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白鵬翔 2003年04年NEWS
時事通信 11月27日
<抜粋>
大相撲夏場所(5月9日初日)の新番付が26日朝、発表
モンゴル出身では5人目の関取となる白鵬(18)=宮城野=は戦後10位の若年昇進を果たすなど、来年も外国人旋風が吹き荒れる予感だ。
★モンゴルから5人目18歳、白鵬は笑顔
モンゴル出身で18歳の白鵬は、福岡市博多区の宮城野部屋宿舎で記者会見を行い、「20歳くらいまでに関取になれればと思っていたので、早かったです」と喜んだ。父親ジジド・ムンフバトさん(63)はメキシコ五輪のレスリング銀メダリストで、モンゴル相撲の元横綱。兄も柔道の指導者という格闘技一家だ。モンゴル出身力士として5人目の関取となった白鵬は「大関、横綱と早くやってみたい」と夢を膨らませていた。
サンスポ 1月6日目
白鵬が4勝目、露鵬と新十両対決
新十両同士の対戦はモンゴル出身の白鵬がロシア出身の露鵬を寄り倒し、4勝目。18歳5カ月でモンゴル出身5人目の関取となった白鵬は、朝青龍の十両昇進より3カ月も早いペースで出世街道をまっしぐら。「3段目の時に4戦全勝同士でやって負けたことがあるし、新十両同士で負けたくなかった」。父がモンゴル相撲の元横綱という次代の主役を狙う新星は、「まずは勝ち越し。一番一番です」と力を込めた。
4月9日
靖国神社奉納相撲
十両
白鵬 - 玉力道
スポニチ 4月27日
<抜粋>
大鵬の再来 モンゴル5人目白鵬新入幕
日本相撲協会は26日、夏場所(5月9日初日、両国国技館)の新番付を発表した。注目は19歳1カ月の新入幕・白鵬。モンゴル出身5人目の幕内だが、春場所の優勝を含め十両をわずか2場所で通過した。将来は三役以上間違いなしの大器で、大横綱・大鵬の再来と期待される逸材だ。また、30連勝中の横綱・朝青龍も自然体で連勝記録を伸ばすことを誓った。
師弟そろっての新入幕会見。白鵬以上に師匠・宮城野親方(元幕内・竹葉山)が喜んでいた。「体の柔らかさは大鵬さん(元横綱、大鵬親方)をほうふつとさせる。色が白いので、白い大鵬になれと期待を込めて名付けた。大鵬さんを超えろと、いつも本人に言っている」と愛弟子に大きな夢を託していることを明かした。丸3年で体重は倍増の138キロ。身長も14センチ伸びて1メートル89と伸び盛り。春巡業の稽古(10日、藤沢市)では朝青龍と初対戦し、横綱のお株を奪うようなつりからのあびせ倒しで注目を集めた。
「勝ったこと?しまったと思いました」とジョークで応じたが、大きな自信になっている。30日の横審総見稽古にも初参加の予定で「(夏場所は)勝ち越しを目指します。いい内容の相撲を見せたい」と稽古や土俵に臨む心構えは前向きだ。父ムンフバトさんは、メキシコ五輪のレスリング銀メダリストで、モンゴル相撲の横綱。父から受け継いだ素質は、まじめな性格の後押しもあり、一気に開花した。牛乳好きで、さらに体が大きくなっている愛弟子に師匠は「夏10勝」の目標を掲げさせたが、無理な数字ではない。
デイリースポーツ 4月27日
<抜粋>
19歳1カ月 白鵬が新入幕
日本相撲協会は26日、夏場所(5月9日初日・両国国技館)の番付を発表した。先場所十両優勝を果たしたモンゴル出身の白鵬が十両を2場所通過の新入幕を決めた。モンゴルからは5人目で、19歳1カ月は昭和以降年少4位の記録。外国出身関取は先場所の10人を抜いて史上最多の11人となった。横綱在位8場所目の朝青龍は、連勝記録と3連覇に挑む。
伸び盛りの19歳は「一番一番、精いっぱいやって、いい内容で勝ち越したい。目標は三役」と笑顔をみせた。白鵬の父ムンフバトさんはモンゴル相撲の大横綱で、メキシコ五輪レスリングの銀メダリストという良血。春巡業では、朝げいこで朝青龍から“金星”も奪った。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)は「お宝にあたったようなもの」と大喜びだ。
2000年10月に旭鷲山の紹介で来日。当時は175センチ、68キロの体で声もかからなかった。だが、帰国の直前に入門がかない、初土俵から3年で幕内力士に成長。1日2リットルの牛乳を飲み、大好きな焼き肉を平らげて190センチ、138キロのたくましい体をつくり上げた。
