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宝石アートを知ったのは、*ルースは裸のままが好き*というブログでした。様々な宝石(ルース)を使って、絵本のような世界を作り出して行きます。ルースをただ保管しておくだけでなく、アートで表現できるのってとても素敵だし、宝石を楽しむ幅が広がりますね。作者のPOTEさんとは、ブログ上のお付き合いだけなのですが、(まだ実際にお会いしたことはないです)将来は一緒に宝石アートの展示会をしたいね~と夢を膨らませています。そこで、私も宝石ルース・アートに挑戦です~!まずは、スリランカで産出されたサファイアを原石から購入して研磨したもので、おさかなさんそこへ、こちらも原石から磨いたサファイアで、おさかなをサンゴ礁の世界へ誘います。へへ・・・^-^こちらは、磨いただけのサファイアで、あぶくバージョン大地から創出された色(非加熱)なので、同じ青でも色の濃さや輝き方が違うけど、スリランカサファイアの淡い青で優しい魚ができました。でもせっかく作成したけど、販売用なので、サイズごとに整理です。 ちゃん、ちゃん。6月中旬から娘の夏休みに合わせて帰省しておりました。ブログの更新ペースが遅れてましたが、また、宝石のお話、体験を書いて行きますね。どうぞよろしくお願いします。
2014.08.07
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こちらは、とても小さな磨かれただけのスリランカ産サファイアです。12月のブログで紹介したサファイアと比べるとその差がわかると思います。こんなに小さくても鉱物のインクルージョン(内包物)や自然にできたクラック(亀裂)がなければ穴をあけてジュエリーにすることができます。でも1枚目の写真のサファイアはインクルージョンやクラックが多数あり穴をあけることができません。今年の目標に非加熱サファイアのインクルージョンの写真の整理をするこれまで撮りためてきた写真だけでなくこの小さなサファイアで、新しいインクルージョンの撮影三昧!!ヾ( `▽)ゞこちらのインクルージョン、ragemsの文字の下にある球体と棒状サファイアの中で生きているような鉱物・・・・一体なんなの?ピロータイト(Pyrrhotite磁硫鉄鉱)・・・???それが何なのかを調べるにはもう少し時間がかかるのですが、芸術的視点から見ると、 バットでボールを打った瞬間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(^▽^;) はい、次のサファイア!↓こちらは鉱物ではなく自然のクラックです。光があたると反射して白っぽく輝きます。この下の真ん中のふたつのクラック お魚さんの雨のお散歩・・・・ (///∇//) 雨のようにふりそそぐシルク状インクルージョンも綺麗ですね。インクルージョンの正体を探るだけではなく、まったく別の楽しみ方・・・小さくてもがんばれ:*:・( ̄∀ ̄)・:*: サファイアの心の内をどんどん撮影していきますね。
2014.03.05
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和名で、金緑石と呼ばれるクリソベリルスリランカで産出されるクリソベリルの原石ファセットにカットすると、輝き(テリ)が強く、和名の通り金色ぽい感じのするものが多いです。色のレンジは淡い黄色から濃いめなブラウン、そして黄緑ぽいクリソベリルも素敵です。この色の違いは、鉄とチタンの微妙な含有量の違いによります。(明るい緑のクリソベリルで、ヴァナディウムに起因するものもあります。)ずっと以前のブログに書いたクリソベリル原石の色の選別作業→これもお仕事ですその時に選別できないユニークなクリソベリルたち↓黒っぽくなっているところは、鉄の量が多いのでしょう。黒い部分がアクセントというか、とても個性的で、研磨するより原石のまま持っていたいクリソベリルです。同じ大地から産出されてもそれぞれ違った色で生まれ、違った形になって、それが自分らしさになっていく・・・(スリランカは漂砂鉱床の為、地中の中や河で転がって丸くなります。)先日バングラデシュ日本人会主催で、ダッカ郊外にあるオイスカ農園に収穫体験に行きました。最近の我が家のブーム、毎朝のニンジンジュース用にニンジンをたくさん収穫しました。で、採った、にんじん・・・いろいろな形で面白いです。そして、えへ、クリソベリルのスマイル(=⌒▽⌒=)
2014.02.18
