孫とばあばの気ままな日常

孫とばあばの気ままな日常

9月の憂鬱


あいちゃんもどうも調子がでません。
模試での国語がまさか・・・ってくらい悪くて、
いくら「夏の成果は2ヵ月後」と言われても
心の置き場がありませんでした。

9月中旬になって
国語の調子が戻らない中、併願校選択の家族会議。
考えることは
「もし、ここがだめだったら、ここもダメだったら・・・」と
本当に悲惨な結果ばかり考えての併願校選択でした。
あれこれ考えていると、
もう、どこにも受かんない気すらしてきて
私の精神状態がだんだん下がっていきました。

それに追い討ちをかけるように
娘の反抗的な言動。
貴重な勉強時間を転寝に費やしてしまうなど
もう、家庭の空気は一気に重くなりました。

ここで、主人の勇み足がでてしまったのです。

叱咤激励のつもりだったのですが、
「模試の成績がこのまま上がらなければ厳しい第一志望校を変更して
 第二志望校3日連続出願をしることにしよう」と言ってしまいました。

本人は黙って聞いていました。そして、こくりと頷きました。

彼女はただただ必死にそれを受け入れようとしているようでした。


そういう話し合いがあってもなお私の気持ちは落ち込んだまま
どうしようもない暗い時間と戦っていました。

「受からない」

この言葉が私の脳裏と心の深いところに張り付いて離れてくれません。
いつも娘を信じてきたのに、信じることが出来なくなってしまいました。
前向きに過ごしていたのに、どうしも後悔ばかりが浮かんできました。

いろんな方に相談して、ご意見を伺って、愚痴を聞いていただいて、
ブログを訪問してくださる方に優しい励ましとお叱りをいただいて、
それでもなお収めることの出来ない気持ちの波立ちを
すっかりもてあましていました。

彼女自身も第一志望を変更するという非常事態に動揺を隠せないようでした。
私の目から見てもテンションが下がっているように見えました。
今までにないほど「覇気」がないように感じました。

私たちは最もしてはいけないことをしてしまったのです。

まっすぐ目標に向ってジャングルを行くが如く突き進むわが子に、
「この辺は蛇が出るよ、この辺りでトラに食べられちゃうかもよ、
 この辺りに落とし穴があるかもよ、この辺りに・・・・。」
とささやき続けたのと同じです。

目に見えない不安を数え上げ、彼女の足がすくむようなことをしてしまったのです。

知らなければ、見えているのは目標だけ。
でも、その過程にいろいろな恐怖があると知ったら、
子供なら怖くて足が出なくなるはずです。

彼女が今さら偏差値の意味を理解していないとは思えません。
自分の偏差値と志望校の偏差値の差が何を意味しているのかわからないわけはないでしょう。
それなのに、あんなこともこんなことも起こるかもしれない、そういうことになったらどうする?
そんな話をしてしまったのです。

確かに数字だけ考えれば、
第2志望校に絞ったほうが優遇されるし、R4に届いていない状態の今、
そのほうがより合格が確実なように思えるかもしれません。
娘を泣かせたくない父としての本能がそうさせたのかもしれません。

しかし、なんて愚かな親でしょう。
叱咤激励のつもりだったとはいえ、娘の性格を知らなかったわけでもないのに。

娘かわいさとはいえ、
その娘の一番の夢をもぎ取り、君には無理だよと言い渡したのと同じです。


すぐにもう一度話し合いました。
あいちゃんの気持ちを聞くと
「第一志望校を受けられるなら、第2志望校に受からなくても 後悔しないと思う・・・」
そうしっかりと答えたのでした。

やはり私たちは間違っていました。
娘の頑張りは、あの憧れの学校に行きたいからなんです。
わかっていたはずなのに、親の方が楽をしたくなったのです。

あいちゃんの意志を確認して、
もう一度初心に戻ってがんばる事にしました。
憧れのあの学校を目指して。

もう、今後どんなに偏差値が下がろうと
本人から言い出すまでは、第一志望校は変えない。
このままとにかく頑張り通す。そう約束しました。




(つづく)


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