しこ名は色白なのと大横綱・大鵬のようになってほしいの願いから付けられた。その期待に応えて、夏の旋風が吹き荒れるか。(宮本久夫)
スポニチアネックス 5月2日
<抜粋>
東京・練馬区の光が丘公園で、モンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2004」
東京・練馬区の光が丘公園で、モンゴルの春祭り「ハワリンバヤル2004」(在日モンゴル国留学生の会主催)
朝青龍、白鵬ら同国出身力士約20 人が集結。モンゴル留学生ら約2500人との交流を楽しみました。カラオケ大会に朝青龍が飛び入り参加、旭天鵬とのデュエットを披露したそうです。
朝日 5月23日
<抜粋>
朝青龍優勝、同郷の白鵬が「アシスト」 大相撲夏場所
横綱朝青龍(23)が逆転で3場所連続優勝を飾った大相撲夏場所(東京・国技館)の千秋楽の23日。横綱は優勝決定戦で連勝記録を35で止められた平幕北勝力(ほくとうりき)を下して雪辱したが、その「アシスト」をしたのが、モンゴルの後輩・白鵬(はくほう)(19)だった。
朝青龍が北勝力を1差で追う展開で迎えたこの日、北勝力と対戦したのが新入幕の白鵬だった。横綱の期待にこたえて北勝力を破り、優勝決定戦につなげた。
支度部屋で優勝を見届けた白鵬は、引き揚げてきた朝青龍にいきなり「キスするぞ」と言われてびっくり。握手しながら、右のほおにチュッと口づけされた。「驚きましたよ」とはにかんだ。
白鵬の父はモンゴル相撲の元横綱で、朝青龍の父は元関脇。「父親同士は兄弟のように仲がいい。子供時代からいい付き合いがあった」と白鵬。来日後も横綱に世話になってきた。十両昇進時には着物を贈られたり、何度もけいこをつけてもらったり。今場所は勝ち越すと、鉄板焼きをごちそうになった。
この日は逆に優勝のチャンスをプレゼント。「いい仕事をしてくれた」と朝青龍。白鵬も「いいドラマだね」と喜んだ。白鵬自身も12勝を挙げ、歴代2位の若さで三賞を受賞。2人が本土俵で対戦する日は近そうだ。
5月23日
<抜粋>
夏場所千秋楽
夏場所千秋楽、北勝力が新入幕白鵬の引き落としに敗れ、2敗目
殊勲賞=北勝力(初めて、13-2、八角、栃木県、26才)
敢闘賞=北勝力(2回目、13-2、八角、栃木県、26才)
白鵬(初めて、12-3、宮城野、モンゴル、19才)
技能賞=玉乃島(初めて、12-3、片男波、福島県、26才)
6月4日
<抜粋>
白鵬、万里の長城に早期出世誓う
大相撲の前頭白鵬が「怪童北の湖」にあやかる早期出世を誓った。中国公演を前に4日、万里の長城を見学した。
日刊スポーツ 6月6日
<抜粋>
北京公演・千秋楽
太極拳を体験
参加したのは高見盛、北勝力、黒海、十文字、白鵬の5人。午前6時にホテルを出発し、太極拳が盛んな東単公園で、地元市民に混じって動作や呼吸法を学習。浴衣に雪駄姿の5人は、ゆったりした動きに戸惑いながらも、懸命に先生役の動作を真似
日刊スポーツ 6月11日
<抜粋>
上海公演・千秋楽
10日、上海の上海体育館で約9000人の観客、「満員御礼」
白鵬(19、宮城野、モンゴル)は、この日の幕内35力士によるトーナメントを制し、前日優勝の横綱朝青龍との総合優勝決定戦も、右四つからの浴びせ倒しでやぶり、総合優勝を果た
<準々決勝>
白鵬VS雅山 寄り切り
<準決勝>
白鵬VS千代大海 上手投げ
<決勝>
白鵬VS旭鷲山 寄り切り
<総合優勝決定戦>
白鵬VS朝青龍 浴びせ倒し
スポニチ 6月11日
<抜粋>
満員御礼の上海場所 白鵬が総合優勝
総合優勝決定戦では、白鵬がモンゴルの先輩・朝青龍を浴びせ倒して勝利した。「胸を借りるつもりで行った。うれしいね」。会場にはモンゴル国旗も掲げられ、日中両国だけでなく3カ国が友好を深めた形となった。敗れた朝青龍は2月の韓国に加え、初めて年に2度の海外公演を行ったことについて「ケガを治したい力士もいる。少ししんどいね」と本音を漏らしながらも「こうやって盛り上がってくれれば、やりがいがある」と公演の成功を喜んでいた。
ZAKZAK 7月9日
<抜粋>
白鵬ヒヤリ…閑古鳥名古屋にテロリスト!?
