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『成長』 8
「ちぃ、任務開始から何日経過した?!」
「はっ!本日で任務開始5日目でございます。」
部隊長や部隊の幹部、さらにその護衛に数人兵士が一つのテントの中にいた。
「ちぃ、一週間の期限だというのに・・・上層部は何をしているのだ。」
「・・・・失礼ながら小隊長殿。任務内容が人質の救出及び和平交渉である場合どうしても相手の出方次第で時間がかかってしまうものです。」
「ちぃ、そ・・それ位わかっておるわ!」
「はっ、失礼しました。しかし・・・・そろそろ動きがあってもおかしくない頃合ですね。」
「失礼します!」
小隊長と参謀役の男が話をしている時に外より慌しく一人の兵士が駆け寄ってきた。
「前線にて動きあり。現在キラーボーイズ隊が対応しています。順次、各部隊にも指示が出てますのでこちらの部隊も準備されたし。伝達は以上です。」
言い終わると兵士はまた走り去って行った。
「ふむ、小隊長殿。まず間違いなく交渉は我が部隊になるでしょう。」
「ほう・・・信じていいんだな?」
「はい100%間違いでしょう。」
「失礼します!」
さっきとは別の兵士が同じ様に慌てた様子で駆け寄ってきた。
「上層部より伝令が下りましたので報告します。」
「キラーボーイズ隊を中心とし人質救出に成功しました。残すは人質にとられていた部族の酋長の一人娘のみ。明日、和平交渉をしその時の返答しだいで開放するとの事です。」
「そこで貴部隊には交渉及び最後の人質の救出にあたっていただきたいとの事です。伝達は以上、失礼します。」
上層部からの伝達を終えた兵士は急いでその場を後にした。
「ちぃ、キラーボーイズめ・・いいとこどりしおって・・・・まぁいい、最後においしいところをいただくのは私だ。」
「小隊長殿、早速交渉に赴くメンバーの選出を。」
「それは貴様に任せる。」
「承知しました。それでは小隊長殿、私、私の付き人、そして・・・・・」
参謀役の男があたりを見回し
「君!君が来なさい!」
1人の青年を指した。
「え?私ですか?」
思いもよらない指名に青年は戸惑った。
「ちぃ、確かお前は前回の任務で敵相手に脅えて手を出さなかった奴ではないか。大丈夫なのか?!」
小隊長が露骨に嫌な顔をした。
「いざという時には私がおりますし私の付き人も戦闘に長けた者です。ご安心を。」
「ちぃ、まぁ見張り程度ならよいか。ではその4人で明日交渉に臨む。他の者はいつでも加勢出来る様に準備をしておく事。わかったなら今日は解散だ。」
「ちぃ、忙しくなるな。」
顔に不敵な笑みを浮かべ小隊長は自分の寝床へと戻っていった。
「ふむ、では私も行くとしましょう。では失礼する。」
そう言い残し参謀役の男も戻っていった。
「ふぅ・・なんで俺なんだ・・・・・誰でもいいって事か。」
どこか投げやりな口調でため息交じりにテントを出ると
「おっ!?」
すでに日が暮れ暗くなった空から舞い降りた白い結晶が頬に当たった。
「雪か。」
手のひらに降りた雪はすぐに溶け手に冷たい一滴の水を残した。
「・・・・こんなとこで腐ってられないな。」
翌日、昨日からの雪は今だ止まずにおり肌寒い1日となっていた。
「揃ったな。」
小隊長の元に交渉に出向く3人が揃った。
「ん?・・・ほぅ・・・・・。」
小隊長は参謀役の男が連れてきた付き人に目を奪われた。
その腰元まで伸びた髪は燃え上がる様に紅く、冬にも関わらず露出の激しい服を着用していた。
そして顔付きはどこか冷めた印象を受けるがそれが彼女のミステリアスな美しさを際立たしていた。
「小隊長殿、昨日申しておりました私の付き人でございます。こう見えて戦闘能力は私より高いので安心して交渉に集中する事が出来ると思います。」
「ふむ。ではそろそろ行くとするか。」
しばらく歩くと相手側酋長のいるテントへと着いた。
「君、私達はこの中で交渉を進める。もし中から私が“撃て”と言えばすぐにこれを空向けて打ち上げてくれ。」
そう言って手渡されたのは筒状の信号弾らしきものだった。
すでに3人がテントの中に入り20分程経過していた。
時折、怒鳴り声ともとれる大きな声がしたがテントの外からは話の内容を聞き取る事は出来なかった。
さらに10分程経過した時
「ギャーーーーーー!!」
テントの中から悲痛なまでの叫び声がした。
続いて
「さっきの信号弾を撃て!!」
慌しくテントの中から声がした。
慌てて信号弾を上空めがけ撃つ。
ヒューーーーーーン パァンッ・・・
冬の乾いた空に打ち上げられた信号弾の音がいまだ雪の止まなが冬の空に鳴り響いた。
『真説RS:
赤石
物語』
第3章 『成長』-8