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サファイアの原石の表面を磨いただけの状態は、レンズ状なので、インクルージョンが肉眼でも確認できることが多いのですが、コチラ硝子のように透明感のあるサファイア(もちろん非加熱)でも顕微鏡で覗くと美しい宇宙が広がっています。見事に三角形のフェザー状インクルージョン地球の指紋、大地の出生証明書のようですね。前回のブログにも書いたシルク状と同じインクルージョン、美しい・・・・こちらは思わず歓声をあげてしまった・・・・白っぽいルチルとサファイアの青の色合いが芸術的・・・・・・・・・・・・・・はぁぁぁ・・たまらん・・・今年も宝石のインクルージョンに励まされ、慰められ、たくさんの喜びを与えてもらいました。顕微鏡を覗きながら宇宙遊泳を思う存分楽しませてもらいました。本当に本当にありがとう。来年も神秘的な宇宙を感じさせてくれる宝石に出会いたいですね。今探しているインクルージョンに、(PHOTOATLASより)彗星の意味を持つ、コメット・ストリーマー(Comet streamer)サファイアの中でアルバイトの軌道(足跡)が記録されているインクルージョンです。彗星(箒星)は氷と塵でできていて、太陽に近くなるとテイル(尾)が生じます。地球の奥深くで起きた出来事が広い宇宙で起きていることと似ている・・・そんな世界感を持ちながら私も地球の片隅で宝石を眺めています。でもね僕らは未来の担い手 人の形をした光暗闇と戯れ合っては眩しく煌めく「箒星」心配事ばっかり見付けないで 慌てないで探していこういつか必ず叶うって決め込んで露頭に迷った祈り(ミスチル・「箒星」より)今、私が住んでいるダッカ(バングラデシュ)はミスターチルドレンの「箒星」が似合っています。埃だらけの混沌とした社会で、たくさんの物乞いとストリートチルドレンがいるけど、躍動感とたくましさを感じます。捨てられてたスーツケースにいろいろなものを詰め込んで重そうに運んでいます。かっこよく写真を撮ってくれ!・・・という言葉通り、かっこよく写真とったよ^-^彼のたくましさが未来の担い手とイコールでありますように・・・目を覆っても消えない光 夜空に託した祈り今日もどこかで光ってる 誰の目にも触れない場所で悪いことばっかり見付けないで 僕ら一緒に探そうずっと 優しく淡く弧を描いて 夜を撫でてく「箒星」光り続ける「箒星」(→Youtubeミスチル箒星PV)(←消去される前に見て!^^;)今年もブログを通じてご注文頂きありがとうございました。リピートして下さるお客様、こうしてスリランカや日本から離れた場所でも仕事を続けていくことができ、本当に感謝です。来年は新しい角度で宝石の話を書いていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。(早いですが)皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。この冬のセールでお会いできる方々、ぜひ大地と宇宙を感じて下さいね。
2013.12.12
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同じ青でもアクアマリン(上)とサファイアでは青の色合いが違います。どちらの青も「鉄」によるものです。アクアマリンは酸化鉄によるもので、サファイアは酸化鉄に酸化チタンが関係してきます。この酸化チタン、サファイアの青に関与するだけでなく、ルチルという美しいシルク(針状のインクルージョン)にもなります。私が一番大好きなインクルージョンです。こちら紫がかったピンクサファイア原石を入手して研磨しました。右側にシルク(酸化チタン)が集中しています。その為ミルキーな感じになります。例えば、研磨する前の段階で、このシルクを加熱するとミルキーな部分はクリアーになり濃いめの紫に変化します。一般的に宝石は、インクルージョンがなく(少ない)、輝きがあるクリアーな宝石が価値が高いとされます。で、も、わたし、大地から生まれたままの色が好きなんです・・・・でもね、シルクの部分を加熱することでもっと輝くシルクの部分は、その宝石が持つ潜在能力だとしたら・・・・少しお手伝い(加熱)してあげて、クリアーにしてあげた方がよかったのでは・・・(・∀・i)タラー・・・・・・考えてしまいます・・・光があったって、優しいピンクやっぱりこの色も捨てがたい・・・
2013.12.05