閑古鳥の中にテロリストがいる!? 観客動員に苦戦する名古屋場所の舞台裏でとんでもない大事件が起きている。「本当は怖くて土俵にあがれない」と震えるのは、新入幕の先場所で12勝3敗の好成績、敢闘賞を受賞した宮城野部屋の白鵬(19)だった。8日の朝、何と「白鵬を花道で刺してやる」と、愛知・西尾市に居を構える部屋に一本の脅迫電話が入ったのだ。こればかりではない。すでに部屋には、今場所に入って数回「爆弾をしかけた」という電話があり厳戒態勢を敷いていた。もちろん管轄の警察署には通報したが、宮城野親方(元幕内竹葉山)は、「どんなことがあってもお前(白鵬)のことは守るから」と、付け人の人数を増やして土俵にあげたのだ。この脅迫劇は白鵬だけではない。今場所欧州人としては初の結びの一番をとったグルジア出身の黒海も同じ。4月には追手風部屋にも「爆弾をしかけた」という予告電話があったことも明らかになった。ただ、この一連の事件には、キーワードがある。すべて狙われているのは外国人力士なのだ。昨年の名古屋場所では反則負けなどで騒動を起こした横綱朝青龍が脅迫された。「途中休場は、脅迫が原因」(協会関係者)という声もあるほどだ。外国人力士にとってはまさに相撲どころではない。今場所、集中的に標的にされている白鵬は朝青龍と同じ、モンゴル・ウランバードル市の出身。父・ムフンバトさんは68年メキシコ五輪の87キロ級フリースタイルのレスリングで銀メダルを獲得。血統の良さもあり、モンゴルでは有名人だ。4年前旭鷲山のスカウトで来日したが、「あまりにも線が細すぎる」と、どの部屋でも入門を断られたが、宮城野親方が育て上げた美談は相撲界でも有名な話。そんな優等生でもターゲットにされているのだ。この日、白鵬は元大関の出島を強引に左上手投げで敗ったが、「僕は殺されるかもしれない…」と、笑顔はなかった。年6場所ある大相撲では、名古屋が最も、花道で力士と接触できる。加えて、ウイークデーは客席が半分も埋まらない観客動員が続く、不入りが続く。体の大きい力士は標的になりやすいのだ。支度部屋で外国人力士の間では「次はおれかな…」というヒソヒソ話をする光景も多くみられる。サスペンス映画さながらの状況になっている名古屋場所。今日も恐怖におののきながら、外国人力士は土俵にあがる。
スポーツ報知 7月18日
<抜粋>
金親引退「宮城野」襲名へ
元十両で西三段目34枚目の金親(34)=本名金親和行、神奈川県出身、北の湖部屋=が、8月に年寄「宮城野」を襲名し、同部屋を継承することが17日、分かった。金親は同日、今場所限りでの現役引退を表明した。金親は先代宮城野親方(元小結・広川=故人)の二女と結婚して先代夫人の養子となり、部屋を継承する見込み。現宮城野親方(46)=元幕内・竹葉山、本名田崎誠=は、ほかの名跡を取得して相撲協会に残る予定。現在、宮城野部屋には幕内に白鵬、十両に光法の関取2人がいる。部屋を継承するときは、十両在位が20場所以上必要で、金親の十両在位は24場所。金親は1985年秋場所初土俵。92年春場所に十両に昇進した。断髪式は8月29日に東京・両国国技館の土俵上で行う。
サンスポ 7月19日
<抜粋>
末恐ろしい白鵬、宮城野親方名跡変更でどうなる?
来年のこの場所は、どんな番付になっているのだろう。18日の名古屋場所千秋楽の土俵を見ながら、ふと考えた。横綱は依然として朝青龍ひとりかもしれないが、横綱を狙える大関に白鵬が駆け上がっているのではないか。新入幕の先場所の12勝に続き、今場所も11勝4敗の好成績を挙げた。
「強い。来年の名古屋では間違いなく大関になっている」と断言する親方衆も多い。体の柔らかさ、足腰の強さ、勝負勘のよさ…。どれをとっても超のつく一級品。千秋楽も大関復帰を決めた栃東を余裕をもってはたき込んだ。北の湖理事長(元横綱)は「常に余力をもっていて、末恐ろしい」と表現した。
しこ名もいい。師匠の宮城野親方(元小結竹葉山)が「色も白いし、大鵬さんのようになってほしい」と願いを込めたものだが、ハクホウといえば大鵬、柏戸の柏鵬時代を思い起こさせるスケールの大きさがある。「一人でハクホウか。すごいな」と大鵬親方の女婿、大嶽親方(元関脇貴闘力)に冷やかされた意味が、最近本人もようやくわかってきたという。
先月の上海公演の総合優勝決定戦では朝青龍をねじ伏せた。「本場所で早く取りたい」と目を輝かせたが、その願いも秋場所には実現するだろう。しかし、線が細過ぎて引き取り手のなかった白鵬の素質を見抜いて入門させ、ここまで育てた宮城野親方が、間もなく師匠ではなくなる。
新師匠は元十両で今場所引退した金親(北の湖部屋)。先代宮城野親方(元小結広川=故人)の二女と結婚し部屋を継ぐという。一門外から養子縁組する珍しいケースで、このことが白鵬の成長に影響しないか。気がかりな名跡変更ではある。
スポーツニュース 9月4日
<抜粋>
連合稽古
白鵬の元気ぶりが目立
朝日山部屋で4日、立浪・伊勢ヶ濱連合が連合稽古を行ない、魁皇が15番続けて取った以外は旭天鵬、黒海、白鵬、朝赤龍(一門外から参加)、春日王ら外国出身力士が土俵をほぼ独占。特に東前頭3枚目に番付を上げた白鵬の元気ぶりが目立つ。「部屋も落ち着いたので、あと1週間しっかり調整したい」
スポニチ 9月12日
<抜粋>
白鵬“大鵬超え”の関脇目指す
大相撲秋場所は12日、東京・両国国技館で初日を迎える。“大鵬2世”の呼び声高い東前頭3枚目・白鵬(19)=宮城野部屋=は、1場所15日制となった1949年夏場所以降、新入幕の力士としては初となる3場所連続2ケタ白星と大鵬超えを目指す。
新入幕の夏は12勝、名古屋でも11勝と絶好調。今場所も2ケタ勝利すれば九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)で小結を飛び越え関脇昇進の可能性もある。そうなれば「体の柔らかさと使い方がそっくり」と言われる元横綱・大鵬(現親方)の20歳3カ月を抜いて史上2位の19歳7カ月の若年関脇となる。
白鵬はこの日、都内の宮城野部屋で21番稽古して場所前最後の稽古を打ち上げた。2日目には魁皇と初の大関戦。同じモンゴル出身の横綱・朝青龍との対戦も控えるが「上位陣との対戦は楽しみ」と気負いはない。19歳とは思えない風格が漂う有望株が着実に階段を上っていく。
報知 9月14日
<抜粋>
魁皇、「白」鵬に「黒」星つけた!!