「さてと・・・昼食も済んだ事やし早速特訓でも始めるか。」
「えっ?特訓ですか?」
「何もしないと逆にコンディション下がってしまうからね。ほらっ。」
ガラテアは足元から長さ1m位の木の枝を2本拾い上げその内の1本をミコトに手渡した。
「この木の枝は?」
ミコトが不思議そうに木の枝を見つめた。
「これからする特訓は別にちゃんとした剣はいらんよ。ほら構えた構えた。」
ガラテアが剣の代わりに木の枝で構える。
「これからゆっくりとした速度で攻撃するからミコト君は同じスピードでそれを防いでほしい。」
そう言うとガラテアはゆっくりと枝を振り下ろした。
わけがわからないままミコトも同じスピードで防御姿勢に入った。
一撃目を防がれた後も同じスピードでガラテアの攻撃は続いていた。二手、三手と攻撃回数が増えるごとにそれを防ぐミコトの顔が強張っていく。
そしてガラテアの攻撃が五手目を迎えたとき
「うし、チェックメイト。」
ガラテアの持つ木の枝はミコトの喉仏の手前で止められ、ミコトはそれを防げずにいた。
「5回か。最初はこんなもんかな。」
「なんて顔してんの?」
ミコトが不思議そうにしているのを見てガラテアが説明に入った。
「武道家がよくする修行法の一つで通常の高速での戦闘のやり取りをあえてスローでする事で攻め手も受け手もゆっくりと考えながら行動を取る事が出来る。」
ミコトが無言でうなずく。
「攻め手はどうやって攻撃の流れを組み立てていくか、受け手はどうやって相手の流れ壊し自分の流れに持っていけるかを考えないといけない。体捌きはゆっくりやけど頭の回転は速くしないといけない修行やね。」
「なるほど・・・もう一度お願いします!」
「その前にもう一つ違った特訓をしよう。」
「違った特訓・・・ですか?」
「まずは試しにやってみるから見といて。」
そう言ってガラテアは木の枝を構えながら静かに目を閉じた。
「いつでもいいからそこらに落ちてる石や枝を俺に投げてみて。」
ガラテアの言葉を受けミコトは足元に落ちていた小石を数個拾い上げた。
一瞬、静寂があたりを包んだ。
そしてミコトがガラテアむけて石を投げた。
スッ
ガラテアは目を閉じた状態でミコトの投げた石をかわした。
さらにミコトは手に持っていた石を投げた。
ガラテアはそれら全てをかわし時には手に持つ枝で払い落とした。
「ふ~。」
全てをかわした後、静かにガラテアが目を開けた。
「次はこれ。目を閉じ、心を落ち着かせ体全体で自然を感じ自然と一体化してほしい。」
「そうする事で身の回りに起こった異変を感じる事が出来てくるわけやな。」
「異変ですか?」
「そう、今自分が置かれている環境を一つの波紋もたっていない水面とし自分はその水面の上にいると仮定する。石を投げるという異変がその水面に波紋を作る。その波紋を感じ取る事で異変を感じかわす事が出来る。」
「でもこの2つの修行はすぐに効果が出る物ではないけど経験する事で必ず成長できる。」
「まぁそんな難しい事考えずに戦闘中に無意識にやっていた事を意識的にやるってだけやから。」
「なるほど、そう考えたらわかりやすいですね。」
そう言いミコトも静かに目を閉じた。
「体を吹き抜ける風、地面から伝わる鼓動、一つ一つの情報を全身で感じろ。」
横でアドバイスをするガラテアの声に集中力が途切れる事もなくミコトは自分の体を自然に溶け込ませていった。
「よし、いい集中力や。」
・
・
・
・
「参りました。」
「よしよし、平均でも30回は攻撃防げる様になってきたな。」
ミコトとガラテアの2人での修行は早くも1週間あまりが過ぎていた。
「日に日に集中力増してるしいい感じやぞ。」
そう言いながらガラテアは目を閉じ構えているミコトめがけ音をたてない様に石を投げた。
カンッ
石はミコトの持つ木の枝に弾かれ近くにたっていた木に当たった。
「もう暗くなってきたから今日はここまでにしよう。」
「あと何日もないけど時間いっぱいこれを繰り返していこう。」
ガラテアがミコトの肩に手を置き笑顔で言った。
「はい。」
ミコトも笑顔で答えた。
「おっ?!」
「あっ!!」
2人の視線に空から振る小さな白い結晶の固まりが入った。
「雪・・・ですね。」
「ほんまやな。どうりで冷えるわけや。早く小屋に戻ろうか。」
「ですね。」
そう言い2人は急いで小屋に戻っていった。」
小屋の窓から降り注ぐ雪を見つめるミコトはあと数日に迫ったバアルとの戦い。そしてバアルとの出会いを思い出していた。
「おーい、先寝るぞ!」
「あっ、はーい。」
そして運命の一日が明けようとしていた・・・・
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