港町の勇ましい心意気!「けんかやま」


伏木「けんかやま」



けんか山1けんか山2けんか山3けんか山4
「かっちゃ」と呼ぶ
県内には山車を引き回す「曳き山祭」が数多くありますが伏木曳き山祭は、山車と山車とのぶつかり合いが激しいことで有名です。

山車同士がまるでケンカしている様に見えることから「けんか山」の呼び名がついたと言われています。地元では、このぶつかり合いえを「かっちゃ」と呼びとりわけ若者達は、全エネルギーをそそぎいさましさを競います。

けんか山は、地元伏木神社の春祭として、毎年盛大に行われています。 では、どうして伏木にこうした祭りが伝わったのでしょうか。 伏木は元々奈良時代に越中の国府が置かれるなど歴史のある所です。 江戸時代には全国13港の1つに指定され米の積み出し港として発展しました。中でも北前舟と呼ばれた交易船の取次ぎをした「回船問屋」が数多く立ち並び活気にあふれていました。
街が最もにぎわいを見せたのは江戸時代後期です。貿易で財をなした町衆たちが伏木神社が今の場所に移った際、「海の安全をつかさどる神様に奉仕しよう」と願い山車を建造したと伝えられています。山車は、1820年から約70年かけて、各町内で計七基作られました。しかし、うち1基は、明治時代に火災で焼失しました。
当時、山車が店の前に止まると回船問屋の主人が引き手や観衆に小判をばらまいたと言い伝えもあり最盛期の繁栄をも物語っています。

山車は日中、花笠をつけて町内を華やかに町内を練り歩き、夜になると、360個のちょうちんに飾られた勇壮な「ちょうちん山」に変身します。

祭りの一番の見所と言えばやはり「かっちゃ」です。 山車は1週間前に倉から出されますがけんかをする前には、山車の破損を抑えるため、前部に直径約30センチ、長さ約5メートルの大木を取り付けます。かっちゃは15日の夜町内2ヶ所の大きな通りで行われます。 太鼓などのおはやしとともに約8トンの重さの山車がぶつかり合う様は圧巻です。しかし、危険もともなう為、両山車に間が25メートル内でぶつかる様に制限されています。
また、勝ち負けについて気になる人もいるでしょうが、残念ながら勝敗はありません。祭りの実行委員会では、「けんか山では、心意気のぶつかりあいを楽しんでもらいたい」としています。

しかし、時代の流れとともに人手と財源不足など、伝統を守る上でさまざまな問題も生じています。こうした中、昨年2月には、実行委員会が初めて組織されるなど、新たな取り組みも始まりました。 近年では、花山車のライトアップや、女性の引き手の登用を図るなど、関係者はけんか山の全国PRにも知恵をしぼっています。先月実行委員会が発表した5ヵ年プランでは、2007年までに観光客を7万人から12万人に増やそうと目標が示されています。 一見華やかな祭りの裏では、大勢の人々が地域ののにぎわいを取り戻そうといろんな工夫をしています。




© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: