★御存知でしたか?


★アメリカ映画には、キリスト教メッセージが隠れている。
キリスト教が生活に浸透いているアメリカ(主にハリウッド)で製作されている映画には、たとえそれが宗教映画でなくてもキリスト教のメッセージを持っているものが多い。キリスト教の知識がないと理解出来ず、しばしば場面を見過ごしたり誤解したり又疑問を持ったまま見てしまったりすることが多いだろう。


聖書には水にまつわる災難を克服する場面が多い。
たとえば「ノアの箱舟」「モーセの出エジプト記」「ヨナ記」等。
キリスト教の儀式“Baptism”(洗礼)にも水は重要である。
映画で水が出てくる場面はたいていキリスト教のメッセージが隠されている。
「ノアの箱舟」はよく知られており、多くの場面にこれを意識した場面が見られる。




「ディ-プ・インパクト」は彗星が地球に接近し、洪水が起こって人々がパニックに陥るという物語で「ノアの箱舟」を暗示している。
「ディ-プ・インパクト」は聖書の中の言葉がいくつも出てくる。
100万人の人々が乗り込む“ark”は「箱舟」と呼ばれており、これはノアが大洪水に備えて神のお告げに従い作った「箱舟」のことである。
人類を救うべく打ち上げられた宇宙船は「メサイア号」でこれは「救い主イエス」
を意味するヘブライ語である。
メサイア号の乗組員が自ら犠牲になって地球を救う行動はイエス・キリストの姿と重なる。
キリスト教では、イエス・キリストの死と復活は「自らの犠牲によって人々の罪を背負って十字架の刑に処せられ、預言どおり、復活して人々を救った」
と解釈されているからである。
キリスト教圏の映画の中で犠牲になって他人を救うという場面があればキリスト教徒は感覚的にイエス・キリストの死を連想すると言われている。
メサイア号の乗員は妻子との別れの交信で、教会に行く事を勧めて
“I’ll be there right next to you”と告げる。この言葉は「マタイの福音書」の最後にある“I’ll be with you always”を意識したことばである。
映画の最後でモーガン・フリーマンが演説をする。
その中の言葉、“But the water receded”は「ノアの箱舟」を描いている聖書の「創世記8章3節」からの引用である。





聖書の「ペテロの手紙第1:3章21節」は「ノアの箱舟」に」ついて「水をくぐり抜けてきた人々は、キリストの洗礼を受けて救われたのということである。」と書かれている。水浸しになって生まれ変わるというシーンは意識して見ると多くの映画に見られる。「ティファニーで朝食を」も最後の雨のシーン、ホリーが雨にずぶ濡れになりながら真の愛を見つけポールと抱き合う。


「ショーシャンクの空」主人公アンディが刑務所から脱獄したのは、嵐の晩であった。
日本人の感覚だったら、きっと青空が似合うと思うのだけど・・・。
アンディは服を脱ぎ捨てて、雨に打たれる。(生まれ変わる水によって)
他にも、原題“The Shawshank Redemption”でこの“Redemption”という言葉は「贖罪」と言う宗教的な言葉です。
そしてアンディが脱獄に使ったハンマーを隠し通せたのは、聖書の中に隠していたからで、刑務所長が言った“Salvation lies within”「救いはこの本の中に」
と言う言葉を皮肉にもそのまま所長にかえしている。
さらに、聖書の言葉である「主の裁きは必ず下る」という一節を縫いこんだタペストリーが所長の部屋にかけてあるのも、所長のあり方を考えると、
とても皮肉っぽい。


アクションシーンが話題になり、未来世界を描いた人気映画「マトリックス」でもキリスト教のイメージが多く見られる。

キアヌ・リーブスが演じるネオ(Neo)という名前はNeon(光)を表し、そして彼は、たのメンバーから“the One”(字幕では救世主)と呼ばれている。
一度エージェント・スミスに殺されたが、復活する。
人々が生活する地下都市は“Zion”(神の国という意味)、機械の世界に反抗するモーフィアス達が乗り込む船に“Mark Ⅲ No.11”と書かれている。
これは「マルコによる福音書3章11節」を示す。
聖書では「汚れた霊どもがイエスを見ると、みもとにひれ伏して『あなたこそ神の子です』と叫ぶのであった」と記されている。
ネオの恋人トリニ-ティ“Trinity”はキリスト教の3位一体(父、子、聖霊)という意味。この映画もキリスト教のイメージが多用されている。

さすがキリスト教国です!




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