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長い夏休みが終わって、帰省していた猛暑の日本から旦那の赴任先、バングラデシュに戻ってきました。娘の学校も始まって、ちょうど日本での仕事の疲れがでる頃・・・そんな私の元気のもとは、コレ↓酸化アルミニウム・・・、・・・・サプリメント・・・ではなくて、サファイアの原石。約1年半前にスリランカの鉱山で頂いたものです。その時にブログ→コランダムのカタチ漂砂鉱床で発見されたサファイアの原石長旅の結果、結晶の形は失ったけど、見る度に、息遣いが伝わってくる気がして、ホント、私を元気にしてくれます・・・ありがとう。その時に一緒に買い付けたサファイア1.87ctで、縦が12.87mカットの形がユニークで、原石と一緒にアートにしたいと思って購入しました。加熱処理によるヘイロー(白濁結晶)が確認できますが、インクルージョンが少ないサファイアです。それをスリランカ・ゴールで作られているボビンレースと(オランダ統治時代からの伝統工芸です)合わせて、じゃあぁ~ん γ(▽´ )ツ(←ちょっと得意げ)出来上がりました~!額も前回のスリランカ出張で見つけたもの(Trickledown)で、これで100%スリランカですね。さて、こっちに戻ってから調べているのが、こちらの宝石↓次回はこの宝石について書きます~。しばらくブログを休んでいましたが、ダッカ(バングラデシュ)に戻って、また宝石のお話を書いていきますね。これからもよろしくお願いします^-^
2013.08.29
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昨年の英国宝石学協会のセミナーで、色の三属性について1.色相2.明度3.彩度細分化されたシートを使ってポイント化していきます。それに、4.分布宝石をテーブル面から見た時の色ムラの有無も大切です。宝石学のコースでは、色の三属性は学ばないのですが、(FGAの場合)宝石の値段に影響するので、宝石を販売する側としては大切な知識です。でも、宝石の買い手の立場に立った時、三属性の知識よりも、もっと必要なものは、色に対する感性ではないでしょうか?自分がどういった色に心トキメクのか、心が落ち着くのか、心が幸せになるのか・・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:たとえば、サファイアの中でも希少なパパラチア・サファイア、パパラチアと鑑別されると、ぐぅ~んと値段も上がってしまうので、売る側としては、その幅を拡大解釈してしまい、ピンクサファイアや茶系のものまでパパラチアと言う業者もいます。このサイト、Mr.Richard W. Hughesのwww.ruby-sapphire.comパパラチアの色について、かなり掘り下げて書かれていて読み応があります。これを見ると、パパラチアの色の幅が人によって違っていて興味深いです。その中で、Color of the sunset is the perfect color of the padparadscha.A mix of pink & orange.夕焼けの色がパパラチアの完璧な色であり、ピンクとオレンジが混ざった感じである。宝石の色を自然界にあるもので例えています。とても素敵な表現ですね!さて、夕焼け・・・と聞いた時に、どの夕焼けが心に浮かんできますか?人によってそのイメージは違ってきます。それが自分の感性です。スリランカでは、パパラチアはシンハラ語で、「蓮の花」という意味で、(写真:CREAより参照)その蓮の花とスリランカの夕焼けが恋をした色と言われています。つまり、蓮の花のピンクと夕焼けのオレンジが寄り添う感じ・・・・。(ホント、恋する色ですね)夕焼けは、数秒ごとに色が変わっていきます。スリランカにいた時、このパパラチア色の夕焼けが見たくて、機会があれば空を眺めていました。インド洋に沈む太陽(海に沈む時は雲がかかることが多いので、このショットはかなり貴重で感動)そんな恋する色のパパラチア、天然(非加熱)で探すのはかなり難しいいです。ピンク系サファイアの原石光をに透かすと、オレンジぽいサファイアもありますが、研磨すると、ピンク色が優先になっちゃいますね(この色も恋する色でかわいくて好きです。)自分の好きな夕焼けの色のパパラチアが見つかるといいですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
2013.05.27