口を真一文字に結んで勝ち名乗りを受けた。綱取り最短距離にいる魁皇が、19歳の大器を一蹴。立ち合いで前まわしを取りにきた192センチの白鵬を体の圧力ではじく。体が離れた次の瞬間には、左下手、右おっつけで難なく寄り切り。「攻める相撲が取れたんで良かった」10代の大関初挑戦を成功させてしまえば、60年春場所で19歳の前頭4枚目・大鵬に敗れた大関・若羽黒(故人)以来44年ぶりの失態となるところだった。
魁皇が初土俵を踏んだ88年3月、白鵬はまだ3歳の誕生日を迎えたばかりだった。年の差は13歳。同じ立浪・伊勢ケ浜連合の頭として有望株の白鵬は、ふだんからかわいがっている力士の一人だ。十両昇進した今年初場所前には「頑張ってるな」と自分から声をかけた。そして今場所前の朝日山部屋での連合げいこでは、手こずらされ将来性を実感。「もう若い衆に胸を出す感覚ではできんな」本場所では、白鵬の未来のためにも貫録を示すことを決めていた。
順調なすべり出し。だが「こういう感じで、このままいければいい。でも、おれはムラがあるからねえ」と綱取りへの期待を何度も裏切ってきた過去を、十分わきまえている。「おれはもう期待されるお相撲さんじゃないよ」とプレッシャーを避ける。だが、外国人力士全盛期の今、遅ればせながらの和製横綱誕生を、ファンがあきらめるはずはない。(甲斐 毅彦)
スポニチ 10月23日
<抜粋>
白鵬が最多15番 三役昇進へ強い意欲
大相撲秋巡業は22日、静岡・浜北市総合体育館で再開。新入幕から3場所連続勝ち越し中の白鵬(19=宮城野)は、幕内の申し合いで最多の15番を行い三役昇進への強い意欲を見せた。
前夜は浜松名物のうなぎを白焼きで4本、さらに寿司や牛肉もぺろり。伸び盛りの10代は秋場所から3キロ増の144キロ。取組前の支度部屋では朝青龍に誘われて旭天鵬らとバスケットボールのシュート練習に興じるなど、稽古の疲れも見せずに無邪気に動き回った。締め込みを赤紫から深緑に替えて臨む九州場所(11月14日初日)に向けて「勝ち越したら三役でしょう。死ぬ気で頑張ります」と決意を語った
日刊スポーツ 11月7日
<抜粋>
白鵬に7連敗、高見盛にカミナリ
西前頭7枚目の高見盛(28=東関)に再び悪夢がよみがえった。大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)に向けた6日の関取衆とのけいこで、成長著しい19歳の白鵬に7戦全敗。しかも最後には浴びせ倒され、右ひじを痛めてしまった。昨年は、場所直前のけいこで横綱朝青龍に釣り落とされ右肩を負傷、精神的ショックも負わされた。本場所でも5勝10敗と散々の結果に終わっていた。今年も横綱と同じモンゴル人関取相手にタジタジ。師匠の東関親方(元関脇高見山)からも「今のままでは最悪」としかられた。
白鵬に浴びせ倒されると悲鳴を上げた。12人も集まった関取衆の眼前で砂まみれ。痛めた右ひじをさすりながら「大丈夫っす、大丈夫っす」と強がるしかなかった。左ひざも痛めており「(両患部とも)前から疲れがたまっているところだから」と言い訳を残して、マッサージと検査のため、逃げるように外出した。【瀬津真也】
スポニチ 11月11日
<抜粋>
朝青龍 稽古相手求め“部屋めぐり”
朝の渋滞をくぐり抜けて到着したのが9時15分。しかし、ここ数日間稽古に来ていた大関の魁皇、千代大海の姿はなく、霜鳥も腰痛で相撲は取らないという。仕方なく白鵬らのいる市内にUターンし、宮城野部屋に向かった。
ようやく稽古相手にありつけたのは9時50分。ところが、ここでも問題発生。どうにも土俵が柔らかく、8番取ったところで「駄目だこりゃ。突き指しそう」と稽古終了。何とも煮え切らない1日になってしまった。
サンスポ 11月11日
<抜粋>
朝青龍「けいこ相手がいな~い!」
鋭い視線で"獲物"を探していると、千代大海が「ひじが痛い」などと話し出し、土佐ノ海、時津海、霜鳥らも故障を口にする。わざわざ愛車で30分間もかけて出げいこに来た横綱とのけいこを拒否、いや敵前逃亡…。あきれた朝青龍は、車に戻ると、福岡市内の宮城野部屋に向かった。
