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パリ旅行11~14
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フランス旅行日記のページです。
パリ旅行11 コート・ダジュールへ
ニース市内には沢山の美術館、博物館がありますが、 その中でもとりわけ有名な
シャガール美術館
と
マチス美術館
をご紹介します。
■独特の色彩感覚と花、動物、女性、楽器、そして宙に浮いた人間など一種空想的なモチーフで知られるマルク・シャガール(Marc Chagall)(1887~1985年)の作品を200点以上所蔵する世界最大のコレクションを持つこの美術館は、
旧約聖書の内容を現し20余年の年月を費やして描かれた、 17点の超大作キャンバス画「聖書のメッセージシリーズ Biblical Message Cycle)」はとても見ごたえがあります。
これらを収めるため、1972年にこの美術館は建てられました。 また絵画の他に彼自身がデザインした青が映えてとても美しいステンドグラスも見所です。 シャガールはニース近隣のサン・ポール・ド・ヴァンス(Saint-Paul-de-Vence)に1950年からこの世を去るまで暮らし、 この美術館は高級住宅街シミエ地区にあります。 館内はフラッシュなしでの写真撮影も自由です。 ※作品が見られる
ニコンオンラインシャガール美術館へ
■「色彩の魔術師」と呼ばれ現代美術にも多大なる影響を与え続けているマチス。 彼の個人美術館も高級住宅街シミエ地区にあります。
ローマ時代の円形闘技場跡のある公園内に美術館があり
、ここではマチスの初期から晩年までの絵画やデッサンなどのほか、彼が愛用した品々も展示されていて、画家の素顔に近づくことができます。 とても明るいあか抜けた感じのする館内は気持ちの良い空間です。他ではあまり見られないマチスの陶芸も展示されていました。 個人的に、ここに来るまではシャガールはあまり好きではありませんでしたが、一転大好きになりました(笑) 「天地創造の7日間」のステンドグラスを見た時、理由はわからないのですが心を打たれ涙がこぼれました。これはシャガールとガラス職人名匠シャルル・マルクと共同で制作したもので、休息と精神集中の場として、ステンドグラスのホールを設けたそうです。 ニースへは2度、計3週間ほど滞在したのですが、ほぼ毎日この美術館に通い、併設のカフェ(安い)でお茶するのが日課でした。 ある日、いつものようにステンドグラスの前にたたずんでいると、 顔なじみになった美術館員の方に何か一生懸命フランス語で話しかけられたのですが、さっぱり意味がわかりません(?_?)、ただその真剣さだけは伝わって来ました。そして翌日から工事のためこのホールは立ち入り禁止になりました(笑) 美術館に通う道の途中に老人ホームがあり、日光浴していたおじいちゃんたちと顔を合わせる内に会話するようになり楽しかったです。 ある日、ニースの旧市街を散歩中に有料の箱形トイレに入ったのですが出ようとしたとき鍵が開かず、どうしようとパニックになってやっとの思いで開けたら、ドアを押さえていた犯人はこのおじいちゃんたちでした。いたずら好きの子供のように笑いながら逃げていきましたよ(^o^) マチス美術館はわりとあっさりすっきりとした印象、ニース近郊の鷲の巣村、Vence ヴァンスにあるマティスがデザインしたロザリオ礼拝堂に飾られている作品の下絵やモチーフの展示が多かったです。パリ市内のポンピドゥーセンターの方のマチスの方が見応えがあるとおもいます。 意外だったのはマチスの絵画を観るとすっきりとした線や単純化した色あいなどに私はとてもリラックスしたイメージを受けるのですが、彼自身は、極度の緊張の中で描いていたと本で知りました。 私がニースを気に入った一番の理由はこの気候です。 明るい日差し、乾いた空気、そしてレモンやサクランボなど果物が一杯成っていて幸せな気持ちになりました(時々つまみ食いしていました) 美術館以外、普通の観光客が行く場所にはあまり行かなかったのですが(お金がなくて行けないかっただけ(^^;)スーパーなどの物価も安く、パリよりもずっと人は親切な感じがしましたヨ。
※写真はシャガールのLa Lutte de Jacob et de l'Ange
【シャガール美術館】
■住所:Avenue Dr Menard , angle Boulevard de Cimiez
■入場料.....6.70 ユーロ、
割引き料金.....4ユーロ(18~25才の若者と毎週日曜日)
18才以下は無料。特別展が開催されているときは追加料金あり。
毎月第一日曜日はニース市立美術館と同様、入場料が無料になります!