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2月のイベントと言えば、バレンタインですね。この季節になると、ハートのモチーフがいろいろな場所で目につきます。(でも、ここバングラデシュではチョコもハートもありませんーー;)こちら、もう5年くらい前の宝石買付の時(スリランカ)の写真↓一緒に連れて行った娘が、一生懸命に・・・・???↓サファイアの原石でハートを作りました。(最近はサファイアの原石入手が難しいです・・・当時は豪快だったなぁ)漂砂鉱床で採掘されるサファイアの原石は、かわいく丸みをおびて、研磨をすると直径が5ミリ以下のものがほとんどです。ピンクサファイアは、研磨してもモヤっぽいミルキーな感じや色が均一でないものも多く、(左から2番目の輝きと比べるとわかりやすいと思います)低温加熱することで、モヤや色ムラは改善できることもあります。こちらは、研磨した中でも輝きのあるもの天然(非加熱ピンクサファイア3mm)なので色が微妙に違います。同じ色味や輝きのトーンを合わせるには、多くの個数を研磨して選ぶ必要があります。(こちらはお客さまのオーダーで、7石のピンクサファイアリングを作ります*^-^*)こちらは、原石を磨いただけの非加熱サファイア(5mm)蛍光灯や日中の暗めの光では紫ぽいのですが、イエローライトでは、↓心揺さぶられるピンク色になります。(太陽の光では明るめのピンクです)以前、自分用に作った7石のピンクサファイアの指輪写真では紫が増していますが、太陽光でピンクと紫ピンクが交互になっています。こちらもはい、タネもシカケもないけど、魔法のような色変化でしょう~?(*⌒∇⌒*)今年のバレンタイン、みんさんの片想いが両想いになりますように~
2013.02.10
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英国宝石学協会・宝石学会(後編)です。宝石学会は、一日だけですが、その前後に希望者を対象としたレクチャーがあります。今回、参加して一番おもしろかったのは、ロンドン自然史博物館ツアーNatural History Museum(ロンドンのミュージアムの中でも一番好きな場所です)博物館の学芸員でFGAを持っているMr.Alan Hartのガイドで、博物館の裏側や非公開のもの、新着を見ることができます。見た瞬間、全員から感嘆の声が上がったのは、コチラルビーの結晶(@Natural History museum)ホラ、光が透過すると・・・・↓赤がこんなに綺麗だったんだぁ・・・と感動しました :*:・( ̄∀ ̄)・:*: それにこの大きさ、まさに博物館級ですね~!(@Natural History museum)コチラは、ダイアモンドの結晶きれいな八面体が母岩に存在しています。(地中から発見した時を想像するとワクワク)(@Natural History museum)私の大好きな(@Natural History museum)クリソベリルの結晶スリランカは漂砂鉱床なので、結晶が母岩と一緒に発見されることがありません。あぁ、博物館って何歳になってもワクワクできる場所ですね。自然史博物館は何度訪れても新しい発見があり、大地が創出した偉大なものを目のあたりにする度、この地球に存在するすべてのものに意味があるのだと感じられます(自分も・・・ね*^-^*)そして、コチラは宝石ではないのですが・・・・南極探検家ロバート・スコット隊が持ち帰った南極の石(Scott, Terra Nova, 1910-1913 Expedition)(@Natural History museum)南極点到達の一番のりはノルゥエーのアムンセンに負けてしまうのですが、スコット隊は、南極の鉱物収集など学術調査をしながら南極点を目指しました。残念ながら全員が帰路に亡くなってしまいます。詳細はコチラ→ウィッキペディア←読むと泣けた(ノ_・。) 何億年も前、スリランカとマダガスカルが同じゴンドワナ大陸だったので、産出される宝石も似ていますが、スリランカと南極大陸(昭和基地)も同じ陸続きだったことが、同じ鉱物の産出で証明されています。参考WEB→石の記憶(国立極地研究所・本吉洋一さんのインタビュー記事)こういう話を知ると、私が宝石に魅惑される理由は、ただ美しいだけでなく、そこに地球の記録がされてあるからなのでしょうね。いつもワクワクさせてくれる宝石に感謝です(=⌒▽⌒=)
2012.12.07