朝青龍にとって、1年を締めくくる九州場所は賜杯奪回がかかる大事な15日間だ。今月4日から九重部屋に出げいこをスタートするなど、番付発表後は計画的なけいこを続けていた。しかし、初日まで1週間。ピッチを上げたい横綱とは対照的に、他の関取衆は「けがしたくない」が本音のよう。
とくにおびえているのがツッパリ大関。朝青龍の場所直前の『炎の出げいこ』(別掲)は有名だが、例に漏れず、5日のけいこでつり落としを食らったばかり。以来、横綱とのけいこを回避している。千代大海は「ようやく(痛めていた)ひじがよくなってきたんだ…」と説明した。
時津風部屋で"ロックアウト"された朝青龍は、宮城野部屋でモンゴルの後輩・白鵬らと10番のけいこをこなした。「けいこ? 何も話すことはないよ」と、関取衆の消極的な姿勢にぶぜんとしていた。先場所、年間グランドスラムの快挙がついえたものの、やはり朝青龍の迫力は健在だ。
日刊スポーツ 11月12日
<抜粋>
「よく来た」朝青龍が白鵬出げいこを絶賛
大相撲九州場所(14日初日・福岡国際センター)で2場所ぶりの優勝を目指す横綱朝青龍(24=高砂)が11日、西前頭筆頭白鵬(19)の「勇気」ある出げいこを絶賛した。この日、朝青龍は中央区の高砂部屋で気迫の申し合いをし、白鵬らを圧倒した。番数が増えるにつれて速さと鋭さが増し「内容あるいいけいこだった」と自画自賛した。
さらに白鵬を指さし「出げいこに来て一生懸命やってる。立派だよ。今場所はいいところまで行くんじゃないか。オレも必死に取った。褒めてやってよ」と目を細めた。白鵬も「横綱とやれば強くなれると思って」と、泣かせるコメントで祖国の先輩をたたえた。
朝青龍は前日10日に時津風部屋へ出げいこしたが、千代大海らとの申し合いができず悔しい思いをしたばかりだけに、白鵬の積極的な姿に心を打たれた。「彼は強くなるよ。楽しみだね」と満面の笑み。前日はほおを膨らませていた不機嫌モードから、ご機嫌モードに早変わりしていた。
11月
<抜粋>
★伸び伸び白鵬、魁皇戦に自信
伸び盛りの白鵬が、モンゴルの先輩旭天鵬を上手出し投げで下し、9日目にして勝ち越しだ。「こんなに早く勝ち越せるとはね。ホッとした。前半、上位と当たらなかったのがよかった」とニッコリ。10日目はいよいよ綱とりを目指す大関魁皇に挑戦。「(勝ち越して)気持ちよくいける。楽しみですね」と、自信もチラリ。
報知 11月24日
<抜粋>
白鵬、朝青龍破った
西前頭筆頭・白鵬(19)=宮城野=が同じモンゴル出身で全勝の東横綱・朝青龍(24)=高砂=を送り出しで破り、1敗を死守。19歳8か月の金星は、貴花田(18歳9か月、現・貴乃花親方)に次ぐ、昭和以降2位の年少記録で、貴花田の19歳5か月に次ぐ史上2位の年少幕内優勝の可能性も出てきた。東大関・魁皇(友綱)は露鵬を下し2敗を守り、綱取りの希望をつなげた。
モンゴルの大先輩に1敗並んだ
やはり、怪物だ。白鵬が朝青龍を2度目の挑戦で土俵下に落とした。今場所初めて座布団が舞う。快挙を達成した19歳はポーカーフェース。冷めやらぬ空気の中、初金星の味をかみしめ、勝ち名乗りを受けた。
「横綱が突っ張ってくるとは思わなかった。イメージとは違っていましたね」と淡々。まわしを取り、四つ相撲での決着を予想していた。強烈なもろ手突きに面食らい、俵につまったが、左に回り込みながら張り手を繰り出し応戦。最後は絶好のタイミングで左からいなして目標の人を破った。「頭真っ白? そんなことはないです」緊張という言葉を知らないようだ。前師匠の熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)も「普通なら横綱とやるのを恐れるのに、楽しんでいる。考えられないよ」と話した。
場所前は皆が横綱を敬遠する中、あえて出げいこに行った。何番も胸を合わせ、まわしを取ったときの強さを、横綱の頭にインプットさせた。横綱の突っ張りは奇襲のはずだったが「最後はうまくたぐれました」と冷静に対処した。
両者共通の最近のお気に入りは、映画「ラストサムライ」。だが受け止め方はちょっと違う。朝青龍は「近代兵器で武装した軍隊に刀で挑む勇敢さ」に感動。白鵬は「ボクも鎧(よろい)が着てみたい」と言いつつも、むしろ武士の常に冷静なふるまい方に興味を示した。いわば「動」と「静」。違いは両者の土俵態度にも表れている。