■火曜日休館
【マティス美術館】
■住所:164 Avenue des Arenes de Cimiez
■入場料 3.80 ユーロ
■電話:04 93 53 40 53
■月曜日休館 (変更になったかも?要確認)
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パリ旅行 12 Villefranche Sur Mer
(ヴィル・フランシュ・メール)へ
コート・ダジュール近隣には多くの観光地が点在していて、 多くの芸術家が愛した天空の町を連想する"鷲の巣村"として有名なエズ、地中海の宝石と称される
モナコ
、アーチスト村として名高いサン・ポール・ド・ヴァンス、花と香水の香りにあふれるグラース、ルノワールが愛したカーニュ・シュル・メール、カンヌ映画祭で知られるカンヌなど半日や1日で観光できる場所が沢山ありますが、
ニース
からモナコへ行く途中の海岸沿いに、
Villefranche Sur Mer
(ヴィル・フランシュ・メール)という村があります。 ここは美しい湾にオレンジを基調とした家々が並ぶ小さな静かな港町。 観光客であふれるニースとはうってかわり、歩く人もまばら。 ほっとくつろげる大好きな場所です。 とても小さな街なのでニース、モナコからは特急・急行電車は停まらず、普通電車(無人駅)、バスでのアクセスとなりますが、 私達はニースを一望できるという、かなりの高台にあるChateau(シャトー)城跡公園の延々と続く階段を汗だくになりながら登り、そのまま海岸線沿いを散歩し、偶然この街を見つけました。 途中、港に停泊する豪華客船やヨット、若い女の子と不自然に筋肉ムキムキの老人とのカップル(とても多い)、トップレスの女性、堂々と熱い抱擁を続けるカップルなどを眺めながら、あ、もちろん綺麗な海岸線も! ヴィル・フランシュの港のすぐそばに立つ砲台の残る入り江の遺跡?お城の跡かな?の側にフランスを代表するアーティスト、
ジャン・コクトー
が10年がかりで足を運び、神話的モチーフのフレスコ画を内観に施した装飾を手掛けた
サン・ピエール礼拝堂
があります。 南仏特有のピンクとオレンジを自由に組み合わせて描かれた、 だまし絵のような外壁も印象的な礼拝堂は、この小さな漁港の漁師達に コクトーから捧げられたものだそうです。 彼は礼拝堂のはす向かいに建つ街一番の老舗プチホテル(オテル・ウエルカム)に約40年間、第2の家のように滞在し続け、多くの作品を書き上げたそうです。この礼拝堂はお世話になった町の方々へのお礼だったのかも知れません。遊び心の感じられる教会でした。普通に使用されているのですよ。 ☆ちなみにニースの街並みが一望できる城跡公園の頂上へは有料エスカレーターもありますので、体力に自身が無い方はどうぞ。 ※写真はサンピエール礼拝堂の内部のポストカードより人物の目が魚の形をしているのが、わかりますか?