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スリランカに行ってきました。ダッカ(バングラデシュ)からミヒンランカ航空で、ベンガル湾を縦断して、3時間半ほどで、コロンボに到着です。(↑出発が遅れなければ・・・)なつかしのインド洋・・・やっぱり海を見ると心が落ち着きますね:*:・( ̄∀ ̄)・:*: やはりスリランカ・・・サファイアの話には興味がつきないです。キャッツアイ・サファイアブルーの色味も良いのですが、シャープなラインが1本だけ。サファイアは3本のラインが出るスターサファイアがありますが、おそらく、他の2本のラインが弱く、1本だけがはっきり目立っていて、そのラインが中心に来るように研磨されたのでしょう。こちらは、サファイアのビーズ鉱山で採掘中に発見されたもので、オーナーのコレクション(非売品)(真ん中のピンクはスピネルの結晶で、右上にはとんぼ玉があります。)作られた年代は様々な説があるようですが、硬いサファイアを穴あけ(ドリル)するのは、かなりの根気がいります。穴周りは、欠けもなく綺麗です。私もスリランカ産出サファイアの原石を磨いて穴を開けたジュエリーを作りますが、サファイアに穴を開けてくれる作業を引き受けてくれるのは、↓もっぱら趣味のレベルで、機械をいじるのが好きなエングレブ氏ただ一人しかスリランカにはいません。(参考ブログ→続・100年続きますように)今回もサファイアの穴あけを短期間でお願いしました。さて、話を採掘されたビーズに戻します。コチラ↓穴の距離は1.5cmくらい・・・長っ!当時は機械ではなく人がキリのようなもので開けたのでしょうけど、その技術に感動します。でも、本当に人の手だけで開けられたのでしょうか?サファイアのビーズを見れば、見るほどとても不思議で、ワクワクするような考えが生まれてきました・・・続く
2012.10.27
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それは、ミントグリーンで、どちらかと言えば、控え目で、さわやかな印象の宝石です。↓希少石のコーネルピン0.39ct10倍ルーペでもアパタイトなどの結晶が確認できます。コーネルピンはスリランカでも産出されますが、淡い茶色のような褐色系で、写真のような色合いはアフリカから入ってきたものです。このミントグリーンのコーネルピンは、スリランカ、マウントラビニアの宝石コレクターから入手しました。宝石ディーラーもされているので、オフィスも兼ねたお宅は、どちらかと言うと、鉱物・宝石ミュージアムのよう・・・スリランカのジェモロジスト(宝石鑑別士)で、かなりマニアックなコレクターの方は年配の方に多い気がします・・・^^こういう方と出会うと宝石学を学んでよかったなぁと思います。手作りのラベルがいい感じ。きちんと産地も表示されていますね。大理石に存在するルビー大地から創られた時をイメージするとダイナミックな宝石の楽しみ方ができます。(このワクワクする気持ちが好き)こんなのもあるよ~と見せてもらったのが、コチラ水晶の中にかわいらしく並んだゲストクリスタルそんな宝石のインクルージョンまでしっかり楽しませてもらいましたv(^-^)v このコーネルピン、サイズは小さいですが、さわやかなブルーの中に控え目なグリーンが存在する・・・・・・光の中で転して見ると、 ・・・買った時の記憶がよみがえってきます。これは今年3月の出来事です。スリランカ在住の時に書けなかったお話をこれからもこのブログで書いていきますね
2012.09.18
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ピンクに似合う形容詞は、優しいでしょうか~そんな、優しいピンクの・・・スリランカ産スピネル1.32ct光の角度でオレンジぽい感じになります。優しさの中に凛とした輝きが魅力的ですね。スピネルは、色のバリエーションが多くて、同じピンクでも微妙に色の感じが違います。(どの宝石もそうですが、スピネルはその幅が大きいと思う)スピネルの化学組成は、酸化アルミニウムとマグネシウムそこに不純物として含まれる鉄が多くなると青になります。さらに三価クロムの量が増えていけば、赤紫や赤になり、クロムだけの状態でピンクになります。参考資料宝石読本(↑スピネル発色のダイアグラムの説明がわかりやすいです)昨年、スリランカでデング熱にかかって入院した時にベッドの上でず~と思い続けたスピネルの色は、少しパープルぽいピンク(2.43ct)でした・・・。はぁ~、何度見ても好きな色だわ :*:・( ̄∀ ̄)・:*: ピンクにパープルやオレンジのトーンが微妙に存在するこういう宝石と出会うと素直に自然のチカラに感動します。