，
現地の人に感想を聞いてもらったところ，「なんじゃこりゃ。こんなんじゃ
足に悪い。」と即答だったそうです！ 詳細は「ドイツ子供靴事情」の
コーナーを見てね。
ちなみに，ひよこは靴を買い換えたその日に，てけてけと走って周囲を
仰天させました。「抱っこ攻撃」も激減しました。
足幅がすごく狭いのに，これまで「ゆとりがある方がいいに違いない」と
EEを履かせていたバカな親のせいで，がばがばして歩きづらかった
ようです。
やっぱりちゃんと測らないとダメだね。ごめんね～。
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