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久しぶりに更新します。
散歩をしていて、急にある料理を思い出した。
まだ二十代の頃、
恒例の新年会がM邸で開催された時に
いや、正月にしては汗だくで食べていて
部屋はクーラーがその料理のせいであまり効かず
「暑い時に食べるもんじゃないなぁ」と
偉そうにブツブツ言っていたような気もする。
こんな感じで、この歳になると思い出は曖昧な部分が多すぎる。
ただグツグツ煮立つチーズの鍋は初めて見るもので
とても珍しく印象的だったのだろう。
元々チーズは「食わず嫌い」だった。
その「食べてもいないのに毛嫌いする」理由が我ながら馬鹿馬鹿しい。
ネズミが嫌い→ネズミの好物→チーズという論理立てと
「チーズは石鹸の味がする」という話を聞き
子供の頃、本当に石鹸をかじり、その不味さと言ったら・・・
確か二十歳の頃だったとおもう。
河原町三条近辺のピザ屋に連れて行かれ
チーズたっぷりのピザを食べさされた。
恐る恐る食べたその味は石鹸の味などせず
むしろ「美味しい」と感じてしまった。
踏み絵をさせられて快感を感じる
罪深き隠れキリシタンのようなものである、
しかしその後、三日三晩
チーズのせいか踏み絵の呪いかはわからないが
高熱にうなされる事になる。
おお神よ。
おしゃれお店でチーズの盛り合わせとか食べたことも何度かある。
それはそれはひたすら臭い
なぜこんなもんを美味しいと感じるんだ?
一種の罰ゲームじゃないか?
と思うような代物に出会ったこともある。
幼き日の石鹸の方がよっぽどマシである。
しかし今ではピザは平気で食べるようになった。
むしろ好物の類かもしれない。
ただ「チーズフォンデュ」はその時食べた一度きりだ。と思う。多分。
そしてこれからもきっと「チーズフォンデュ」を食べることはないだろう。
それはチーズが嫌いだからなんて単純な理由ではない。
断片的な想い出だけど「チーズフォンデュ=M邸&R子さん」を
生涯貫き通したいのである。