私にとって、宝石学を知ったこの6年間は、宝石から自然について、大切なものの本質について学んだような気がします。花の名前も 空の広さもあなたが教えてくれたことで愛と呼べるもの わかった気がするせわしなく進む 時の中で(やさしさで溢れるようにBy JUJU)世界で一番人口密度の大きいダッカ(バングラデシュ)美しいものを目にする機会が少ない生活の中で、ここに来て初めて、綺麗だな~と感じた夕焼けオレンジの色が濃くなって、少しの時間の動きで赤が増していきます・・・太陽が沈んだ後に、・・・・・・・・・雲が金色に輝く、この瞬間も好きです。そして、東の空に優しいピンク色の雲が広がります。この日は満月の前日でした・・・・。わたしの生きる世界が 光で満たされるようにあなたの生きる時間を 私が輝かせるから(→You Tube やさしさに溢れるように byJUJU)この歌はラブソングだけど、なぜか私の中では相手は宝石になっています (///∇//) えへへ。
2012.09.01
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宝石の色や輝きにとって一番大切な要素は光です。サファイアなどの色石は、色のトーン別に分ける作業がありますが、スリランカでもタイでも暗めの室内でディライトを使用して作業をしています。これは、南国という建物があまり光を入れるような作りをしていないのと、(まぁ~、光が入ると暑いものね~南国は^^;)宝石を扱う場合、宝石店もそうですが、セキュリティ上なるべく窓は少ない方が良いのでしょう。でも私の場合、宝石の色味を見る時、トーン別に分ける時には、晴れている午前中、窓から2メートルほど離れた机で自然光を使って作業をします・・・・・・・・・・スリランカに住んでいた時は。でも、ここダッカ(バングラデシュ)では、↓晴れていても、空が限りなく白に近い青東、南、西の光が取り入れらる明るめのコンドミを借りていますが、私好み自然光が得られないです(>_<)なんか、自然光のレベルが違うのか、同じサファイアでもスリランカで見た時よりも色がぬけて見えてしまう・・・・あ~あぁ。サファイアの魅力は同じ青でも微妙に違う色味なのですが、・・・う~ん、よぉ、わからん??? ゚ ▽ ゚ ;???明るい青が魅力のスリランカ産サファイアだけど、暗く写真で写ってしまう。>0<。(↑今年産出の原石をスリランカを発つ1週間前に研磨したものです)空が青くないから、ブルー・サファイアで青を楽しもう・・・と思ったけど、う~~~~~~~~~~ん、どぉするかなぁ ̄ー ̄;よほど青が恋しい・・・のか、最近、購入した服の色は青。・・・・でも、この鮮やかな青は自分に似合うのかしら???日本ではかなりチャレンジな鮮やかさですが、この国では、着ても目立たないんです^^;
2012.06.07
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前回のアフリカ産出のルビー原石の続きです。入手したふたつの原石のうち、下の丸っぽい方を研磨することにしました。(上の三角マークがついてるのは、原石のまま永久保存です)でも、横からみると、かなりガタガタ状態で、表面を綺麗に磨こうとすると、とても小さくなってしまいます>0<でも、磨いた状態をどうしても見てみたい!!で、磨いてもらったら・・・・少しピンクがかった赤。どちらかというとスリランカ産のルビーに近い色ですね。コロッと、手のひらに置くと、・・・・・・・・・・・・・・かわいいわぁ(///∇//)横からの眺めも丸みをおびて味わい深いです~⌒∇⌒このままルースの状態で持っていようか、ジュエリーにするか、しばらく、贅沢な悩みに浸っております。日常いろんなことで悩んでいるけど、この贅沢な悩みのおかげで、他の切羽詰まった悩みが少しでも忘れられるというのは、精神上良いですね・・・何も解決してないけど^^;
2012.03.18
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先日、宝石鉱山での買付で、おもしろいものを頂きました。コレ↓スリランカで産出された、サファイア(コランダム)の原石です。サファイアの結晶は、三方(六方)晶系非のうちどころがない完璧な結晶ですが、長い年月で大地の中でもまれながら冒険して、すっかり、角がとれて、まぁるくなって・・・白いのきいろさきっぽがあお(スリランカでは、オトゥと呼ばれ、加熱すると青の部分が広がります。)サファイアの化学組成は酸化アルミニウムそこに入り混んだ、チタンや鉄、原子レベルの電荷移動が起きると青色になります。・・・・ってなことを、青の部分を見ながらミクロの世界に思いをめぐらせたり・・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:しかし、見事に細長く、丸く産出されましたね。完璧な結晶も神さまの業のような気がしますが、この長細丸も・・・神業だと感じられます。ちょうど、この ↓長いカットがおもしろいブルーサファイア(縦が13ミリです。どんな原石だったのでしょう~?)一緒に並べて、額に入れて、宝石アートにしたいと思います。どんな額にしようかなぁ~。
