★バーンズの詩





      “A Red, Red Rose”
      “我が恋人は紅き薔薇”


      O my Love’s like a red, red rose
      That’s newly sprung in June:
      O my Love’s like the melodie,
      That’s sweetly play’d in tune.


      我が恋人は紅き薔薇、
      六月新たに咲き出でし。我が恋人は佳き調べ、
      調子に合せ妙えに奏でし。


      As fair art thou, my bonny lass,
      So deep in love am I;And I will love thee still, my dear,
      Till a’ the seas gang dry.


      斯くも美わし、我が乙女
      斯くも深くぞ我は愛する。而して我は変らず愛せん、
      海悉く涸るるまで。


      Till a’ the seas gang dry, my dear,
      And the rocks melt wi’ the sun;And I will love thee still, my dear,
      While the sands o’ life shall run.


      海悉く涸るるまで、
      また岩陽にて溶くるまで。而して我は変らず愛せん、
      我に生命のある限り。


      And fare-thee-weel, my only Love!
      And fare-thee-weel, a while!And I will come again, my Luve,
      Tho’ ’twere ten thousand mile!


      いざさらば,我がまた無き君よ、
      いざさらば,暫しが程ぞ!我は再び帰り来たらん、
      千里の道の距つるあるも!



      「バーンズ詩集」中村為治 訳
      別訳:

      おお、わたしの愛しい ひと は 赤い赤いバラの花
      六月に咲きそめたバラの花
      おお、わたしの愛しい女は妙なる調べ
      美しく奏でられた楽の調べ

      美しい女よ、あなたの美しさにみあうだけ
      わたしの愛は限りなく深い

      とことわに愛しつづけるだろう
      すべての海が涸れつきるまで

      すべての海が涸れつきるまで
      太陽に岩くれの溶けるまで
      とことわに愛しつづけるだろう
      生命の砂のこぼれつきるまで

      岩波ジュニア新書
      英語の詩:河野一郎著


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: