― 冬の午後には…… ―冬の午後には大聖堂の旋律のようにおもくるしくのしかかかるななめの光があるその光はわたしたちに天上のいたみをあたえるわたしたちの発見できる傷はただいろいろな意味のこもる内なるちがいであるだれもそれには何も教えないそれは封印。絶望―空中からわたしたちに送られた至高の苦悩そのくるときは風景は耳をすまし影は息をひそめるその去るときは死の表情にあるよそよそしさのよう(刈田元司 訳)世界女流名詩集/角川書店