史上2位の年少優勝も見えてきた。北の湖理事長(元横綱)は「波に乗ったな。乗ってくると怖い」と予測。帰り際にはカメラマンにガッツポーズを求められたが「ダメです」と笑って拒否。千秋楽に見せるためだ。(甲斐 毅彦)
◆朝青龍「こういう変化でくるとは」綱の貫録冷静分析
モンゴルの後輩・白鵬にまさかの金星を配給した朝青龍だが、驚くほど淡々としていた。「まさか(土俵際で)こういう変化でくるとは思わなかった。最後の突きを一番力入れて出したら、ポンとやられたよ。もっと見ていけばよかった」と冷静に振り返った。
場所前の出げいこで胸を出し、急成長を実感。次代のライバルとして認めてはいたが、その成長ぶりは想像をはるかに超えていた。内容では圧倒したが、敗れたのは事実。「いつもより気合入った? 一緒だったよ。ちょっと意識して出ればよかったかなあ」平静を装ったが、この1敗で確実に闘争本能に火がついた。
「今までは、ちょっと落ち着きすぎていた。明日、あさっては意識していかないと」12日目は2場所連続で敗れている若の里戦。目標の年間5場所優勝へ向けて、改めて気持ちを引き締めた。(片岡 泰彦)
サンケイスポーツ 11月25日
<抜粋>
先輩・朝青龍止めた「英雄の子」白鵬、初Vあるぞ
大相撲九州場所11日目(24日、福岡国際センター)。“モンゴルの怪物”平幕白鵬(19)が、同郷の全勝横綱朝青龍(24)を送り出しで破って1敗を守り、幕内優勝争いのトップタイに躍り出た。19歳8カ月での金星は、昭和以降、貴花田(のちの横綱貴乃花)に次ぐ歴代2位の年少記録となる快挙だ。綱とりを目指す大関魁皇(32)は、平幕露鵬(24)をはたき込んで2敗を守った。関脇若の里(28)は、関脇雅山(27)を寄り切って10勝目を挙げた。(観衆=4000)
館内に舞う無数の座布団が“事件”の大きさを物語っていた。19歳が無敵の横綱を倒した。金星だ。白鵬は紫色の座布団で埋まった土俵で勝ち名のりを受け、11本の懸賞金を受け取った。13年前の夏場所に、あの貴花田が千代の富士を下して事実上の引退に追い込んだ時に次ぐ、金星獲得の若年記録。あの時も国技館内に無数の座布団が舞った。興奮は同じだ。相撲界に次代を担うヒーローが誕生した。
「中に入られないように我慢したのがよかった」。報道陣に囲まれた支度部屋。息を弾ませながら勝利を振り返った。朝青龍の激しい突っ張りを受けたが、俵伝いに回り込んで左からいなして横綱を後ろ向きにすると、すかさず追い込んで送り出した。「今場所はすごくうれしいことがいっぱいある。夢みたい」。感動の余韻か、激闘の興奮か、目がやや赤い。
夢だった。同郷の先輩横綱を倒すことが、目標だった。白鵬と朝青龍の父はともにモンゴル相撲(ボフ)の名力士。故郷でも家族ぐるみの付き合いがあった。15歳で来日した当時、朝青龍は既に幕内力士。番付には大きな差があったが、1メートル75、68キロの少年は「朝青龍より強くなれると信じていた」と入門当時の師匠、熊ケ谷親方(元幕内竹葉山)は言う。根拠はこうだ。モンゴル相撲で6度王座に就いた父・ムンフバトさん(63)に対して、朝青龍の父は関脇クラス。格闘家として流れる血に、人一倍の努力を積み重ねれば、いつか頂点に立てると信じていた。
親方は朝青龍とのけいこを封印していた。が、場所前に解禁された。「体も大きくなったし、横綱とやっても壊されることはない」(熊ケ谷親方)。1メートル92、147キロに成長した白鵬は、わずか3日間のけいこだったが、横綱にぶつかって対策を練った。「頭の中にイメージがあった」。天性のセンスに研究心を加え、2度目の挑戦での夢実現につながった。
1横綱2大関を撃破し優勝争いのトップに並んだ。12日目の大関千代大海戦に勝てば、さらに大きな夢が現実に近づいてくる。貴花田の19歳5カ月に次ぐ歴代2位の年少優勝。「全然意識しない。一番一番やるだけ」。魁皇の綱とり挑戦一色のムードだった九州場所で、19歳が主役に躍り出そうな勢いだ。
★白鵬 翔(はくほう・しょう)
