It's hard to be a black man in America



私たちはこの町が嫌いだ。

お店の数やレストランの数も、バトンルージュ(第二の故郷ルイジアナ)から比べても半分以下。

2人が一番嫌うのはここに在住する人種。

かろうじて沢山の人種がいるのはエアーフォースベースのおかげで、それを抜かすと人種別人口統計は。。。

Ethnically, the city has a healthy mix of cultures - nearly 79.3% white, 19.5% Hispanic, 7.4% black ...
(白人79.3% ヒスパニック19.5% 黒人7.4%)

ご覧の通り白人が殆どを占めた町である。
何処へいっても比較的ヒスパニックが多いテキサスなのにこの町には約20%ほどしかいない。
黒人は10%にも満たないほど少ないのだ。

そして黒人である旦那にとってこういう町は居心地も悪く、やりにくいそうだ。
黒人の髪を切れるバーバーショップも1~2件くらいしかないし、(しかも下手!)クラブも流行の曲のみをかける、いわゆるミックス。
ラジオも当然黒人曲専門の局がない。

娯楽を抜かしても旦那はこの町を好きになれない。

ここのベースに好き好んで滞在してる人といえばテキサス出身の人ばかり。さっきも言った様にここは白人の町、滞在者の殆どがエアーフォースでも白人、ベースで働くシビリアンもみんな白人だ。。。
だから比較的にこのベース白人が多いかもしれない。。。
いや誰かは空軍自体、白人が多いというのも聞いたことがある。
しかもここは昔カウボーイの町だったらしく当時黒人は歓迎されていなかった。
その思考が今でも残っているせいか、黒人を嫌う(または、その様に見える)白人が多い。

旦那はオフィサーとは言えまだ1年生という新米。
仕事でも知らない事がまだまだ多くある。
そういう彼らを育てていくのがE6やE7のベテランの方々のお仕事。
何か新しいことにぶつかると旦那は恥を捨てベテランのエンリステッドの人たちに聞きに行く。。。が殆どの人が時間がない等を理由に協力しない。「マニュアルを読め」とか、「練習しろ」とか。。。お手本が無いと練習も何もない。

ところがどうだろう。。。白人のルーテンナント(旦那の同僚)が同じ事を彼らにアプローチすると快く勉強会を開くではないか。。。

もちろん私は旦那にアプローチの仕方を変えてみたらとアドバイス。。。
残念ながら結果は同じ。

やっぱり仕事場にいる白人のおじさんたちを信用しない私は、これは差別ではないかと言う。
旦那は前々から感じていたが最近ものすごくムカつくらしい。。。
必要な時に何の手助けもしてくれないから納得いかないみたい。

旦那のお仕事のことだからとやかく言いたくない私だけど、今回ははっきりと
「この人たちを絶対信用するなよ~!それとこの人たちを頼るな~!あんたは黒人だから人一倍に努力しないと認められないから自分で出来る限り頑張りなさい。」と言った。
こんな事を言うのにいい気分しないけど、それが現実。。。かもしれない。

先週、あるスクワードロン(大隊)のコマンダーの地位を持っていたO5の彼。。。とてもいい感じの黒人のカーネルがその地位を解雇された、しかもみんなの目の前で。
理由は部下をまとめられなかった。。。という事。
彼の部下たちは彼を認めていなかったのではないか。。。黒人というだけで。。。だから彼の支持を誰も受け入れようとしなかったのでは。。。?
いくら地位があっても部下からの信頼がなければ前を歩けない。。。

旦那は彼を慕っていただけにショックだったようだ。
そして旦那は黒人であることの厳しい現実と言った。

その数日後、他のオフィサーが空軍を去るニュースが入る。
上のページ一覧を読んでいただければわかるが、旦那を散々コケにした彼が軍を出ることになった。
理由はランクの昇格を2回パスされたそうな。。。
オフィサーは人種関係なく(。。。のはず)2回のパスでアウト、
それに当たってしまった彼。
過去数年のO3からO4への昇格率は95%を超えているのに、5%のなかに彼は入った。
もちろん昇格されなかった理由は他にもたくさんあるだろう。
でも中には失敗を抹消してもらって昇格できる人間もいる。。。
もちろん白人がほとんど。

黒人と言う人種を馬鹿にして見下して、白人に媚を売った彼が昇格できなかった。
彼をいいオフィサーとしてみ、ミスを抹消してでも昇格してもらいたいという人はいなかった。
そう考えたくないけど、やっぱり黒人だからなのか。。。と思えて仕方ない。
私は彼が嫌いなので一言いってやりたい。。。
「どんなに白人らしく振舞っていても、白人の目に映るあんたは黒人なんだよ!」ってね。。。

黒人が選挙権を持つようになっても、差別は無くならない。。。

アメリカという国で黒人であることはとても大変なこと。。。

私には彼らの苦痛を頭でわかることが出来るけど感じ取ることができない。

そういう社会の中でもまれている旦那を見ていると胸が痛む。。。

そして私には励ますことしか出来ないから自分の力のなさに更に辛くなるのである。。。

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白人バッシングを理由に書いたものではないので、その辺はご了承ください。。。


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