2012.02.20
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サファイアは、ピンクやイエローなど、虹が描けるほど色のバリエーションがありますが、やはり、サファイアと一般的に言って、浮かぶイメージの色は青日が暮れた後、夜になる前に、数分間だけ広がる・・・青(↑意味わかります?^_^;)そんなブルーサファイアもそれぞれ微妙に青のトーンが違います。(表情が違うといった感じでしょうか・・・)今学期娘(13歳)は歴史の授業で、フランス革命を習っています。そこで、参考になれば良いと母心で用意したのが、コチラ↓ベルサイユのばら(テストにオスカルもアンドレも出てこないけど^_^;)その中のコチラの場面↓オスカルの瞳の色を表現するのにサファイアが使われています。あぁ~、オスカルの瞳のサファイア、どんな色だったのでしょう~?輝くようなブルーそれとも、透き通るような淡い感じの青かしら~?ちょっと落ち着いた感じでは、こんな色合いのブルーも・・・紳士的なオスカル似合う?でも、やっぱり私のイメージは、この青だなぁ~ ̄∀ ̄~非加熱サファイアの優しい感じ。すべてのサファイアが輝くわけではなくて、磨いても・・・・・輝かない・・・サファイアもあります。世界に広がる抗議行動をニュースで見ると、一歩進めばフランス革命みたいになるのでは?と思ったりします
2011.11.23
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宝石学を勉強した中で、好きなものの一つに、ダイアモンドを組成する炭素原子の配列があります。配列が理想的な角度で完璧に並んでいます。この配列のおかげで、ダイアモンドは、地球で存在する鉱物の中で一番硬いのですが・・・コチラの宝石、ダイアモンド1.08ct、色はブラウンです。色の起因は、Plastic Deformation(塑性変形)つまり炭素の結晶格子のゆがみによるもの。もしくは、カラーセンター(色中心)、原子の配列の欠陥また、窒素を含む場合、窒素が炭素原子を置き換えて、黄色ぽくなることもあります(Diamond Han Book By Renee Newman GGより)ダイアモンドは他の宝石と比べると、かなり深い場所(120km以上)で生成されます。そこは高温高圧の状態です。マグマの活動で地上に急激に押し上げられる時さすがのダイアモンドも外部から力を受け、結晶格子にゆがみが出たのでしょう。 配列が完璧じゃ・・ない・・ん・・だぁ・・なんか、ホッとする・・・。吉野弘さんの有名な結婚の詩があります。(これって、結婚する時より長く一緒に暮らしてからわかるもんなんでしょうね~。) 祝婚歌二人が睦まじくいるためには愚かでいるほうがいい立派過ぎないほうがいい立派過ぎることは長持ちしないことだと気づいているほうがいい完璧をめざさないほうがいい完璧なんて不自然なことだとうそぶいているほうがいい二人のうち どちらかがふざけているほうがいいずっこけているほうがいい互いに非難することがあっても非難できる資格が自分にあったかどうかあとで疑わしくなるほうがいい正しいことを言うときは少しひかえめにするほうがいい正しいことを言うときは相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい立派でありたいとか正しくありたいとかいう無理な緊張には色目を使わずゆったりゆたかに光を浴びているほうがいい健康で風に吹かれながら生きていることのなつかしさにふと胸が熱くなるそんな日があってもいいそしてなぜ 胸が熱くなるのか黙っていてもふたりにはわかるのであってほしい このブラウンのダイアモンド、カットもかなりお粗末…ガードル広すぎ~!重さを保つためにこのカットになったのでしょう・・・・でもね、光にあてると、きちんとファイアーが確認できます。無色の完璧なダイアモンドも魅力的ですが、このブラウンダイアモンドも味わいがあるでしょ~?