本名ムンフバト・ダヴァジャルガル。昭和60(1985)年3月11日、モンゴル・ウランバートル生まれ。19歳。15歳で来日し、宮城野部屋に入門。平成13年春場所で初土俵。15年初場所新十両、同年夏場所で昭和以降4位の若さとなる19歳1カ月で新入幕を果たした。1メートル92、147キロ。家族は両親、姉3人、兄1人。
★白鵬という男
◆英雄の子 父のムンフバトさんはメキシコ五輪のレスリング83キロ級で銀メダル。モンゴルで初の五輪メダリストとなった。モンゴル相撲では歴代3位の5連覇を含む6度のナーダム(全国大会)優勝を重ねた大横綱。現在はモンゴルスポーツ大学レスリング部の総監督を務めている
◆スポーツ万能 少年時代にモンゴル相撲の経験はほとんどなかったが、バスケットボールのセンターとして活躍し、ウランバートルの大会で銀メダルを獲得。15歳のときには100メートルを11秒3で走ったという
◆運命 相撲を学ぶため15歳で来日。1カ月の予定で滞在したが、帰国直前に宮城野親方(当時)が電話でスカウト。直接会わずに白鵬も入門を決意。「その日で運命が変わった」と師弟は運命の日を振り返る
日刊スポーツ 11月29日
<抜粋>
殊勲賞白鵬、新3役昇進確実/九州場所
<大相撲九州場所>◇千秋楽◇28日◇福岡国際センター
今場所、急成長した西前頭筆頭の白鵬(19=宮城野)が、大関どりを来年の目標に掲げた。来場所の新3役昇進を確実にし、初の殊勲賞も獲得した。「夏場所新入幕のとき、3役昇進が夢だった。次はやっぱり大関を夢としたいね」と話した。
この日も強かった。相撲巧者海鵬との対戦も、立ち合いから頭で激しく当たり、突っ張り。懐に入るスキを与えず、一気に押し出した。「いい相撲だった」とご満悦。10、11日目に大関魁皇、横綱朝青龍と連破した実力が本物であることを12個の白星で証明した。
来年初場所の3役昇進に「19歳で新3役って、耳に(響きが)いいね」とはにかんだ。ただし、本音は腰掛けで終わらすつもり。初場所も2ケタ勝てば、早くも3月の春場所で大関どりとなる。「また先輩(朝青龍)にけいこでかわいがってもらって、いい結果を残したい」。けいこの虫は、決して成長をやめない。
日刊スポーツ 12月1日
<抜粋>
白鵬ドキドキ、1日ゴルフに初挑戦
大相撲九州場所で12勝を挙げて殊勲賞を獲得した白鵬(19=宮城野)が今日12月1日、ゴルフに初挑戦する。28日の千秋楽後も福岡に残り、疲れを取っている。「寝るのが一番。早起きしなくてもいいからね」と布団に潜る毎日だ。だが、西前頭筆頭で12勝と、初場所(来年1月9日初日、両国国技館)での新3役昇進は確実。ご褒美にと知人に誘われたゴルフをやってみることにした。「クラブも握ったことないし、どうなるか分からないね」と相撲より緊張していた。
日刊スポーツ 12月8日
<抜粋>
朝青龍が白鵬しごく!10分ぶっ通しけいこ
(朝青龍との10分以上ぶっ通し稽古で)あまりの激しさにおう吐した白鵬だが「いいけいこを付けてもらった」と充実した表情だった。
サンケイスポーツ 12月15日
<抜粋>
白鵬 出稽古で30番の申し合い
歴代3位の若さで、初場所(来年1月9日初日、両国国技館)での三役昇進が確実な白鵬(19=宮城野部屋)が14日、出稽古を開始した。「うちの部屋では稽古の相手がいないから」と東京・江東区の安治川部屋へ足を運び、安馬や安美錦らを相手に30番の申し合いで汗を流した。年末年始もモンゴルに帰ることなく、日本にとどまって調整を続ける。「まだ横綱と稽古するのは早い」と話したが、場所が近づけば朝青龍にも胸を借り本場所に臨む。
サンケイスポーツ 12月15日
<抜粋>
早くも出稽古
白鵬が出稽古を始めた。
モンゴルへの里帰りもやめ、年末年始も日本に残ってけいこ漬けの生活を決断。この日(15日)から、誰よりも早く出稽古を敢行、向かった先は安治川部屋。安馬、安美錦らと30番の激しい申し合いをこなし、流れる汗を心地よさそうに拭いながら「今のうちからやっておかないとね」。初場所には父・ムンフバルトさん(63)、母・タミルさん(56)を招待する予定。
サンスポ 12月15日
<抜粋>
白鵬、正月返上でけいこ!
