ポエムガーデン

「巡る季節」





季節



【巡る季節】


春に綴る手紙には
夏への思いが込められてある

夏に綴る手紙には
秋への思いが込められてある

秋に綴る手紙には
冬への思いが込められてある

冬に綴る手紙には
春への思いが込められてある




甘いささやきのはびこる季節に
何故にあの恋は去ってしまったか
一瞬の瞬きの間に
それは長い考えの末のことだったのか
春の風よ 教えておくれ
僕はひとりで唄うしかないのか
春よ
何故にあの恋は去ってしまったか・・・




水しぶきのきらめく季節に
青春は終わりのないゲームだと信じている
Tシャツににじんだ水玉模様を
心のフォトグラフに染み込ませながら
夏のときめきよ 色褪せないでおくれ
僕はこんなにも君に恋しているのだ
夏よ
青春は終わりのないゲームだと信じている・・・




枯葉の踊る季節に
過ぎ去りし日の栄光を語らん
郵便受の中の手紙の返事のように
答えは何人(なにびと)も変えることはできないだろう
秋の時計よ 急がないでおくれ
僕の歩は微妙な迷いの中にある
秋よ
過ぎ去りし日の栄光を語らん・・・




白い妖精の舞い降りる季節に
申し合わせたように背を丸めて人々
いくつもの分厚いよろいをまとって
何かと戦うというわけでもなく
春を待つ季節よ 微笑んでおくれ
もう一度共に唄える日のためにも
冬よ
そして巡り来るすべての季節よ・・・




春に綴る手紙には
夏への夢が込められてある

夏に綴る手紙には
秋への優しさが込められてある

秋に綴る手紙には
冬への愛しさが込められてある

冬に綴る手紙には
春への憧れが込められてある








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