■サン・ピエール礼拝堂 CHAPELLE SAINT-PIERRE
漁師たちの守護聖人である聖ピエールを祀った礼拝堂。この小さな礼拝堂を訪れる人が絶えないのは、1956年にジャン・コクトーによって内装が一新されたため。両面壁いっぱいに聖人の生涯や漁師たちが描かれ、扉や祭壇もコクトーが装飾を手がけた。よく見ると、人物の目が魚の形をしていて漁業との繋がりを感じさせます。
・住所 1, Quai Courbet Port de la Sante
・電話 04 93 76 90 70
・時間 7月~9月 10:00~12:00、16:00~20:30
秋 9:30~12:00、14:00~18:00
冬 9:30~12:00、14:00~17:00
春 9:30~12:00、15:00~19:00
閉館日 11月15日~12月15日、月曜
・料金 2ユーロ
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パリ旅行 13 「鷲の巣村」へ
ニース近郊の観光地、
「鷲の巣村」
(異教徒の侵入を防ぐために断崖絶壁、周囲を要塞に囲むようにに建てられ、上から見ると鷲の巣のように見える)と総称される小さな美しい村々が、コート・ダジュールには100以上点在していると言われています。 ニースから約1時間半ほどの深い山中にある鷲の巣村は、 モン・サン・ミッシェルとベルサイユ宮殿に続き、
フランスでは3番目に人気の観光地
。中世の雰囲気がそのまま残る小さな村です。 オンシーズンはかなりの混雑になりますので時間をずらして、ゆっくりと散策を楽しむのがオススメです。 数多い鷲の巣村で有名なのが、 マティス制作の
「ロザリオ礼拝堂」
があることで知られる。
ヴァンス
。 町はずれにあるこの教会はマティスが病気の際、献身的な看護をしてくれたシスターへのお礼につくられたもので、晩年の4年間をかけて制作されました。 ここは今までの私が持っていた教会のイメージとは全然違って、とてもあか抜けた礼拝堂。色彩の画家と称されるマティス、鮮やかな青と緑、黄色で構成されたステンドグラスはニースの明るさを表現したと言われ、差し込む光がとてもキレイでした。 こちらもごく普通に使用されている教会なので、信者優先。見学時間が限られています。当時は午前中一時間半、午後は三時間の限られた時間でした。 休館日や・観光客に開放されている時間も曜日によっても違うのでいらっしゃる方は要確認です。 私達は何かイベントがあった為だったかな?時間が変更されていて2時間以上教会の外で雨に濡れながら待つことになりました。 他では、シャガール、カンディンスキー、ミロ、レジェ、ジャコメッティなどの作品を所蔵する現代美術館、
マーグ財団美術館
があることで知られる
サン・ポール・ド・ヴァンス
や 中世の家並みがきれいに保存されていること、迷路のような細い道、趣ある手工芸品の店舗、様々なアトリエ、香水工房などおみやげ屋さんも充実していて人気の高いく
エズ
。ここは街が旧市街と二つに分かれています。 こちらは晴れていればですが、地中海の眺めが素晴らしいそうです。(雨だったので、見られず残念)
■ロザリオ礼拝堂 CHAPELLE DU ROSAIRE
住 所 Avenue Henri Matisse
電話 04 93 58 03 26
入場料 3.0ユーロ
時 間 10時~11時半、2時半~5時半
休館日 週2回
■マーグ財団美術館 FONDATION MAEGHT
住 所 06570 SAINT-PAUL
電話 04 93 32 81 63
入場料 11ユーロ
時 間 10月~6月10:00~12:30、14:30~18:00
7月~9月 10:00~19:00
(※資料は変更になるかもなので要確認)
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パリ旅行14 アンティーブへ
海に面した風光明媚な場所
アンティーブ
(Antibes)
は、ニースとカンヌの中間に位置する高級リゾート地
。
※このリンクの左の見出し下から4つ目のFond d'écranをクリックすると写真が見られます。
ここに、
ピカソ
が1946年、64歳のとき恋人のフランソワーズ・ジローと共に暮らし住んだ
グリマルディ城
(Chateau Grimadi)があり、
現在ピカソ美術館
(Picasso Museum)となっています。 城は、古代ギリシャの植民都市アンチポリスの丘で、 ローマ時代は駐屯要塞だったところ。 中世には、教皇の館となり、その後にグリマルデイ家が1608年まで住んでいたのが、名の由来。 ナポレオンもこの要塞を使ったそうです。 中世の面影を残す狭い小路の奥に美術館の入り口があり、 脇には大砲が当時のまま展示されています。 ピカソは、この地で初めて作陶を始め、ユーモラスな形・表情の陶器を中心にピカソ以外の現代美術も 展示されていました。 作品を眺めているうちに、ここでのピカソは幸せだったんじゃないかなぁと感じました。 美術館周辺にはおみやげ屋さんやカフェ・レストランも多く、ブラブラしながら楽しく過ごせました。
■ピカソ美術館
Chateau Grimaldi, 06600 Antibes
Tel. 33(0)492-905-420
■ここのホームページは見つけられませんでしたので、
ピカソのパリの美術館
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