『鷹勇』 蔵元秘蔵古酒


居酒屋の親爺さんが蔵元に頼み込んで蔵で長期保存している古酒を特別に分けてもらったものです。
醸造年度毎に何本かあったんですが、その中で平成4年ものがものすごくよかったんですよ、これが。
(常連客の間で壮絶なバトルが繰り広げられたのは言うまでもありません。
「言い値で買うからあるだけ取り寄せてくれ」状態ですね。
まったく、「男ときたら」と言いたいですよ。
うちの主人ですか、ちゃっかり2本ほど確保していました。
いくら払ったのかは聞いておりません。聞きたくない~!!)

この蔵のお酒はいわゆる『男酒』と言われる味がしっかりとのったタイプで正直わたしの苦手なお酒なんです。(わぁ~ごめんなさい)
ところがこのお酒は、荒削りだが芯の通った若武者が長期の修行の結果、奥義を会得した、
と言うような感じでどこにもすきのないそれでいてやさしい飲み口のお酒に変身していたんです。
ちょうど今年の大河ドラマでやってる宮本武蔵の晩年ですね。

居酒屋の親爺さんが追加で頼んでも、もうその醸造年度のお酒はなく、別の年度のものしかないとのことでした。
(平成4年ものと一緒に送られてきた他の年度のものはそれほどインパクトがありませんでした。どれも水準以上なんですが。。。)

とりあえずもう少し新しい年度のものでもいいから違う年度のものを送ってくれと言うことで新しく送られてきたお酒の中に
すごいのがまたあったんです。
平成8年ものです。このお酒を呑むと『鷹勇』に対する見方ががらっと変わってしまうと思います。
も~、素肌すべすべの和風美人ってお酒なんです。わたしは断然こちらのほうが気に入りましたが。
舌触りというか、口に含んだときのなめらかさが今まで呑んだことのないレベルだったんです。
(その後も酒質のなめらかさと言う点ではこれ以上のお酒に出会っていません)
主人なんかは少し物足りない様子でしたが、女性にもってこいのお酒です。

あぁ~、また呑みたいなぁ。。。


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