2011.09.07
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こちらの原石↓前回のブログで書いたスピネルの原石と比べたら、かなり渋めで地味な色ですが・・・スリランカで産出されるトルマリンです。細かく分ければもっとパターンが増えますが、大体の色や濃さの違いを5つに分けてみました。それぞれを光に透かして見ると、緑がかった茶系のA光に透すと色が淡くなるB明るめの茶色Cトーンが少し暗めになるD濃いめの茶系Eおもしろいほど丸っこくて、かわいいですね。これを研磨すると・・・・・↓じゃぁぁ~あん!あの緑がかったAは渋めに( ̄∀ ̄)色が淡かったBはわぁ~、輝いてる!!γ(▽´ )ツ明るめ茶色のCはいい感じの茶系のトルマリンに・・・v(^-^)vトーンが暗めのDは相変わらず、暗めですね・・・( ̄□ ̄;)。(↑おいおい)そして、濃いめのEは、↓それなりに・・・ (^o^;)クラスで、印象の薄かったB君が、将来一番出世していた同窓会みたいですね。↑どんな感想だ?
2011.06.19
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もう、今から約2年前なのですが、私の宝石に対する方向を示してくれた宝石があります。その時の熱いブログはコチラ→この出会いに感謝!あれ以来、淡い感じのラベンダー・カラーの宝石に心惹かれるのですが、最近入手したコチラも素敵なラベンダーカラーですね。ぱっと見た感じは、スピネルに見えるのですが、多色性があります。アイオライト?でも、角度を変えても透明(もしくは薄い茶色)になる部分がありません。これは、へへ、サファイア(コランダム)です。アイオライトを商品名でウォーター・サファイアと呼ぶ場合もあるそうですが、コチラは、本物のサファイアです。顕微鏡で拡大すると・・・私の大好きなサファイアのインクルージョン、ルチル・・・はぁ、綺麗だわぁ・・・鉱物のジルコン低温加熱されているかどうかは不明ですが、(業者は非加熱ということでしたが)低温での加熱のクラックというより、天然で自然にクラックができた感じではないでしょうか。コチラは3か月くらい前に入手した、パープル・サファイア↓上で紹介したサファイアより紫が強い感じです。このサファイアの私の好きなところは、コチラ↓ミクロの世界って無限の宇宙を感じさせてくれるインクルージョンですね。でもこのサファイアもあの人生の方向を示してくれたスピネルの色に勝てないですね・・・
2011.05.15
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通常、お店で宝石を買う時には、上からのトップライト、つまり反射で、その宝石の輝きや色を確かめようになります。でも宝石を顕微鏡で観察する時、インクルージョンの状態を調べる為には、下から照らす、透過光が必要となります。この透過光で、宝石を楽しむことができます。コチラ↓ルビーとピンクサファイアの原石これを下から照らす・・・と・・・素敵~・・・・・・・・・・・・でしょう~でもね、それを見ている私たち・・・・怖す・・・ぎ・・・日本へ本帰国する友人との思い出に、原石でスリランカの恵みを堪能しました。
2011.01.30
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