新三役昇進が確実な白鵬(19)が、モンゴルへの里帰りを封印、正月を返上する。母国で家族と過ごす短い“休暇”をとらず、年末年始も日本に残ってけいこ漬けの生活を決断。横綱朝青龍(24)を初めて倒した九州場所の旋風を再び巻き起こす。
モンゴルの新鋭、白鵬が早くも動き出した。この日から、だれよりも早く出げいこを敢行だ。向かったさきは、安治川部屋。同じモンゴル出身の安馬、安美錦らと30番の激しい申し合いをこなし、「けいこ? いまのうちからやっておかないとね」と、流れる汗を心地よさそうにぬぐった。
初場所へ臨む意気込みは強く、年末年始の里帰りの返上も決めた。現在7人いる幕内力士を含め、多くのモンゴル出身力士にとって、正月を故郷で過ごして英気を養うのが慣例だが、白鵬は「正月は帰らない。夏に帰ったばかりだし、場所に向けてしっかりけいこをしたいから」とキッパリ。周囲に流されず、わが道を進む心構え。
目標だった三役昇進も確実で、初場所には父・ムンフバルトさん(63)、母・タミルさん(56)を初めて招待する。九州場所で初めて朝青龍を倒したような雄姿を両親に見せるため、けいこ漬けの年末年始。19歳の新鋭が流す汗は、裏切らない。
スポニチ 12月21日
<抜粋>
白鵬 腰を痛める
初場所(来年1月9日初日、両国国技館)での三役昇進が確実な白鵬(19=宮城野部屋)が20日、腰の不調を訴えた。14日に安治川部屋へ出稽古した際に痛めたもので、腰全体に違和感があり接骨院で治療を受けているという。稽古では若い衆に30番胸を出すなど気にするそぶりは見せなかったが「相撲のときは大丈夫だけど、朝起きたときにしびれている」と新三役の晴れ舞台を前に思わぬ不安材料を抱え込んだ。
12月23日
<抜粋>
初場所新番付
23日、初場所(来年1月9日初日)の新番付を発表
白鵬が新小結に昇進。19才9ヶ月での新三役は貴花田、北の湖に次ぐ3番目の若さ。所要23場所での昇進は貴花田の20場所に次ぐスピード昇進。
前頭筆頭で12勝をあげながら翌場所小結は、昭和35年初場所の玉乃海以来2人目。
スポニチ 12月23日
<抜粋>
白鵬 光り輝く新化粧まわしが完成
初場所(来年1月9日初日、両国国技館)での三役昇進が確実な白鵬(19=宮城野部屋)の新化粧まわしが完成した。紺地に銀色で大きくしこ名が書かれた図柄で、コンサルティング事業を営むスタイルグループの「ぢどり亭株式会社」(本社・大阪市)から贈呈される。同社のデザイン担当者は「白鵬関にパワーがあると感じたので過度なデザインは避け、関取に光り輝いてもらおうと思いました」と説明した。値段は約300万円で白鵬にとっては2本目の化粧まわしとなる。
日刊スポーツ 12月24日
<抜粋>
新小結白鵬は146キロ
新十両だった1年前からは12キロのアップ
日刊スポーツ 12月25日
<抜粋>
友綱部屋で連合稽古
朝青龍や新小結白鵬ら、全関取70人のうち18人
白鵬は安馬や十両の安壮富士ら、小兵にてこずる場面があっても、魁皇には互角。
日刊スポーツ 12月28日
<抜粋>
大相撲年間3賞
殊勲賞は若の里が4年連続4度目、敢闘賞は白鵬が初、技能賞は琴光喜が2年ぶり3度目の受賞となりました。表彰式は初場所初日(来年1月9日)に両国国技館
コラム 12月
<抜粋>
相手に攻め込まれても余裕があるのはなぜ?(幕内・白鵬)
先の十一月場所で大物ぶりを遺憾なく発揮した白鵬。幕内わずか4場所目。まだ19歳と言うだけに、これからの飛躍が大いに期待できる逸材である。白鵬の良さは、どんなに相手に攻め込まれても決して反身にならないことにある。下半身が柔軟で常に膝にゆとりがあるため、前傾姿勢で相撲が取れるからだ。その象徴的な一番が全勝の横綱・朝青龍に土をつけた十一月場所、11日目の土俵。終始攻め込まれての逆転勝ちだったにもかかわらず、どこか余裕が感じられたのは、常に前傾姿勢で横綱の動きを見定めていたからにほかならない。立ち合いからスピーディーな動きで攻め立てるというよりは、むしろゆったりとした動きで相手を受け止め勝機を見出す相撲ぶり。一見、後手を踏んでいるように見えるが、いつの間にか先手を取っているといった感じだ。早くも「大鵬2世」の呼び声もかかる白鵬だが、「後の先」を取る相撲ぶりを見ているとむしろ不世出の大横綱・双葉山に近いような気がしてくる。
サンスポ 12月28日
<抜粋>
大相撲年間3賞
第41回大相撲幕内最優秀新人賞に、白鵬(モンゴル出身、宮城野部屋)が決まったと発表
サンスポ 12月31日
<抜粋>
白鵬 精力的に46番稽古
新小結・白鵬(19=宮城野部屋)が30日、東京・墨田区の宮城野部屋で稽古を行い、大関獲りへの足がかりとなる初場所(1月9日初日、両国国技館)に向けて精力的な動きを披露した。熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)が「まだやるのか」と驚くほど稽古は続き、幕下の龍皇らに46番胸を出した。それでも本人は正月三が日は稽古がないため「やれるときにやらなくちゃ」と平然としたもの。稽古後のもちつきでは若い衆と顔に片栗粉を付け合うなど、無邪気な一面も。貴花田(現貴乃花親方)の20歳5カ月を上回る最年少大関を目指し「九州場所の12勝が次につながるように頑張りたい」と白い鵬(おおとり)は酉(とり)年のさらなる飛躍を誓った
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